『エリーゼ』は女性の名前ですが、ベートーベンのまわりに、その名前の人はいません。　誰の為に書かれたかは、不明です。

しかし、この美しい曲がピアノ演奏人口を増やしたのは確かです。

ベートーベンが３２才の時、耳が聞こえなくなり、自殺をしようと一晩かけて遺書を書きました。

そして、夜明けの光の中で、心の中に鳴り響く音楽を聞き、自殺をやめました。

その後、３８才の時、『運命』、『田園』を作曲しました。

４０才頃に、『エリーゼのために』が作曲されました。

５４才の時、『第九交響曲』を作曲しました。　その３年後、この世を去りました。

もしかすると、彼はこれらを作曲する為に生まれ、仕事が終わると同時に去っていったのかも知れない。

もし、３２才の時、自殺していたら、彼の偉業は無かった。

あなたが思う「もう駄目だ」、絶望の時、すべては始まる。

それは、誰もが考える「人の力では不可能」な時に、神の奇跡を人が知る事が出来るようにする為かも知れない。

『第九交響曲』が神へ曲であるなら、『エリーゼのために』は人類への、特に絶望の中にある人への愛の曲なのかも知れない。