徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2004年8月1日(日)
ホワイトブレス4回目終了
 4人目はメインヒロイン一ノ瀬未緒。
 ああ、早く「桜街坂Stories」プレイしたい。それが今現在の偽らざる心境だったり。昨日も書きましたけど、このゲームの日常会話は気に入っているヒロインとそうでないヒロインとで心象に差がありすぎ。特に未緒はののかシナリオと一部を共有しているだけにそういったイメージが強いです。しかも、その共有部ってスキップが未読扱いで作動してくれないし。他にもこのゲームって明らかに同じテキストなのにスキップしてくれない箇所が結構あるので困ります。
 未緒シナリオには他シナリオに比べても問題が多かったような。受験を終えた凪沙がいなくなっても平然と二人暮らししているあたりとか。そもそもいきなり主人公宅に来た(選んだ)理由が不明すぎます。主人公に好意を寄せているからという解釈にしてはその事実を主人公や凪沙があっさり流しすぎ。付け加えるなら本人も。
 ののかの妹問題を放置というのもどうかと。これについては妙な公式ができ上がっている感じ。どういう訳か再び妹になる=恋人になる、なんですよね。不思議なことに。つまり恋人にならないなら家族にもならないという。法的な解釈はともかく実質的に妹になるのは不自然でも何でもないと思うんだけどなぁ。ののか母だってそう思う面もあるから差し入れだってするんだろうし。また、これに関連して未緒とののかを二者択一したシーンも妙。確かにののかより未緒を選んだはずなのに(なにせもう片方の選択肢はいきなりバッドエンドだし)その後、何も起こらないというのはおかしいです。しかも、同棲しているというのに気まずくもなりゃしない。
 終盤の展開もかなり駄目っぽい感じ。唐突に、それこそまるでストーカーのように現れて忠告する、というか障害の定義をぶち上げる刹那もどうかと思います。彼が現れなければこの問題なんて誰も気づけやしないんじゃないでしょうか。さらにダメダメなのはその忠告はただのフカシであったという情けない事実。フォローさえもない。狂言回しにさえなれないキャラクターって憐れ。ライターのレベルが知れますな。
 この未緒はメインヒロインの特権か複数回Hというか2回用意されています。しかし、なんだか無理に用意しました、みたいな感じで効果は薄め。二人とも恋人同士だから仕方なくしている、そんな風に見えたのは私だけでしょうか。
 今さら書く必要もないでしょうが、主人公の問題はこれまでと同じ。何の意味も持っていません。
 そして、エンディング。主人公のために留年する未緒はホンマモンのアホだと思いました。つーか、後先考えなさ過ぎ。学園のさらし者同然だと思うのですが。廊下で見かける度に噂されまくり。そういや未緒は弓道キャラとしても魅力薄ですな。嗜む競技は何でもいいじゃんというくらい意義が薄いです。当初は剣道キャラだったというあたりにこだわりのなさが透けて見えます。
 はぁ、ようやくあと一人。でも、それが最大の強敵です。

2004年8月5日(木)
桜待坂Stories~Volume.1~開始
 無事終わったので「ホワイトブレス」の感想をアップしました。気に入ったキャラからプレイしたせいもあって最終的な印象はあまり良いものではありませんでした。売り上げとかはどうなのかは知りませんが個人的にはFC02の明日はどっちだ? ってな感じでありましたよ。この内容で次は何年後なんだろう……。

 仮面ライダーブレイド27話。本当に邪魔です、バスケットマン。誰か早いとこ埋めてくれないかしら。無理だとわかっていながらも切実に願って止みません。ドラマが無駄に締まらなくなる様子は見るに耐えませんよ。

 「桜待坂Stories」。まずはフレンズto Sweetsから。
 ヒロインの名前が設定可能という異色タイトルですが、実は一応デフォルトネームが用意されていたんですね。パッケージにもマニュアルにも表記はないんですけど、ゲーム中には用意されていると。まぁ、私はせっかく考えていたので変更しましたけど。ちなみに主人公も同様に変更可能です。
 設定項目には愛称というものがあるんですけど、これがすこーしだけ微妙。主人公の内容を見ると「くん」付けがされています。例えるなら「キムタクくん」と設定されていると。つまり本文中にはそういったものが入らない訳です。欲しければ「様」でも「殿」でも自分でつける必要があると。で、何が問題かというとヒロインの方。というのもヒロインが愛称を自分で一人称のように言ったりするんですよ。たまにですけど。よって「ちゃん」付けとかの設定内容はイマイチになりやすいかと。
 シナリオというか、テキストはなかなか良い感じ。こじれることもなくストレートに仲良くなっていく様子はいっそ爽快ですらあります。「とらハ」をプレイしている人には会話のリズムや内容がどこか懐かしい感じです。事前にプレイしていたゲームが「ホワイトブレス」ということもありますが、さり気なくも意味のある会話の重要性を感じます。やっぱ他愛なさ過ぎるのはね。
 ひたすらにイチャイチャする内容は照れますがけして悪くありません。ヒロインさんはちょっと変わった面を持っていますからマンネリに感じることもないかと思います。ただ、「憂ちゃんの新妻だいあり~」あたりと雰囲気が少し似ている感もあるので、あまりがっついて消化するのはよくないかも。飽きやすくなりそうだし、まったりと進めるのが良さそう。
 初めての試みであるヒロインへの名付け。それなりに真面目に考えれば結構良いかも知れません。自分で名前をつけたヒロインに魅力を感じられると想像以上に嬉しくて自分でも驚きました。ちょっとこれは予想外でしたね。
 新システムのふにぷにシステムですが……。えーと(汗)、これは古代にエルフが生み出したアイコンを使ってのそれとどこがと違うんでしょうか。部分アニメーションも幾多のゲームであったような。正直、あまり効果的なシステムとも思えませんね。

