徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2014年12月1日(月)
蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~開始
 SHIROBAKO8話。原画の悩み後編。姉ちゃんはお助けキャラではなく、都会に癒されに来たのでした。すげぇ、口ほどにもない感が出まくってましたね。しかも、同情もあまり集められないレベルなあたり、ね。
 先輩から教えをたまわる後輩の図がよく表現できています。ベタではありますが、それでも誰でもできるわけでもないことをきっちりと提示して来ます。杉江さんが実に良い味を出しています。お節介すぎることなく若輩を見守る様は前回からの伏線が自然すぎるほど自然に活きてました。この作品は本当に空気を生み出すのがうまいと思います。武蔵野アニメーションの醸成する空気こそが本作の肝なのかもしれません。

 先週のお買い物は「気になるタイトル」通りに表題作のほか、「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-武士の鼓動(A samurai's beat)」と「春風センセーション!」の3本。3本買ったのは久しぶりですね。「春風センセーション!」は(支払い的に)だいぶ前に購入済みであった、ということもありますが今月が恐らく1本しか買わないというのも後押しになりました。ま、それでも最近のペースを鑑みると終わるかどうかは一抹の不安がありますけど。
 閑話休題。
 「蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~」。ただいま5話に入ったくらい。
 事前の体験版は1話をプレイしたくらいでしたが、わりと良い感触を受けています。というか、1話をプレイし終えた直後の感想はあまり芳しくなかったんですけど、時間が経ってのそれは思ったほど悪くなかったんですよね。感じていたキャラの弱さも2話、3話と進むうちに解消されてきましたし。フライングサーカスという本作特有の競技がもうひとつであるのはまだ変わっていませんが。それでも、端折るところはきちんと端折る姿勢が窺えたのは良い兆候だと思います。
 なにより一番はフライングサーカス部のマネージャー青柳窓果のキャラでしょうか。同じ部活のメンバーでありながらサブキャラであることもあってヒロインとは異なる距離感が良い効果を生んでいます。アクシデントで着替えを覗いてしまった時の対応とか非常に好感が持てました。適度にフォローしてくれるが別段、主人公に甘すぎることもなく、やり過ぎればすぐにお灸を据えてくる。こういうキャラがいることで流れが良くなっているように感じます。声優さんもそうした部分を熟知した上で演技しているように感じます。
 まぁ、細かいところでは気になるポイントが満載なんですけどね。SF要素はもはや語る必要もないほどアレなんですけど(例えば反重力子はいいとしても動力はどうなってるの? とか)、他にもねぇ。個人的にすごく気になったのは交通手段のお話。フライングサーカス部は廃バスを部室にしてしまうのですが、この場所が飛ばないと行けないところにあるのというのが第一点。フライングサーカスはわずかな降雨でも競技を中止するスポーツなのに部室をそういうところに配置するのはどういうことなのか。これは設定そのものに関して思うことです。あまり、深く考えていないのではないでしょうかね。部室にする動機自体が揺らいでしまいますよ。雨が降ったら行けない部室なんて。
 もう一点は廃バスがあるそもそもの理由。本編にはハッキリとは書かれていないのですが、テックジャイアンのインタビューでシナリオライターが書いています。空を飛ぶ靴、グラビティシューズの一般化によってバスが廃れたらしいんですよ。これもだいぶ引っかかります。バイクほどではないにせよ、講習を受けなくてはならないものです。子供やお年寄り、妊婦、それに障害者など軽く考えてもグラビティシューズを使わない、使えない人は大勢いると思います。もちろん、嫌だから使わない、ってな人もいるでしょう。しかも、本作の舞台である四島列島でさえグラビティシューズが使われるようになって十数年しか経っていない。これでバスがなくなるなんてことがあるでしょうか。先程も触れましたが雨の日には危険で使えませんし、使えたところで重い荷物が持てる訳でもないのですよ? どうにも腑に落ちないですね。
 あとはだいぶ異なる視点からですけど、主人公宅の隣にヒロインが越してくるのですが、そのうち窓越しに会話するようになります。ま、それは全く構わないのですが、気になったのはその角度。なんかあまりにも真っ正面を向いているというか、主人公の部屋の窓と完全に平行なのですよ。しかも、机とか置いてあってあたかも全て最初からそのために用意したのだ、と言わんばかりの配置。とても入居初日に主人公に同ポジションで着替えを披露したとは思えません。まぁ、きっとあれです。その後で模様替えしたのでしょう、たぶん……。ってなくらいでしょうか。いかにお約束でもやり過ぎ、お膳立てし過ぎはどうかと思うのです。
 そういや、あっさりとアニメ化が決定したそうです。ひょっとしたらアニメ化が決まらない限り発売しない、というスタンスだったのかもしれません。

