1話 - 旅立ち -


プロローグ

「あ〜あ、オナカ空いたぁ・・・」
今ではない時、ここではない世界、とある地下洞窟の奥にタメイキが漏れた
「こんな僻地、だぁれも来ないもんね、でもこのままじゃ干からびてミイラになっちゃう
でも、アタシがアンデッドになったらどーなっちゃうんだろう・・・今よりは強くなるかもね」
誰もいない迷宮の奥で、独り言をつぶやいているのは一人の少女、
身体にぴったりとした黒に近い紫色のレオタード状の服をまとっている。髪の色も同じだ。
だがその頭部には小さいが2本の角があり、背中にはコウモリのような翼があった。

そう、彼女はモンスター。一般にはサキュバスと呼ばれる魔族の一種だ。

妖艶な姿態と狡猾な性格、強力な魔力で、男達を誘い、生気を吸い取る強力なモンスター
そんなイメージが一般的だが、彼女は違っていた。
妖艶というよりは、あどけなさの残るマスク、狡猾とは思えないおっとりした性格、
一応魔力はあるのだが、攻撃的な魔法など使ったことはない。
体型だって、スリムでグラマーな…とは決して言えない(笑)
種続柄、出るところは出てるのだが、ぷにぷにとした精悍さのかけらもない体型をしていた。
これは、単に運動不足なのだが、獲物もライバルもいないこの迷宮では仕方のない事であった。

「人間は怖いけど、このまま飢え死にしちゃうくらいなら…」
彼女は住み慣れた迷宮を後に旅立つ決心を固めたのであった…。


サキュバスはとてとてと、迷宮の中を歩いた
羽があるのなら飛んだほうが速いという声もあるが、今の彼女にはそんなエネルギーはなかった。
ちょっと物理か生物をかじった事のある人なら常識だが
翼で羽ばたいて飛行するのには強力なパワーが要る
鳥で体重の1/6、昆虫で1/4が飛ぶための筋肉だ
人間体型の彼女には、どう見てもそれだけの力があるとは思えない。
実際、有翼のモンスター達のほとんどは、魔力を併用して飛んでいるのである。
純粋に翼だけで飛行しているのはワイバーンやロック鳥などの空中専用モンスターくらいである。
空腹で消耗した彼女には、空を飛ぶだけの魔力は残っていなかった。
もっとも、魔力が有ったにせよ、不器用な彼女は狭い迷宮を飛行する事などできないであろうが・・・(笑)

サキュバスは、迷宮の出口へまっすぐ向かわずに、わき道へと入っていった。
この奥には、この迷宮唯一の同居人の住処がある。
比較的留守勝ちなのだが、めずらしく今日は家にいるらしい

「あら、サキュバスちゃん、お久しぶり」

その同居人、ダークエルフのお姉さんが、サキュバスが声をかける前に話しかけてきた
傭兵稼業をしているだけあって、鋭敏かつ素早い。
ただ単にサキュバスのほうが鈍いだけなのかもしれないが・・・・

「どうしたの?またオナカへっちゃったの?」

いつもどおりの口調で、いつもどおりのセリフを話しかけてくる
昔、空腹で死にかけている所を助けてもらってからは、度々お世話になっているのであった。

「ううん・・・お別れを言いに来たの・・・」
サキュバスはうつむき加減で言った、とても直視できない

「えっ?! 旅にでも出るって言うの? 私への気兼ねならいいのよ〜
 オナカへったんなら、また、いつだってしてあげてもいいんだから・・・」

長い耳をパタパタさせて、お姉さんは取り繕う

「いいんです・・・決めたんです・・・
 生き物は煩悩や野望を失っては生きてゆけないって言うし・・・」

そう、彼女はサキュバスの亜種、精気を吸い取り一瞬で相手を白骨化させるような事はしないが精気の代わりに煩悩や野望といった、精神エネルギーを吸い取って生きている。
特に美味なのが本人いわく性的煩悩らしいのだが・・・

「そんな!私だってアナタの身体でストレス解消を・・・
 ・・・い、いいわ、決意は変わらないのね」

「ごめんなさい・・・で、奥の魔方陣貸していただきたくって・・・」

ダークエルフは耳を一旦下げたが、すぐに何事もなかったかのように
つとめて明るく言った

「いいわよ、ついてらっしゃい・・・」



「いい?危ないと思ったらすぐににげるのよ。
 逃げられないときは、思いっきりぶちかますの。そうすればチャンスができるわ。
 気が弱いのは解るけど、おまりおどおどしちゃダメよ、それから・・・」