2004年8月7日(土)
燐月開始
 非常に待ち遠しいタイトルであったので早速、始めました。「桜待坂Stories」がまだ終わっていませんが、あちらは先日書いたようにのんびり進めるゲームという認識なのでまったりと続けていくつもり。
 現在は体験版よりちょっと先の10日目くらい。体験版同様にここまでの印象は大変よろしい感じ。結果的に、ではなく確かな設定として押しに弱いヒロインが可愛いです。「兄嫁」のヒロインさんの若かりし頃はこんな感じかしらん、とか思いながらプレイしております。レベルアップすると「ああ、もう」と言えるようになると。
 上のコメントからわかる人がいるかもですが、鮎美の声優は大御所、北都南さんです。言うまでもないでしょうが、この配役が鮎美の持ち味を二倍にも三倍にもしています。少しずつ、確実にエロくなっていく様子が素晴らしいです。さすがの演技力。
 少し気になるのはここまでが共通ルートであるという点。個人的な感覚では鮎美との蜜月ぶりは個別ルートとしか思えないほどなんですが。すでにイチャイチャっぽい感じになってきていますし。まさか、これで他の姉妹にいくと三角関係の鬱展開になったりしませんよねぇ? このゲームでそういうのはちょっと勘弁して欲しいんですけど。や、セレンを信じよう。そうだ、そうしよう。

 昨日、「燐月」を買うためにヨドバシに行ったんですが、ごく当たり前のようにねこねこソフトの「ラムネ」が売ってました。回収になったんじゃなかったんでしょうか。その後で秋葉の中古屋にも行ってみたんですが、特に価格が高騰しているなんてこともなかったです。それどころか、かなり危険な下降が始まっているような気が。

 アリスソフトの「ウルトラ魔法少女まなな」のVOL.2が秋のドリームパーティー及びユーザークラブ通販で配布予定とか。イベントに参加できない、するつもりのない私は当然、通販を利用することになるんですが、問題はその締め切り。8月27日ってどういうことデスカ。もう間近であるだけでなく、その日は「ランス6」、つまりはまななVOL.1の発売日ですよ。事実上、1の中身を見ずに2の購入を決めろと? 厳しい話です。しかも、なんだかセット価格(5000円)だし。最近、どのへんがファンクラブなのかなぁ、と思わないでもないです。送料だってきっちり取るし。サッパリ優遇されている気がしませんよ。

2004年8月8日(日)
燐月1~2回目終了
 モンキーターンV5~6話。先週は録画していながらすっかりと見るのを忘れていました。まぁ、内容的にはなんとなく今回と前後編っぽかったのでちょうど良かったのですが。
 最近は書く内容に困るくらい安定してきているこの作品ですが、それでもどうしてかなぁ、と思うような穴は見られる訳で。今回のはズバリ伊岐くん。彼は今後も要所で顔を出すというのにまるで印象が薄い。ストーカーっぽいところとかレース後の憲二のセリフなどなぜ削るのか激しく疑問。今後出てきてもアニメしか知らない人は気付かないだろうなぁ、きっと。

 仮面ライダーブレイド28話。これまでも思っていたんですが、どうしてバスケットマンに対して周囲はここまで甘いんでしょうか。ちょっとおかしいくらいのレベルだと思うんですが。これが虎太郎ならきっと今頃、あっさり見捨てられているだろうに。

 「燐月」。1回目は三女の緋月鮎美。
 終わってみると意外にコンパクトにまとまっているという感じでした。かかった時間もそうですが、後から回想モードを見ると特にそう感じます。こういったところもあまりこれまでのセレンらしくないですな。
 シナリオの方は微妙、かなぁ。Hシーンを切り離してみるとボリューム的には非常に寂しいので仕方ないのかも知れませんが。個人的に一番気になったのは他の姉妹の絡まなさ加減でしょうか。二人の間で何が起ころうとも何のリアクションも起こさないどころか登場さえしないというのはどうかと思います。普通に考えて、大事な妹が主人公に手を出されたら勝気な詩乃なんかは激怒すると思うんだけどなぁ。ましてや妊娠なんて事になったらその怒りたるや想像を絶するのではないかと。教師でもあるしねぇ。
 Hシーンはほぼ文句ないだけにシナリオの薄さは悲しいところですが、テキストそのものはまぁ、良いです。鮎美がヤキモチを妬く様子なんかは微笑ましいぐらいだし、ヤキモチ妬かせ大作戦が空振る様子も結衣子も天然さ(?)が出ていて良い感じかと。ただ、通常のシーンでもHシーンでもやたら同じ表現があるのは残念。「おもねる」という言葉を多用したり、「極まってきた鮎美がキスを続けられなくなって、唇をふりほどいた」なんて感じの文章はすでに何度見たかわからないほど。もうちょっと工夫が欲しいような気がします。
 2回目は長女の緋月結衣子。
 個別ルートへの入り方に唖然としました。鮎美との仲が微妙な時に実家に帰る選択をすると問答無用で結衣子ルートに入るという唐突さ。着々とシナリオが進む中、主人公は鮎美のことを全くと言っていいほど思い出さない。さすがにこれはなぁ。
 鮎美との仲が深まるのは共通ルートですから不可避な展開ということなります。これを選択した以上は他の姉妹に流れる展開をしっかりと用意しなくてはなりません。できないなら共通ルートにしてはマズイですわな。まして鬱展開にしたくないというなら(どうもなんとかしてそれは避けたいように見えます)。
 難点はあれども夫婦問題をどうにかするアイデアはなかなか面白かったです。かなり強引ではありますが。それゆえにちょっと面白かったです。正和の演技が光ってました。
 昨日は書かなかったシステムについて。
 このゲームってばDVDレスプレイ可能と謳っているんですが、その前には気になる「チャージ式」の文字が。チャージ式ってなんやねん、というのが誰しも思う疑問ですが、正解はたまにDVDか付属のCDを要求される、だったり。ほぉー、なるほど。だからチャージ式と……、ってそんなのDVDレスプレイ可能なんて言いません。絶対に言いませんよ。コピー対策はわかりますがセレンにはユーザーの面倒くさいという感情を理解して欲しいものです。
 他にも相変わらずCG鑑賞と音楽鑑賞がないという謎のセレン仕様には参ります。どーしてつけないんですかねぇ。要望だってきっと少なくないと思うんですけど。私の場合、エロ、通常のイベントCGを問わず差分なんかをまとめて見るのが好きなのでたいそう不満ですよ。ホント、なんでかなぁ。