2014年12月6日(土)
蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~1回目終了
 SHIROBAKO9話。どうやら今回、次回と藤堂美沙編のようです。来る日も来る日もタイヤとホイール三昧の日々。それどころか来年も再来年もその疑いが濃厚。先が見えるのが悪い方向に働いてしまっているパターンですね。今回も動画編と同じく他の仕事にも通じるものがありますね。声優業とのすり合わせが面白い効果を生んでいます。仕事があるだけましか、それとも夢に直接つながらない仕事ではない方がいいのか。
 悶える監督の絵コンテ最終パート? 鼻水たらした監督がライターの力を借りて原点を思い出し一気に目処が立つ。なんかすごい実話っぽい匂いがするエピソードですね。そして、それを間近で目にするあおい。あの監督が果たしてどう見えたのか。それにしても、馬100頭ですか……。地獄の匂いがしますね。あるいは絵麻は喜ぶかもしれませんが。

 「蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~」。1人目は倉科明日香。
 終えてからしまった! と思いました。せっかくここのデビュー作のようにクリア順制御がかかっていないというのに、うっかりメインヒロインから選んでしまいました。もちろん、制御不能のオートモードとかありませんでしたよ?
 閑話休題。
 肝心のシナリオは良いところもあれば悪いところもある、という感じでしょうか。まぁ、全体としてみればどうにか悪くない、くらいにまとまっていると思います。この手の勝負要素が入る場合はそのまんまライターのセンスが剥き出しになって実力が問われてしまいます。
 序盤の悪いところは何と言っても主人公のあまりにも駄目なセコンドぶりですね。とにかくワンパターン。まるで相手が機械か何かだとでも思っているかのように自分の側だけの都合を考えた作戦の連続。そして、まんまと裏をかかれて「しまった! 考えてみれば当たり前じゃないか!!」と吠えまくる。最初の頃はホントにずっとコレ。いくらセコンドは経験がないにしてもかつては麒麟児とか呼ばれた日本屈指の選手なのに考え方は基本同じじゃないのでしょうか。ひたすら主人公は悪くないとフォローを続ける明日香がちょっと痛々しいを通り越して不自然すぎました。その割りに合同合宿でのコーチぶりはみんなからべた誉めと、かなり意味がわからない感じに仕上がっちゃってました。
 中盤すぎになるとどうにか良くなってきますが、それでも味方陣営の選手がひたすら弱く見えるという状態が変わりません。ぶっちゃけ明日香が強く見えたのは最終戦のみでしたし。他は試合の概要をざっくり語る時ばっかり優秀でした。
 他にもいきなりけったいな動きをした後で「あ、あれはコブラ!?」みたいなテキストもいかがなものかと。動きが感じられる漫画や動きがあるアニメならともかく、テキストだけでこの表現方法はかなりよろしくないと思います。しかも、このセリフが出た時点が作品でも初めてこの技に触れた時とあってはプレイヤーは壮大に置き去りにされるしかないでしょう。まさに全ユーザーがポカーン状態です。すごさの意味がわかりません。
 それとライバルの提唱する「本当のフライングサーカス」がねぇ。バードケージというハメ技がまず色々な意味で駄目でしょう。仮にもプロがあるスポーツなのにハメ技最強を唱える企業体ってありえないでしょう。ついで言うとバードケージは見た目的にも観客がちっとも面白くないという点も大きなマイナスです。
 さらに駄目なのが本当のフライングサーカス第2弾。さんざん、もったいつけてどんな代物なのかと思えば、グラビティシューズにこれまでにない調整を加えただけでした。でも、それだけで誰も追随できないほど最強になります。……ってあらゆる方向からのツッコミが待ち受けているような気がするのですが。それはF1で言うところのワークスチームがノービス相手に嬉しそうにエンジン性能を自慢するようなものではないでしょうか。しかも、それを「本当のF1」とか言い出されたらね。

 まぁ、いくら歴史の浅いスポーツといっても春に初めてグラビティシューズを履いた人間が秋に全国最強になって、そいつには才能はない、とか言い放つのが一番どうかと思います。もうちょっと考えて喋りませんか?
 ヒロイン描写はそれなりに可愛らしく描けていると思いますが、Hシーンも含めて全部がフライングサーカスの合間にこなす、という感じになってしまっているのは残念なところ。期待していなかったとはいえ、エロ度も低めです。というか、原画的にはHシーンよりも通常のサービスシーンの方がエロいような。部室の着替えやデートの買い物に風邪のお見舞いの方がねぇ。
 あれ、なんだかこうして書いてみると悪い点ばかりになっているような気がしますね。おかしいな、印象はそこまで悪くないんですけども。うーん。このへんは分析が必要かも。声優陣の演技の良さにだいぶ誤魔化されている、とか?