ダークエルフの住処の奥まった一室にある魔方陣、
その部屋の入り口付近で、大げさに世話を焼くダークエルフ

「うん・・・ありがと・・・
 いつになるかは解らないけど、たまには帰って来るね・・・」

「ああ、転送呪文で旅立つんじゃあね・・・
 元気でね・・・邪悪な人間に捕まったりしないんだよ」

「そろそろ行くね、これ以上長引くと決心が鈍るから・・・
 今までの恩は、いつか返します・・・・」

部屋の奥、魔方陣の中央へとむかうサキュバス

「何言ってるんだい、そんなものあったかい?」
普段は冷徹さを売りにしているはずのダークエルフだが、急に目頭が熱くなる・・・

サキュバスは、精神を集中し、翼と両腕を広げた・・・
呪文の詠唱が始まった

「いよいよか・・・さよなら・・・・」

視界が涙で歪む・・・

「・・・さよなら・・・アタシの妹分・・・・」

急に静寂が訪れた、
ダークエルフは涙で良く見えない目をぬぐいもせずに魔法陣に背を向けた

「あのぅ・・・・・」

背後で声がした。
空耳だと判っていながらも振り向く

空耳ではなかった。
すぐ後ろには、旅立ったはずのサキュバスがもじもじとしながら立っていた。

「あのぅ・・・考えてみたら、エネルギー不足で転送呪文みたいな大技、
 使えるはずもなかったんですぅ・・・・
 すみませんけど、もう一回・・・してくれませんか・・・・」

ダークエルフはとっさにサキュバスを抱きしめていた。




「あっ、あぁっ・・・はぅっ・・・」

「ふふふ・・・カワイイ子・・・」

効率を高めるために、魔法陣の上に置かれたベッドの上で
褐色と白の2つの影が絡み合う。

「あぁんっ、今日はいつもより激しいぃっ・・・」

「餞別代わりよ、遠慮はいらないからね・・・それっ」

ダークエルフの舌がサキュバスの秘肉をかき乱す

「はぁぁぁんっ!!」

サキュバスの身体がのけぞる・・・と同時に、その腹の辺りが内側からの圧力でぷわっと膨れた。

「ふふっ、行動だけじゃ無くって、すぐに身体にでるのね・・・カワイイ」

「はぅっ・・・いじわるぅ・・・」

攻められながらもすねて見せるサキュバス
そう、快楽や煩悩は彼女のエネルギーであり、食料なのだ。いや、むしろそのエネルギー自体が彼女の身体を構成していると言ったほうが正しい。当然大量に摂取すれば体型にも変化がでる。
単に食べ過ぎで太ったというのとは少々違う、
種族柄“誘惑”を必須とする夢魔一族は、よほどの事でもない限り体型が崩れる事はない
ところが、吸収したエネルギーを肉体という物質にに変換するのが間に合わない時は、彼女の場合、エネルギー吸収器官である子宮、すなわち胎内にそのまま蓄えられる形となり、結果として下腹部の辺りから・・・妊婦のように膨れ上がってしまうらしい。
腹部ほどではないが、胸部(乳房)、臀部にも蓄積が可能なんだそうだ。
そのボディは先ほどまでのふわふわした感触はなく、ぱつんぱつんに張っていた

ベッドに横たわる身体に、背後から寄り添うように密着するダークエルフ
始めより2周りは大きく膨らんだ胸を背後から揉みしだく

「あんっ、オッパイおっきくなっちゃうぅ・・・・」

揉まれるに連れて、次第に張りを増し、風船のようにサイズを増す胸

「アタシは好きよ・・・ぷっくぷくのこのボディ・・・今日は、た〜っぷりと、可愛がってあげるからね
 そうだ、オナカの方も膨らましてあげないとね」

ダークエルフの手が秘所に伸びる。その、普段は剣を握っているとは思えない
細くしなやかな指が、熱い蜜をたたえた茂みを愛撫してゆく。

指が、秘肉をかき分けるたびに快感というエネルギーが流れ込み、吐息とともに身を捩じらせるサキュバス・・・
その身体がひとたび跳ねる度に、次第に膨らんでゆく腹・・・
そうこうしているうちに、サキュバスの身体は、出産間近の妊婦のようになっていた。