2004年8月12日(木)
燐月終了
 思ったよりも早いペースで終わりました。なんつーか、詰まるところというか時間がかかるところがないのでもうすんなりと。私の場合、シナリオに重みがあるとなかなか続けて2周、3周といかないのですが(余韻に浸りたくなったり、間を置きたくなったりする)、このゲームはそんなこともなくあっさりとコンプリート。ただ、バッドエンドだけはよくわからなくて攻略ページのお世話になりました(回想が埋まらなかった)。
 「燐月」はプレイ中に感触が随分と変遷するゲームでありました。最初は鮎美が良いキャラで彼女のイベントを見るだけで楽しい感じだったのですが、そのあたりは共通イベントだったのですね。そのまま、鮎美シナリオへと進んだ1周目は何の問題もなく「良い買い物したなぁ。CG鑑賞はないけど」、くらいだったのですが、2周目以降は徐々に雲行きが怪しくなってきて段々と集中力が落ちていきました。半端にシナリオが良くなったせいで鮎美以外のシナリオの薄さに耐え難くなってくるんですね。完全エロ重視ではないあたりも地味に効いてきている感じでした。プレイヤーがどこに焦点を持ってくるかで評価はかなり変わってきそうですな。後はプレイする順番も想像以上に響いてきそう。
 Hシーンも基本は悪くありませんが、子作りとあまり関係ないプレイがあるのも何となく落ち着かない気分にさせてくれます。別に主人公にそういったプレイに対するこだわりがある訳でもないのに。まぁ、そもそもそういう意識を持たせてしまう設定が微妙なのかもしれませんが。
 「燐月」もこれで終了。ゲーム感想も当ページにしては手早くアップしました。野心作ゆえか気になる箇所が多く、文面上はかなり厳しくなってしまいました。全編、鮎美シナリオのレベルを保っていればなぁ。

 lightの「ぬいぐるまー」が10月に延期されて9月はかなり手薄になりました。現在はmeteorの「神樹の館」くらいですか。気になるラインではHERMITの「ままらぶ」なんてのもあるんですが、こちらはそもそも9月に発売されるのか、という疑問が。しかし、久々の丸戸史明氏の作品だというのに原画がなぁ。なんか「ショコラ」以降は私の好みとは反対方向の原画家がチョイスされているようで悲しいですわ。「家族計画」ではシナリオライターの山田一氏が売るためのインパクトある原画家を依頼したそうですが、果たして丸戸史明氏の場合はどうなのかしら。つーか、次はいつ戯画で仕事をしてくれるのかなぁ。
 他には情報量が少ないながらもFC03の「North Wind」が少し気になってます。あそこにしては珍しく好き嫌いの出にくい原画家を登用してますな。ただ、個人的には塗りがもう一歩かなぁ、と。あくまでの私の好みからすれば、ですけど。それとメインヒロインがメガネなのはかなり困ってます。

2004年8月14日(土)
桜待坂Stories~Volume.1~その2
 全てという訳ではありませんが、フレンズto Sweetsはオマケを含めてそれなりに終了。
 好き嫌いがある程度、出るんでしょうけど、都築真紀氏の書く文章の一定のリズムが心地よいです。他のゲームではこのほんわか感はちょっと出せませんね。設定が同じでも明らかに雰囲気が違うんですよねぇ。良くも悪くも優しい空気に満ちているというか。
 以前書いたようにのんびりとプレイしてやはり正解だったように思います。シナリオのオチというか答えを見るためのソフトではないので急いでプレイする必要性があまりないんですよね。
 そんなソフトであっても最後はそれなりにイベントが用意されていて、小さくまとまってエンディングという感じでした。VOL.1と言ってもけして後にシナリオが続く訳ではないでしょう。それがわかっていても続きを見たくなりましたよ。
 続けて花鳥楓月をプレイ。まだ始まったばかりですが、こちらもなかなか面白いです。フレンズto Sweetsとは違って展開が気になる話なので通常のスピードで進めてます。違うといえばこの花鳥楓月はメッセージウインドウや日付などが和風になっていて力の入れようが窺えます。中編シナリオ2本でもこうやって気を配られていると嬉しいものですな。立ちCGなんかも楓華の後ろ向きの姿にこだわりが感じられて好印象。それにしても楓華はもしかして、ちうがくせいなんですか!? 中・高・大エスカレーター式の女子校に入ったばかりって……。まぁ、いくらでも抜け道のある表現ではありますけど、ねぇ。

 アリスソフト「ランス6」の同梱ゲーム「ウルトラ魔法少女まなな」のデモが公開。「大番長」あたりから良くなったアニメは今回も安心のクオリティを誇ってます。ただし、ネタっぽいゲームの割にはあまり見所はないんですけど。ごくごくフツーの変身ヒロインもののデモという感じ。もうちょい弾けたものを期待していただけに残念。取りあえず確認したのはヒロインまななは鼻も低けりゃ、胸も低いと。