2014年12月7日(日)
蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~2回目終了
 2人目は市ノ瀬莉佳。
 最初に明日香シナリオをプレイしたのは失敗だったかなぁ。思わずそんなことを考えてしまいました。仕方のないことではありますが、明日香シナリオは言うなればラスボスに挑む話であるため、他は事情があって地味にならざるを得ないんですね。おかげでシナリオの展開もちょっとというか、かなり地味です。これは明日香シナリオを基準に考えてしまうからでしょう。莉佳シナリオが最初ならそんなことを考えはしないでしょうからね。
 まぁ、それが悪いとまでは言いませんけどシナリオの流れ上、どうしても事情を作って最強から目を逸らすことになりますからね。現実なら勝算はともかく、みんな建前だけでも目指せ最強撃破になるでしょうから。現にと言うべきかわかりませんけど、莉佳さんなんてベスト4に入ったのに誰に負けたのやら、わからないという恐るべき終戦でしたからねぇ。ま、確かに重要なのは他の対戦にありましたけど。
 その莉佳シナリオは地味なのが売りという感じでした。それが良い方向にも悪い方向にも働いてましたね。基本、生真面目で不器用な莉佳はそこが可愛いのですが、性格的にもシナリオ展開は地味な方が似合います。だからこそのライバル黒渕霞ですしね。実際、このシナリオの主人公が明日香であれば、あっという間に持ち味を克服されて大会の時点ではライバルから脱落してしまったことでしょう。そもそも相性からして抜群ですからね。
 それにしても、いくら地味が売りでも莉佳の抱える悩みはおとなしすぎます。選手として殻を破りたい、という要素は主人公たちの学園に来ることと黒渕との因縁によってうまく描写されていますが、内側に溜め込んだ葛藤が「ずっと昔の約束を覚えている」だけというのはさすがにちょっとねぇ。確かに悩みなんてものは他人から見ればたいしたことないように見えるものですが、それを踏まえてもねぇ。本当にこれは自分だけでは、主人公以外では解決できないことですか? 私にははなはだ疑問でした。肯定されることが必要なのだとしてもどうにもならないほど高いハードルであるとはとても思えません。
 明日香シナリオと共通して言えるのはライバルキャラの掘り下げの弱さ。イリーナ、乾陣営はまだましな方でしたが、それでも貴重なセピアカラーのイベントCGをほとんど描写もなく垂れ流すだけ。あとは断片的な説明のみ。黒渕に至っては基本的に何もなし。それどころか、スタッフロール後に謎のショートドラマが開始される始末。えっと深雪とか睦月とか誰ですか? それまでただの一度も出ていないキャラを当たり前のようにイベントCG付きで出されてもねぇ。そして、黒渕さん可愛くなりすぎでしょ。正ヒロインを脅かしかねないデザインになっちゃってますよ。
 莉佳シナリオの良さは何と言っても莉佳が主人公たちの練習に参加することで雰囲気が変わること。事実上、明日香が欠席扱いになるのは残念ですが、他シナリオとは異なる日常の魅力になっています。それはそのまま莉佳の魅力の発露につながっているのがポイント。正直、参加をほのめかすセリフは共通シナリオの段階であったために明日香シナリオで期待した私は大層がっかりしました。できたらみさきや真白シナリオで参加して欲しいですけど無理でしょうからねぇ。本作は絡みの違いが新たな魅力になるくらい、いい感じです。莉佳と窓果とかね。ただ、良いだけに個別シナリオが2話しかないというのがなんとももったいない。もっと莉佳といちゃいちゃしたかった、というのが偽らざる本音ですよ。
 他にはHシーンもなかなかでした。明日香シナリオでは肩すかしであったフライングサーカスのユニフォームを活用してのそれがありましたので。や、明日香シナリオでは本当に驚きましたから。まさか、と思ったくらいで。
 昨日は書かなかったというか、書き忘れたことその1。本作はとても残念なことに起動ディスクを採用しています。どうやら時限式のようで要求されたのは11月28日金曜日に始めて翌週の3日の水曜日くらいでした。最近は遭遇していなかったシステムなのでかなりしょんぼりしております。そもそも、プレイ前にシリアルIDも入力していますからねー。どうせ今後も要求されると思います。果たしてクリアまで何回でしょうか。それにしても、うっかり押し入れにパッケージごとしまったりしなくて本当に良かった。場合によっては出してくるの大変だったりするからなー。
 書き忘れたことその2。1日の日記に書いたバスのこと。明日香シナリオで普通にバスが出てきてますよ!? しばらく混乱しましたが、要はインタビューで誤解しやすいようなことを書いていたんですね。それと作中でも一切そうしたシーンはそこまでに出てきませんでした。2周目を終えた現在でも他にはバスに関する描写は出てきていません。やっぱり、ちょっと不自然ではありますよね。まさに思い出したように、という感じでしたから。

