希望のささやき

投稿者:ある人から聞いた話 - 2001/09/08 13:00

1954年3月1日、太平洋のビキニ環礁で、第五福竜丸の乗組員は、人類初の水爆【原爆の1000倍以上の爆発力】犠牲者となった。
そのころ、彼は生まれた。

1967年に廃船にされ、夢の島にゴミとして捨てられた。
20才のころ、彼は夢の島に訪れた。 その時、まわりにはゴミだけで、人が誰もいなかった。

ただ、その歴史の証人である船のみが、彼を出迎えた。
彼は、もしかすると船は、このままゴミとして消えていくかもしれないと思った。 しかし、人類は、それを許さなかった。

それから、27年の月日が流れた。 彼は子供と、そこに行った。
船は、立派な第五福竜丸記念館【1976年建設】の中に入って、人類の負の遺産として、そこにあった。

その証人は、彼に語った。
『もし、人類が、今度、世界大戦を起こせば、戦後は無い。』


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