2004年8月17日(火)
桜待坂Stories~Volume.1~終了
 モンキーターンV7話。これまでが嘘のような細かな捏造エピソードの数々に驚かされます。こういうことしておいて、どうしてエピソードスキップなんてするんでしょうねぇ。ホント、この番組のスタッフの考えることはようわかりません。何がしたいのかどうかも。来週は遂に蒲生さんが登場。頼みますからこの人関連のエピソードを省略しないで欲しいです。ある意味、洞口以上にライバルらしいライバルなんですから。

 仮面ライダーブレイド29話。………………。見終わったあと、思わず無言でため息をつきたくなるようなエピソードですな。しかも、続き物という恐ろしさ。どう見てもデカレンジャー用のネタ帳からパクってきましたという感じが情けなさを倍増させます。これはやはりスタッフがお盆休みを取るためにこうなった、と解釈するべきなんでしょうか(違。

 「桜待坂Stories~Volume.1~」。「花鳥楓月」も終了。なんというか感想を書きにくいという意味においては「燐月」とよく似ています。シナリオ面で特筆することがないといいますか。本作ではテキストこそ楽しめますが、ヒロイン毎の展開に差異がほとんど見られないのでほとんど作業的にプレイしている感じでした。どうも中編であることによってもったいなさばかりが目につくような気がします。個人的にはやはり普通に1本作ってくれた方が良かったような。
 「桜待坂Stories~Volume.1~」もこれで終了。ゲーム感想もアップしました。

2004年8月19日(木)
ラムネ開始
 迷いながら日程が変更されたがゆえに購入した本作。個人的には昨年の「朱-Aka-」の失点を取り戻して欲しいものですが果たして。
 1人目は幼なじみの近衛七海。
 買っておいてこういうことを言うのはアレですけど、もうこんな感じの設定に飽きたのかも知れません。すなわち家には義妹、近くに幼なじみが同時に存在する、という設定に。そもそもこの設定の危うさというのはかの有名な「同級生2」の時にすでに見えていたような気がします。早い話が片方が光るともう片方が見えにくくなる、というあまりにも当たり前の話。唯のおかげで友美は影が薄いなんてレベルではありませんでした。まぁ、シナリオにも原因がありましたけど。「To Heart」で夢想するならば藤田家にメイドロボならぬ妹ロボがいたら、あかりも大ピンチであったのではないでしょうか、と。「こみパ」で大学入学と同時に彩や詠美が義妹となったら(もっと早い時期に妹になると性格が変わりそう)瑞希の立場はより厳しいものへと追い込まれたのではないか、と。近すぎる距離はむしろ不幸を呼びやすく、「みずいろ」の時は稀な成功例と考えるべきなのかも。シナリオにもうまく絡んでましたし。
 この「ラムネ」では「みずいろ」からさらに拍車がかかって幼なじみが手を伸ばせば届く距離にまで近づいてます。見た感じはその接近によって義妹の影が薄くなっている印象。
 しかし、問題の本質はそんなところではないのかも。スタッフロールにも記載されていないので確証はありませんが、この七海シナリオはぽんこつだし、幼なじみだしという点から考えてまず間違いなく片岡とも氏が担当でありましょう。以下はそうと仮定した上で書いていきます。
 もともと「みずいろ」も本作も過去編でフラグ判定し、現在編に入った時にはすでに個別シナリオなので当然といえば当然なのかも知れませんが、それを考慮しても開始時からエピローグ色が色濃く出ています。互いが互いのことを理解度100という感じで、いつでもモノローグで相手を思いやったりしてすでに倦怠期さえ越えた老夫婦状態。
 片岡とも氏は以前から「これを書きたい」という思いが文章から漏れ出てしまっている感はありましたけど、今回は行き着くところまでいってしまった感じ。序盤、中盤からもうだだ漏れ。留まるところを知りません。具体的には絆とかつながりとかそういったものを強調しすぎ。もう鬱陶しいぐらい。友達の恋愛話をムリヤリ聞かされているような、そんな感覚。
 他にも登場人物達の思考が理解できないケースが多いです。お節介な委員長が弱気な後輩、佐倉を玉砕覚悟で告白のお膳立てをする、というのはいいとして問題はその後。思い出作りとかいって林間学校の席決めについて強引に口を出してくるのは一体、どんな権利を持ってのことなのか。しかも、彼女公認の思い出作りって……。佐倉は自分が愛人以下の扱いを受けているということに何も感じないのでしょうか。なぜ本妻に気づかわれなくてはならないのか。プライドってものはないんでしょうか。もちろんそれを良しとする主人公カップルも理解不能。振っておいて良い想い出を作ってやりたいって何様のつもりデスカ?
 小さなところでも、みんなで集まって花火をする時なんかに主人公と七海を遠のけようとする。気をつかっているという理由で妹さえ一緒に花火をすることを禁じる。別に冷やかそうという意図があるわけでもない。一体何のためにみんなで集まったのか。二人でやりたければいくらでもできる環境にあるのに。全くもって理解できません。
 テキストも「みずいろ」に比べて随分と面白味がなくなったような。「みずいろ」はある意味、普通を目指していたがゆえに退屈に感じることがありました。しかし、今回は無味乾燥という表現が相応しく、退屈以前に読む気があまり起きない。ボイスも以前は全て聞いていましたが、それも適わず。興味を引かれません。
 最後にエンディング。ネタバレなので詳細は伏せますが、言いたいことはわかりますし、伝わってきます。しかし、最後の最後に劇的状況を用意してしまったことでこの作品の価値は劇的に下がったように思えてなりません。「普通」はどこに? あと佐倉の演出もなんだか馬鹿にされているような気さえしましたよ。
 ここまで読んでくださった方ならお分かりでしょうが印象は最低レベル。ですが、頑張ってもう一人くらいはなんとかプレイしようと思います。