2014年12月12日(金)
蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~終了
 SHIROBAKO10話。資料の楽器を届けた先でなぜか効果音の無料奉仕をさせられることに。まさか、これも業界あるあるなんでしょうか……。まぁ、あおいを見る限りあまり忙しそうには見えないですけど。
 鍋パーティーで離職相談。これだけで脚本家が誰なのか想像できてしまいます。しかし、今日聞いた話をこれ幸いとするのはちょっと軽さが目立ってしまうなー。働いた経験が全員、1年もないのだから仕方ないですけど。しかし、この熱血退職でこの会社が数年後に昔の方向に舵を切ったら微妙な想いを抱くことになりそうですね。
 連鎖倒産、ではなく連鎖脱出だったのでしょうか。監督がハイパーモードでBパートの絵コンテを仕上げるも本田さんの衝撃の告白が飛び出す。それどころか、矢野さんにも怪しい言動が……。これはもしや武蔵野アニメーションの崩壊につながってしまうのか、それともあおいが早々に出世するフラグなのでしょうか。この作品が2クールって知らないとまとめに入ったように感じてしまいますね。ただ、2クール目にどうつながるのかは不透明ですけど。
 絵コンテアフレコ収録。話には何度も聞いていましたけど、これは声優さん大変だなー。出来上がったものを見て理解するケースもあるってのも頷ける話です。ところで、馬100頭はどうなったんでしょう。

 「蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~」。3人目は鳶沢みさき。
 次のシナリオにも言えることですが鳶沢みさきというのは面倒くさいヒロインです。能力があるっぽいけど、気分屋で拗ねやすい。やる気にするのにやたらと手間がかかる。しかも、それでいて基本うそつき体質。コーチの苦労が忍ばれます。というか、実際に部を割る事態になっちゃってますよ。しかし、これを認めてもらえるのだから主人公は恵まれてますね。そして、視点が変わることで感じる明日香の嫌なやつ具合。ま、これは個人的に佐藤院先輩を気に入っているせいも大きく作用しているかもしれませんが。主人公がコーチ解任となった時につらそうにしてもあまり同情できませんなー。
 恋愛描写はあまりよろしくありません。互いに「気付いているでしょ?」は説得力がプレイヤーの寛容度次第という気がします。明日香の方の心情を描いてましたけど、これは書いていることが本当ならむしろ明日香シナリオの方でみさきの心情を描かなくてはいけないでしょう。そういう意味じゃないですかね。それとコーチをする→恋仲になる、があまりセットになりすぎるのはよろしくないような。他のシナリオはともかく、このみさきシナリオは部を割ることになっちゃってますからね。
 以前に明日香シナリオからプレイしたのは失敗だったかなぁ、と書きましたが、みさきシナリオを先にプレイしてもそれはそれだなー、と感じましたね。明日香が倒す前に先にラスボスに土をつけちゃいましたよ。これじゃ、この後に明日香シナリオをプレイしてもあまり盛り上がらんなー。難しいものですな。なんか一長一短みたいな感じになってます。
 それとヒロインに引きずられたせいなのかわかりませんが、どうしてこのシナリオだけ主人公までこうも面倒くさくなっているのでしょう。他のシナリオじゃこんなではなかったですよ? しかもそのくせ結構あっさりと解毒されるっていう謎具合もねぇ。
 Hシーンはただひとりの3回。やはり、胸の大きさこそ正義なのでしょうか。
 4人目は有坂真白。
 このシナリオはとても違和感があります。部内でもマスコット同然の真白に急遽スポットが当たるせいなのか、どうにも空気が違います。そう言えば共通シナリオでも4話は突然、真白がクローズアップされるので変な感じでした。いきなりゲーム部になったりとか、ね。しかも、その後は一切ゲームなんてしないし。
 そんなですから恋愛描写もひたすら戸惑いまくり。真白を好きであることを前提に全てを書いてますからねぇ。これに比べたらみさきシナリオは十分に納得できるくらいですわ。
 なんというか、全体的に番外編っぽい匂いがしますね。フライングサーカスの描写もこれだけ単純に少ない上に驚愕の盛り上がらなさで終わりますし。秋の大会をスキップしたのこれだけですよ! スタッフロール前の会話が始まるところでセーブしたんですけど、当然ここから秋の大会が始まるものと思ってましたからねー。虎魚さんもですけど、それ以上に我如古先輩が気の毒です。まさか、ライバルでもなんでもないチョイ役だったとは……。
 そして、自動的に始まる最終章。これ必要ですかね? なんかとてもそうは思えないというか、蛇足感が半端ないような。
 何はともあれ、「蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