「いいわぁ・・・ステキよ・・・カワイイ妊婦さん、今、何ヶ月でちゅかぁ・・・」

「や・・・やだぁ・・・恥ずかしぃぃっ」

顔を赤らめて身を捩るサキュバス、しかし彼女にとっては羞恥もエネルギーの一種だ

「いいのよ、遠慮しなくって・・・いつもと違ってオナカ一杯にしてあげるからね
 さぁ、今日はトコトン膨らましちゃうわよぉ〜」

素早く身を翻したダークエルフは、今度は正面から脚を絡ませる
2人の秘所と秘所が合わさる。
熱い蜜と蜜が絡み合い、淫猥な音を立てる

「あっ、ステキっ、こうしてみると、やっぱ絶品ね・・・アナタのって」

秘所を通じて大量のエネルギーがサキュバスの身体に流れ込んでくる
臨月と言ってもよい、ただでさえ巨大な腹が、凄まじい勢いでさらに膨れ上がってゆく

「はぁぅっ!いいっ!!すごいよぉっ、流れ込んでくるよぉっ!!」

ぷぅぷぅと、ゴム風船のように膨らみ続けるサキュバス
膨らむ腹につられて、乳房さえもが膨張し、
まるで大ぶりの西瓜の様に重々しく揺れる。

すでに、妊婦さんどころではない。無理矢理に例えるなら“妊娠30ヶ月”といったところか。
それどころか、人間型をとどめているかどうかさえ疑わしい
(作者:「モンスターなんだってば」と開き直ればそれまでなんだけど・・・)
全身、何処もかしこも、ぱっつんぱっつんに張り詰めた身体は、針で突付けば大爆発してしまいそうだ。
限界近くまで伸ばされた、サキュバスの色白な肌は、薄暗いこの部屋の明かりを受けてつやつやと光沢を帯び始めていた。

「あぁぅぅ・・ん・・・生まれて始めてオナカいっばい・・・・しあわせ・・・」

サキュバスは巨大に膨らんだ腹をさすりながら満足げにつぶやいた

「あら、遠慮しなくてもいいのよぉ・・・」

こちらも少々トロンとした目つきで、横たわるダークエルフ

「さぁて、デザートでも差し上げましょうか・・・
 今日は、最後まで“して”あげるわね」

またも、脚と脚をからめ、秘所どうしを密着させる
今度は激しく腰を進めるダークエルフ

「うっ、あっ、あぁん・・・」

サキュバスの身体が弓なりにしなり、跳ねる
反射的に手が自分の股間へと伸びるが、膨らみすぎた腹に阻まれて届かない
ダークエルフはここぞとばかり攻め立てる

「いいわぁ・・・もっともっと、吸い取っていいのよ・・・』

「ひっ・・・も、もぅ・・・オナカ・・パンパン・・・で・・すぅ・・・」

のけぞり、がくがくと震えるサキュバス
その腹がさらに内圧とサイズを増してゆく
膨らむ腹と胸に押しのけられる様に反り返る身体、背骨がきしみを上げる
既にサキュバスのボディは爆発寸前の限界点、乳房も腹もほぼ球体に膨れ上がり、今にもパーンと弾けそう
限界まで伸ばされ、硬く張り詰めた腹と乳房は、この部屋の薄明かりを反射し、さながら真珠かオパールの超巨大オーブ(宝玉)のようだ

「あ、・・・いいっ・・・・・だ・・だめ・・
 は・・・はちきれ・・・ちゃ・・うぅ・・・・・」

「あぁっ・・・遠慮は・・・いいのよ・・・いっちゃって・・・・・
 アタシも・・・あと・・すこし・・・・ああっ・・・」

サキュバスに補給をしてあげるつもりで始めた行為だが、いつのまにかのめりこんでしまい、
イかせるつもりが、自分が先に達しそうなタークエルフのお姉さんであった・・・

「あ、あ、あ、あ・・・・・・」

「い・・・いっしょに・・・・はぁっ!!」

2人の身体が同時に仰け反り跳ねる

「は・・はぁぁぁぁぁん・・・」
「ひぁっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」


2人が同時に達する・・・いや、一瞬ダークエルフの方が先だったかもしれない
ダークエルフの絶頂の莫大なエネルギーがサキュバスに流れ込む!!