2004年8月20日(金)
Dear My Friendダウンロード追加シナリオ
 昨日書いた日記をアップロードし忘れたので2日分まとめて。

 lightの「Dear My Friend」のダウンロード追加シナリオが公開されました。人気投票の結果を反映して当該キャラクターは久城麻衣。
 正式登録を開始したということでダウンロード前に面倒な登録作業が待ち構えています。かかる手間の煩雑さと内容は関係ないですけど、それでも少し期待したくなります。
 無事に登録を済ませるとログイン後の画面へ。ダウンロードメニューだけでなく、不具合報告、アンケート、第2回人気投票(準備中)などがありました。不具合報告は文面がえらそうで何となくlightの体質が垣間見えるような気が。協力してもらおうっていう立場ではないの? 
 第2回人気投票は最初からの予定なのか、それともユーザーからの希望が多かったのか。まぁ、1位のキャラクターの追加シナリオを作るなんてどこにも書いてはいないんですけどね。どのみちお気に入りのキャラクターになるとも限らないし、期待せずに待ちますか。
 で、肝心の追加シナリオをダウンロード。予想に反してその容量は5MBちょっとと少なめ。早くも軽く嫌な予感。解凍して各種データをコピーしながらデータを閲覧。容量の段階で予想がつきましたが、やはりボイスはありません。CGは「おお、4枚も」とか感心しながら作業を続けていると「おや、同じ数字でその後ろが違うだけのものがありますよ?」と気付いてしまう。重く嫌な予感。それにしても、これくらいは自動で書き込んでくれないものかと思わないでもありません。2つのデータでコピーする階層が違うし。
 沸き起こる暗雲を感じながらもプレイ開始。やはりボイスはない(当たり前)。脳内音源にてカバーカバー。さみしいが元のキャラクターの演技が存在感抜群なだけにフォローがたやすいのは救い。麻衣の声なんてホント、そのまま聞こえてる気になれます(声優さんを褒め称えつつも痛い発言)。
 シナリオはこんなもんかなぁ、というのが私なりの精一杯のフォロー。
 ライターは正田崇氏。当てずっぽうながら私は麻衣シナリオの担当はNYAON氏ではないかと思っています。それが当たっているのかいないかのかはわかりませんが、結果として麻衣のキャラが違います。それもかなり。カップル成立後ということで多少は変化があっても不思議はありませんが、それでもこれは変わりすぎ。あきらかに飛ばしている印象。
 分量的にもかなり少なくゲーム中の日数にしてほぼ一日のみ。そこで繰り広げられるイベントも正直「オマケですから何でもあり、ってことで」というノリが感じられます。確かにそうしたノリは本編中にもありましたが、少ない分量でわざわざやることなのか、という疑問が残ります。
 CGは2枚プラス差分。もちろん(?)CG鑑賞には登録されません。それくらいの追加機能は持たせられないものなんですかね。CGそのものはくすくす氏が頑張っている印象。特に本編では麻衣のエロは他と比べても薄い感じだっただけに嬉しいかも。
 敷居の高さ、本編の作り込みというものを考えると暗雲は嵐となって直撃したという感じがします。少なくとも新しいことに賭けるlightの意気込みはあまり伝わってきませんでした。他メーカーと比較するともっと厳しくて、最も面倒なわりに得られるものは最も少ないという。ユーザーハガキを出してお返しディスクをくれるところならずっといいものを用意してくれますからね。

2004年8月22日(日)
ラムネ2回目終了
 モンキーターンV8話。今回は丁寧に原作が再現されていて非常に好印象。これまでだったら確実にカットされているであろう部分までしっかり描かれています。堂島さんのセリフなんて特に。これからはそれなりに期待してもいいのかも。

 仮面ライダーブレイド30話。バスケットマンの話題は完全に「そういえばアイツどうしたっけ」レベルでしたな。あれがギャグでないならこんなおちゃらけエピソードなんて盛り込むなよ、と強く言いたい。カリスが手に入れたカードをギャレンに渡すのもよくわからない。専用とか決まってるのでしょうか。例えばもしあの場にレンゲルがいてもそれでもギャレンに渡したのか。