2014年12月19日(金)
ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-武士の鼓動(A samurai's beat)開始
 ようやく「蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~」のゲーム感想をアップしました。年末で仕事が忙しく帰宅すると疲れている、というのを理由にしてしばし現実逃避しておりました。しかし、引き延ばしたせいか最後には書きたい欲求が強くなり意外と楽に書けました。なら、最初からやれという話ですよね。

 SHIROBAKO11話。珍しくあおい以外に他のメンツがほぼ絡まないエピソード。それにしても原画売りの少女とはよく言ったものです。まさに営業をかけるサラリーマンのよう。大変さが伝わってきます。そして、思わぬところから就職活動時の回想シーンがやってきました。あまりこのへんはやらない作品かと思っていたので驚きました。まぁ、考えてみればアニメ業界に関わりたい若者に向けて、という面もあるのだから普通かもしれません。そこからさらに面接官になるという超展開。さすが小さな(?)会社です。よもや入社1年未満で面接官とはねぇ。見た感じでは同人誌描いていた娘さんを採用するのでしょうか。矢野さんも去就はすごく怪しそうですし。
 メルヘンパートから始まるモザイク天国はちょっとなんと言っていいやらな感じでありました。業界を俯瞰する意味では必要かとは思いましたけど。
 今回は普段あまり同じ画面の中に映らないメンツが一緒になっていたのが新鮮でした。
 そして、馬100頭は杉江さんの出番となるのでしょうか。

 「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-武士の鼓動(A samurai's beat)」。
 さんざん現実逃避していたのでそこそこボリュームがあったにも係わらず、すでに1周目が終了。途中からゲーム感想を書いていないために「ヤバい、終わりそう」と焦りながら進めてました。
 んー。始める前とはかなりイメージが違う作品でしたね。主人公の直刃くんの駄目っぷりは実に予想通りというか、それ以上でしたけど。いつまでたっても学習しない、いつまでたっても自分だけが悪くないと思い込む自己中ぶりは見ていてイライラするばかりでした。中途半端な潔癖症みたいなところもウンザリ。なので改善して欲しくはありましたけど、そこは想定通り。違ったのは新要素である新撰組です。なんというか貶しぶりが半端ない。よくもまぁ、という感じで悪しざまに書いていきます。最初はそれほどでもないだけにスパートがかかり始めると唖然とするレベルに到達してしまいます。新撰組があまりよろしくないことをした時はすごく膨らませて悪役ぶりを強調し、一般に活躍したというところも難癖をつけたり、解釈を変えたりしてとにかく強引に目を背けるような悪事を果たしたことに持っていく。なんかその執念が恐ろしいくらいです。もし、これで新撰組のことは嫌いじゃないです。とか言っても誰も信じないでしょうね、そんなレベル。似たようなことは徳川綱吉にも言えますが。その人物評を見直す動き自体を否定したくてしょうがない、という感じでした。
 その印象が中盤くらいから少し変わってきます。もちろん、新撰組が三下なみの扱いであるのは変わりませんけど、ライターの狙いというか望みがわかってきます。わざわざ幕末に舞台を移してまでやりたかったのは赤穂浪士は一点の曇りなく最高だ! というその一点のみ。桂小五郎と高杉晋作が赤穂浪士を激しく持ち上げます。ヨイショに際限がありません。美辞麗句の連発とその心酔ぶりは段々と痛々しく感じられるようになってきます。空々しいと言ってもいいかもしれません。
 そして、本編よりもさらに激しくなったご都合主義が盛り上がりに見事に水をさします。甲佐一魅は一体どんな存在なんでしょう。ほとんど神に近いような便利っぷりなんですけど(あくまでも便利で万能ではないところがさらにご都合を感じさせる)。そもそもどうやって幕末に赤穂浪士を飛ばしたのか、歴史が歪んでいることをどうやって正確に把握しているのか、小五郎を守らなければいけないとどうやって知ったのか、どうやって歪みが適切に修正されたことを確認しているのか、などなど挙げれば切りがありません。主人公たち赤穂浪士は完全に盲導犬に手を引かれた状態です。
 ラストバトルも見せ方の演出は良かったですが筋書きはなんともねぇ。すっかりただの野盗くずれとなった新撰組に赤穂浪士が完勝するのみ。互いに真剣で戦ったのに誰も死なないとかどんだけですか……。
 良いところはあるんですけど、それ以上に気になるところがねー。