「・・・ぁぁぁぁぁ・・・・ひぃぃっ!!!」


ぱぁぁぁぁぁん!!!!!





「だからね・・・悪かったって・・・」

「ふぇっ・・ええん・・・割れちゃったぁ・・・」

ベッドの上に腰掛け、ひたすらベソをかくサキュバスと必死になだめるダークエルフ

「ねっ、ね? 傷も直したんだし、機嫌なおして、ね?」

「ふぇっ・・ぐすっ・・・アタシのオナカ・・・胸・・・」

サキュバスの方は胸もオナカもまっ平、よく見ると、身体自体もなんとなく張りがない。

「ゴメン、このとーりっ、調子に乗りすぎたアタシの責任」

「オナカすいた・・・」

「はいはい・・・」

冒険者すら来ない迷宮の奥、二人のやり取りだけが続いていた

サキュバスが、実際に旅立ったのは、この1週間後だったという・・・


第1話 後書き

新シリーズ(?)スタート・・・の予定だったのですが、じぃ さんの「新西遊記」とネタがかぶってしまうので自ら一時期封印していた小説です。

・・と、ゆーよりも、コイツが「元ネタ」です(じぃ氏には先行公開してあったりする)
おなじネタで同時公開っちゅーのも、なんだかなーってカンジで、Alは一歩引いたってなワケですが、諸々の事情により更新が滞りがちになってしまいましたので、このネタを引っ張り出してしまったと言う次第です。
う〜ん・・・恥知らず・・・・(-_-;)

書き手が違えば世界も違うって事で、あくまでも“ベツモノ”って事にしといてくださいね。
(あちらの方が、設定とか緻密だし・・・(^^ゞ )

さて、コッチの「はらぺこサキュバス」についてですが、
前(千奈)シリーズの反省(だらだら引いちゃった事)を元に、今回は1話完結形式を連ねていく予定でして
各話に前後関係はあっても、直接的なつながりは持たせないつもりです。

ところで、当小説の主人公、サキュバスですが、
いつのまにか有名モンスターになっちゃいましたね、某格闘GAMEのおかげで・・・
おいカ○コン、サキュバスの頭には羽はないぞ!あるのは角だってば!(笑)
さて、このサキュバスちゃんの外見、“ブーツ、手袋 一体型のレオタード”ですが、
このデザインは、Alが初めてやったパソコンRPG“ダンジョン(光栄)”のデザインなんです。
当時のマシンは、NEC PC8801、メディアはカセットテープの時代でした。
う〜ん、懐かしい・・・
でも、今思うと、アレは“レオタード”なんかじゃなくって肌の色だったのかもしれません。(苦笑)

余談ですがAlはレオタード地って好きなんですよね、よく伸びてちょっと光沢のあるヤツ
伸縮性が高いから肌に密着するし、ちょっとした体形補正もしてくれるし、
光沢が身体の立体感を強調してくれるし・・・なんといっても手触りがいい(笑)
ちょっとお肉のあまり気味のぷにぷにな女の子に少しきつめのを着せると、
パンと張りがあって中身は柔らかいという、理想の状態になると思います。
中にフーセンか何か入れれば“擬似ぼてプレイ”だってできるし・・・ちょっと悪ノリ・・・
(自分で悪ノリって書いといて言うのも何だけど、一度やってみたいにゃあ“擬似ぼてプレイ”)

さてさて、話題を元に戻して、主人公のサキュバスちゃんですが、
一応、“煩悩”専門ではなくて“精気”もエネルギーとして吸収可能です。(という設定)
もっとも、強制的に吸い取るのは苦手らしいですが・・・
まぁ、感じると膨らむのは“Alわーるど”のキャラの宿命としましても
サキュバスならば、あまり不自然ではないような気がしますよね(するよね?)
また、べつに“処女崇拝”のケはないのですが、
無意識に主人公には“清純さ”を求めてしまうAlにとって、
いくらHしても、淫らなイメージがつかない(?)サキュバスって
エロ小説書くときの切り札的キャラクターなんですね(爆)
人間の常識なんて考えなくって済むし、パンクしたってすぐ元通りだし
あ〜モンスターって便利(笑)

さて、長々と書きすぎました。それでは次作でお会いしましょう。

 2話 後書き に続く