 「ラムネ」。2人目は仲里ひかり。
 まず補足から。先日はわからないと書きましたが、七海シナリオはやはり片岡とも氏が担当でありましたな。スタッフルームに書いてあることを今さら知りました。氏のコメントを読むになんとなく言い訳に聞こえないでもない、というか否定的な感想を最初から予想している、という感じです。そういやひかりや先輩の原画が秋乃氏ではないことも今さら知りました。二人はよく似た絵を描かれますねぇ。そう感じるのは私だけでしょうか。
 閑話休題。
 2人目に彼女を選んだ理由はひどく簡単で、もしかしたらこれで「ラムネ」を終えるかもしれないので第一印象で気に入っているキャラを選んだと、ただそれだけのこと。
 スタッフルームによるとひかりのライターは4番目、つまりは最後にクレジットされています(と言っても本人は何も書いていないので消去法によって、ということですが)。この順番は恐らく経験や実力によって上から書かれているかと思われます。まだ2つ目を終えたばかりなので確かなことは言えませんが、プレイ後の私は自分の予想をそれほど的外れなものであるとは感じませんでした。とても残念なことに。
 七海シナリオを無味乾燥と評しましたが、ひかりシナリオはそれ以上。そもそも味があるとか乾いているとかという以前に何も起きません(ありません)。リアリティを追求したとか言われれば、これぐらいの中身が妥当かもしれませんけど、創作物でこれはないでしょう。毎日毎日、事務的な会話を読まされるのは正直に言って苦痛です。やりとりに意味が感じられません。
 設定も練り込まれておらず言い訳のような地の文が時折、見られました。ひかり用の部屋が使えない理由とか。片づければ済む問題なのに片づけない。これは言うまでもなく主人公の部屋の就寝権を巡って争わせるためですが、理由が足りないのでどうにも釈然としません。1日ならまだしもずっと放置するのは不自然ですよ。少なくとも夏の間中、ソファで寝かせるor寝る羽目になるくらいなら片づけるでしょう。また、この件に関するやりとりではひかりのキャラが安定していない感じ。精神的に変調しているならともかく、序盤のひかりが遠慮する理由があるとは思えません。
 実に実に些細な点ではいちご牛乳とフルーツ牛乳は別物です(些細であっても見過ごせない)。まぁ、今は牛乳の表示が厳しくなったせいでこの表現は使えないんですけども。
 メインとなる真珠関係の描写もどうにも揮いません。
 3人は幼い頃にギった真珠を勝手に捨てました(この行動に問題はないのか。しかも、晴々と捨ててるし)。ところがこの時ひかりだけが捨てられませんでした。成長したひかりは真珠の養殖を始めます。その理由は真珠を2つ作って七海と主人公に渡して、今度こそ捨て直したいから。どうも余人には理解し難い理由のように思えます。捨てそびれたこと、物理的な距離が離れているから置いてかれたような気になるとのことですが、それだけの理由で真珠を作るというのは恐ろしい根性だと思います。
 結局、真珠は1つしか見つからず諦めたひかりは帰ろうとします。七海と主人公に一つずつ持つように言い残して。しかし、主人公は諦めず探して真珠を見つけひかりを呼び寄せます。そして、最後に3人で投げ捨ててめでたしめでたしと。
 最後に真珠を捨ててしまうことに大層、驚きました。これは明らかにシナリオ構成のミスですよね。途中までは確かに真珠はやり直すためのアイテムでした。ところが、ひかりが諦めて真珠を二人に渡した時点でその意義は別のものに変わっています。繋がりを持っている、もしくは持った方が良いと思って真珠を渡したのですから、3つ揃ったからといってその意義が元に戻るのもおかしな話です。自身の孤独を仕方のないものとして受け入れるなら真珠は持ち帰らなくてはなりません。3つ揃ったのですから物理的な距離を埋めるものとして3人が一つずつ持つのが納めどころではないでしょうか。
 ベクトルを分散というか、アイテムに対して両極端の意味を持たせたのが間違いですな。

 他にも演出に無茶な点が。台風が近づいている空の下、二人がバイクで走っていると突然、何もないところでひかりがバイクを止めさせます。誰でも想像できるでしょうが、当然のように雨が降ってきます。雨に打たれる二人という構図が欲しかったのでしょう。演出としての見栄えのために(目的地でもないのに)バイクを止めたのが見え見えです。もう少しもっともらしい理由を用意したりできないんでしょうか。
 結論としては、清香もそうですけどツンデレを扱える人材が今も昔もねこねこソフトにはいない、と。他のメーカー(というかツンデレ好きのライター)なら同じ設定でもっと魅力的なシナリオを用意するでしょう、間違いなく。

 コミケで販売された「Canvas2」のサントラが9月19日に一般販売もされるとか。待ちに待った1枚なので嬉しさもひとしお。早くプラスティックスマイルのフルバージョンが聞きたいですわ。にしても、一般販売のものは曲名印刷の間違いは修整されるんでしょうか。心配です。

2004年8月25日(水)
ラムネ3回目終了
 3人目はジャージな先輩石和多恵。
 んー、なんとかプレイを継続していますが、この3人目も色々と苦しさが漂うシナリオですな。序盤から中盤はひたすらに実行委員会の活動のみ。これがまるで興味を引かれません。学生会の会議は退屈。ある意味で正しくリアルな描写なのかも知れませんが、そんなのは誰だってお断りです。牽引力というものにあまりにも欠けています。そういや「朱-Aka-」も無駄なリアル具合(砂漠の旅の単調さ)は充実してましたな。
 会議、会議の日々を終えての展開も地味というか潤いに欠けています。正直、どこに関心を持てばいいのかわからない、そんなことを考えているうちにシナリオは進んでいきます。気がつけばクリックのペースも微妙に落ちていました。
 多恵シナリオの肝は彼女の言動の根幹に何があるのか、だと思うのですがそれがどうにも弱いです。シナリオの組み立て自体には問題はないんですけど、それを構成する各要素(ネタ)があまりにもパワー不足。1本の長編シナリオにする条件を満たせていません。ネタ的にもテキスト的にももっと読み手の興味を引いたりできないとどうにも勝負できません。
 物語の展開のさせ方に疑問を感じるポイントもあります。デートで展望台に向かうくだり、道程の半分で主人公がへばり始めました。それに気付いた多恵は近道をしようと山に入ります。結果、道に迷って目的地についたのは日没後。慣れない靴の多恵は靴擦れを起こしてしまいます。で、主人公が多恵をおぶって2時間かけて戻りました。
 さて、この流れにはおかしな点がありますがどこでしょうか。って書くまでもないでしょうけど。主人公の体力、つーか肉体はどんなですか。最初のへばりはどこにやら、山道に入っても疲れを見せないどころか、その後で最低でも40キロ弱はあるであろう多恵をおぶって2時間でも平然としているあたり……。吸血鬼かなにかですか? そう考えると色々と辻褄が合いそうなのが不思議です。
 どうにもぐんにゃりな「ラムネ」ですけど、ここまで来たら最後までやろうかなぁ、という感じです。

