こぎつね

投稿者:「運命のダダダダーン」を見た感想 - 2000/12/10 01:30

1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊した。 その時、東ドイツでは、歴史に残る3大勘違いが発生していた。

11月9日15:30 東ドイツの閣僚評議会が開かれ、亡命者を減らす対策が話し合われた。 
その時、3ページの新旅行法が作成された。

東ベルリン第一書記長ジェンター・シャボフスキーは、いくつもの会議をかかえていた為、その結論の書類を受け取って
18時の定例記者会見に出た。 この時、新旅行法を発表する予定は無かった。

会見終了の3分前、ある記者が、『東ドイツの人たちは、ベルリンの壁にはばまれて自由に外国に行けないようですが・・・』
と聞いた。
書記長は当日の発表予定に無かった新旅行法の書類を見ながら、
『これから、東ドイツ国民は自由に外国への旅行をしても良い事になりました。 ビザの取得を簡素化します。』と答えた。

記者は、『それは、いつからですか?』と聞いた。
書記長は、3枚目【混乱を避ける為、発表は翌日と書かれていた】の存在に気づかなかった為、
勘違いして『今すぐ、効力を発揮します。』と答えてしまった。

その事を聞いたドイツ第2テレビのボードー・トウサントが、さらに勘違いして『東ドイツが、ついに国境を開放』
とテレビニュースで流した。(19:19)
それを見たプレスルームの人たちは、『国境の開放』のニュースを世界に配信した。

食事の時にテレビを見た人々は、ようすを見る為に、ベルリンの壁に向かった。
3時間半後には、ベルリンの壁に数千人が集まる事になってしまった。

テレビ報道を知らなかった国境警備隊のハラルド・イエーガーは、見学しに来たヤジ馬を、暴動と勘違いして、
身の危険を感じたイエーガーは、独断で国境のゲートを開けました。

こうして、勘違いによって、平和的に壁崩壊へと進んでいきました。 一年後、1990年10月3日東西ドイツは統一しました。

歴史の中には、勘違いによって戦争が起きたり、平和になる例は、意外に多くあります。
これは、勘違いによって、第3次世界大戦が起きる可能性がある事も意味します。
勘違いが起きても安全なシステムが必要になります。 国連の世界(地球)連邦制移行を提案します。 

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