 「下級生2」の情報がようやく出てきました。やはり基本的なシステムはあまり変わらないようで、安心していいやらそうでないやら難しいところです。エルフのこのシリーズを最後にプレイしたのはたしかサターン版「下級生」なのでかなりの年月が経ってます。発売当時のプレイなので当然、サイト開設前です。あの頃は楽しかったシステムが今プレイするとどう感じるんだろう、というのは興味があるというより、ちと怖い感じです。そもそもかなり前のことなんで同級生シリーズと微妙にシステム面で記憶が混同している嫌いもあるのですが。期間は1年だから自由に動けるのは週末だけだったよなぁ、というのが現在の記憶の掘り起こし具合。
 雑誌の記事を繰り返し見ることで期待度は思ったより上がってきました。やはり門井亜矢氏の絵はかなり好きなのだな、と再認識。好みのデザインでなくともそう感じるくらいですから。

2004年8月26日(木)
ラムネ終了
 最後は妹な友坂鈴夏。
 なんつーか書きたいこと、ツッコミたいことが多すぎて何から書いたらいいやら、って感じですわ。まずは天文部メガネよりも柔道娘の方が良かったです(メガネでもないし)。本作は本家でありながら「みずいろ」のオマージュ作品になってますが、中でもこのシナリオはそれが最も色濃く現れています。
 まずは性格変更シナリオであること。本人のシナリオと他ヒロインのシナリオで性格が異なる。しかも、本人シナリオで内気、他ヒロインのシナリオで活発と性格の割り振りまで同じ。声優も同じ。髪の色も同じ。シナリオが地味なところも同じ。子供時代の段階でネタがバレバレであるのも同じ。全体的なスケールダウンとしか感じられません。あまりに芸がない。
 シナリオもどうにもこうにもつける薬なし。ちなみにライターは秋津環氏。「てのひらを、たいように」の「たいように」編のライターといえばわかる人にはそれで充分かと。
 幼い頃の出来事が原因で内気になり鈴夏は主人公と接触がなくなった。2人の間には大きなわだかまりが。これが開始時の設定なんですが、この時点ですでにおかしいです。シナリオを逆から見れば一目瞭然なんですが、そもそもそんな十年近くも会話すらロクにしない状況に陥るほどのことは起きていないんですよ。仮にそれを尊重するとしても、今度はその国交断絶状態が何の契機もなくいきなり改善されて普通に話せるようになる。結局にどちらにしても設定もその活用もご都合主義に過ぎます。
 シナリオの核は「嘘」にあるのですが、すでに書いたように子供時代の時点であっさりとわかってしまいます。それをひた隠しにして延々とシナリオを引っ張っているので読み手にあまりに優しくないシナリオに仕上がってしまっています。
 最後の最後にきてようやく真相が明かされますが、9割以上のプレイヤーの反応は似たようなものだったのではないでしょうか。
 「ごめんなさい。ネジを抜いたのは私なの」(超テキトーな思い出し書き)
 や、知ってるし(0.01秒)。こんな感じで。わかりきった真相を聞くために何時間を要したのか。ちと頭が痛くなりました。
 2人が少しも成長しないあたりにも泣けてきます。シナリオのエピローグ部になっても子供時代と同じこと繰り返す。望みがあっても口に出して言うことができずに実力行使に訴える。彼氏彼女になったというのに。例)自転車に2人乗りしたいが、自転車は2台ある→片方をあらかじめパンクさせておいてすっとぼける。
 テキストもどこまでも説明的で面白味のかけらもありません。共通シナリオがないのが「みずいろ」から受け継いだ長所だったはずなのに……。確かに文章は同じではないのですが(そりゃライターからして違いますから)、他作品ならば共通シナリオ部に書かれている内容は書き方が違うだけで結局は一緒。感心するどころの騒ぎではありません。
 CGとテキストの不整合も痛い。自転車に乗って展望台に行くシーン。最重要アイテムの望遠鏡がどこにも描かれていません。展望台の四阿で2人並んでいるシーン。展望台備え付けの望遠鏡が描かれていません。ねこねこソフトって昔からパッと見を重視するせいか平然とビジュアル的な嘘をつきますよね。最初の例も普通なら鈴夏が抱えているのが妥当なんでしょうけど、腰に抱きついているというポーズ重視のせいか描いていないんですよねぇ。いずれも重要なアイテムなのに。
 本気で長かった(長く感じた)「ラムネ」もこれで終了。ゲーム感想は書きたいようで書きたくないような。まぁ、なんとか善処したいと思っていますが、明日は27日ですからねぇ(遠い目)。

2004年8月27日(金)
らずべりー1回目終了
 本日のお買い物は「らずべりー」、「ランスⅥ」、「下級生2」、「オーガストファンBOX」の4本。自分のことながら大した散在ぶりです。特に最後。そろそろ買うのやめようかなぁ、と思っていたのに。もう売り上げに貢献する必要もなさそうだし。それはそれとして、今日は「オーガスト(以下略)」の発売日のせいか(偏見?)年齢的に微妙に見える人が多かったような気がします。君らはホントに18才以上なのかい? と。手に取ったり戻したりを繰り返す姿を見ると特に。
 少し話は変わりますが、アリスソフトの会報に仕切の話が載ってました。私は初めて聞く言葉だったんですが、早い話が卸し率のことでそれをちょっと上げたと書かれていました。何でも他社よりもアリスソフトは低かったということで。確かに頷ける話でこれまでは定価で400円安いにも係わらず、他社ソフトよりも大きく値引かれていることがほとんどでした。
 で、それが一変したと。
 これまでは8500円ならヨドバシ価格でおおよそ6200円~6500円(税込み)くらいだったんですが、今回の「ランスⅥ」は7280円。期待度が中途半端な作品だと購入を躊躇われるくらい高くなってますな。これまでと違うんで売り場で延ばした手が一瞬、止まりましたよ。今後は安いアリスのイメージはなくなりそうですね。

 「らずべりー」1人目は柚木早苗。
 恐ろしいほどに予想通りの作品です。序盤~中盤はなりふり構わずチラリ、ぽろり系ハプニングイベントの嵐。終盤はそれまでとは趣を異にした個別ルート。まさにそのまんまなゲーム。2周目以降がちと暇になりそうな感じです。
 ねこにゃん氏のカットは相変わらず魅力的でありますが、たまにおや? とか思うようなご愛嬌的カットがあるのも相変わらず。色っぽいシーンのカットになると本当にいきなり色気が増しますよねぇ。不思議なくらいに。しかし、まだ1シナリオとはいえ見過ごせない問題点がCGにはあったり。
 それはズバリ半脱ぎの扱い。せっかくセンスの良い制服を着ていたり、構図も(実現すれば)エロそうなものが用意されているのになぜか全部脱がす。属性持ちにとっては血涙ものです。特に2回目のHシーンなんてヒロインに「今日なら制服姿で色々とお世話できるんだけどな」(うろおぼえ)なんてセリフまで言わせておいて全部脱がすなんて詐欺というか、主人公はアホかと言いたい。「ショコラ」は半脱ぎにこだわりがあったら安心していたのになぁ。
 シナリオがないに等しいのは予想通り。それでも主人公の後ろ向きな暴走ぶりにはやや閉口というか、恥ずかしかったです。しかし、日常はハプニングの発生があまりに王道だったり、反対に突拍子がなかったりして退屈はしないのが好印象。

2004年8月29日(日)
らずべりー終了
 モンキーターンV9話。今頃になって気付いたんですが、澄は原作と違って茶髪ではなくて黒髪のままなんですねぇ。このシーンはちょっと印象的だったんで気づけました。まぁ、原作での扱いは不可解だったんでこれは正解だと思いますけどね。リアルならともかく、二次元世界で茶髪になって人気が出たという事例を私は知りませんし。ただ、原作の場合は現在の状況のための深遠な措置と考えられないこともないです。もともと人気は青島の方があるだろうけど、そこにだめを押すという効果を狙って。

 仮面ライダーブレイド。アテネ五輪につきお休み。

 「らずべりー」。やはり予想通り2周目以降は激しいスキップ攻勢ですた。仕方ないといえば仕方ないんですけどねー。それでも、いかに仕方なくともスキップばかりというのはテンションを下降させます。共通ルート終盤の選択肢でのみ分岐というなら一向に構わないんですけどねぇ。本作はオールスキップでもそれなりに時間がかかりますから。
 2周目が終わったところで戯画の恒例、修整ファイルが公開されたのであててプレイを継続。運が悪いと強制終了するシナリオがあると聞いては仕方ありません。だから、という訳でもありませんが、戯画の修整ファイルの大事な点を忘れていました。すなわちセーブデータが消去されてしまうということを。いつもならそれほど問題はありません。シナリオの途中ということもありませんし。しかし、しかし、です。今回は違うんですよ。気付いて確認するも時すでに遅し(当たり前)。ああっ、早苗さんのお手製立ちCG鑑賞モードがっっっっっ!? せっかく作ったのに……、しくしく。つーか、戯画はいい加減に立ちCGや背景の鑑賞モードを用意してくださいよ。せっかく良いデザインなんですから。ホント、「Ripple~ブルーシールへようこそっ~」の頃からの悲願デスヨ。
 個人的な悶えはともかくとしてプレイは順調に進みました。早苗さんの次は牧野木ノ葉、片桐シェリルと。ええ、わかってますとも。自分でもこの順番は非常に危険であると感じていましたよ。しかし、それでも絵買いしたゲームで、ましてや2人の原画家の間にこれほどの差があっては賢く生きようと思ってもそれは不可能というもの(そんな大袈裟なことか?)。
 案の定、このあとに苦しみはやって来ました。続いて望んだ村上静音戦。残る3人の中ではせめてましかなぁ、とまたも危険な理由で選択したのでした。結果はもうマラソンのような苦しさで、いつ終わるのかと考えながらプレイしている始末。
 まー、これは原画にばかり問題があるのではありません。ある意味、シナリオの方にずっと問題が。ここまで4シナリオを進めてきて主人公の性格にはもうウンザリでした。ただでさえ、ヒロインから告白されるまで何も動かないヘタレであるのに、マイナス方向の妄想癖が凄まじく、シナリオ上の問題点は全てコイツが抱えているといっても過言ではありません。加えてシナリオのネタがどれも似たりよったりで一分も興味を惹かれません。いくらシナリオに期待していなかったとはいえ、不快なレベルにまで到達されると厳しいものがあります。
 結局、4周目を終えたところで忍耐力は底を突き、CGフル化。オマケである妹メイドな桑原香梨シナリオだけプレイしました。なんかプレイしないでCGだけ楽しんでいれば良かったという気になりましたけど。ズルをした私にはこれがどういう位置づけにあるのかわからないんですが、色々な意味で微妙なシナリオです。ここまでプレイしてきた人に冷水をかけるような内容であるといえます。お祭のあとのしんみりした状態なんて生易しいものではないような。その内容はライターのあとがきとも言い訳ともとれる感じ。個人的には昔流行った(?)ドラえもん最終回を思い出しました。
 1周目で心配していたCGというか半脱ぎ問題。主人公は几帳面すぎます(泣)。結果を書くなら早苗(0/2)、木ノ葉(1/2)、シェリル(1/2)、香梨(1/2)ってところ。ムーンラビッツの制服を有効活用しているものはなし。せっかく条件を満たしていても脱がす過程が全部着ている→下着のみ→ほぼ全裸という感じなので意味がありません。こんな時だけマメな主人公が憎いです。責任者出て来い。ちなみに2軍(ひでぇ)には有効活用されているものがあったりしてなおさら口惜しや。
 ということで「らずべりー」は終了。申し訳ありませんが2人攻略していない状態でゲーム感想を書き上げました。ご了承くださいませ。


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