2014年12月22日(月)
ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-武士の鼓動(A samurai's beat)終了
 ラスト手前の選択肢で分岐という体裁をとっているため、必然的に2周目以降は作業プレイになりがちです。言ってしまえばどのヒロインエンドも代わり映えしませんので。さらに加えて主人公の設定が実に困った足枷になってます。もう完全に。必ず未来に戻るしかオチがないために、どのエンドもヒロインが赤子を見ているという戦慄の同じパターンを採用するしかありません。これは次の新八シナリオも同様です。もうひとつの仕掛けもほとんど全員同じですからねぇ。もうエンドを見るたびにテンションが下がる思いですよ。
 他に地味に悲しいのは群兵衛や小平太に全く出番がないこと。どちらかと言わなくても本編では不遇組なのにHシーンはおろか純粋な出番さえないとは。主人公がちょっと名前を出すだけですよ。あとはやっつけ気味に新八シナリオのラストでちょいと立ちCGが表示されるのみ。もちろん、セリフなんてあるはずありません。切ないなぁ。
 新八シナリオはあって本当に良かったです。実のところ、新八も通常シナリオには出番がないですから。最初から人物録に名前はあるくせにね。待望のシナリオということもあってなかなか楽しかったです。すでに逐電しているせいか、主人公にいつもの悪いクセが出なかったのも大きいです。ひたすら新八との日々を描くことに集中してくれたのも良かったと思います。最初はサブキャラは何のために? と思いましたがラストを思えば必要ですね。新八ひとりでは色々と危ないですから。
 最後はちょっとした小話があって終了。〆としてはちょっと???な内容でした。というか、これ美談なのか……。
 ということで「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-武士の鼓動(A samurai's beat)」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

2014年12月26日(金)
OH!マイクロマン~小さくなって女の子の色んなトコロに入っちゃお!~開始
 SHIROBAKO12話。いきなり提供画面から開始。これは、たまに見かける最終回パターン! とか興奮したというよりは録画ミスではないかと怯えておりました。実は別件で録画できていない番組があっただけに無事に見れた後に気付いて恐ろしくなってました。ハードディスクレコーダーって容量だけじゃなくて総タイトル数でも制限があるんですよねぇ。最近のはどうだか知りませんがウチのはもう5年くらい使っているので。
 閑話休題。
 思い切り前回の続き感が出すぎていてちょっと笑ってしまいました。まるでBパートのような始まりでしたね。んで、このアニメーター誰なんでしょう。名前からすると庵野監督っぽいですけど、馬を戦闘機にアレンジした映像はナウシカそのものですし。アニメには詳しくないから全然わからないなー。
 期待通りに杉江さんが出てくる流れは熱くなりました。それにしても、娘さんかと思ったら奥さん若くないですか?
 静かに盛り上がる感じがとても良かったです。武蔵野アニメーションの本当の総力が初めて結集したようで。小笠原作画監督がかすかに笑うところがツボでした。ただ、ひとつだけ残念なのは主人公が活躍できたこと自体はとても効果を生んでましたが、そのために苦労していた感が薄くなってしまったこと。実質、主人公の苦労は前回がピークでしたね。
 完成した馬のシーンの出来はさすがに素晴らしかったです。まぁ、その後はすっかりエピローグ状態で終わってしまってもおかしくないくらいでしたが。途中で人気なくなった漫画なら伏線放置してこんな感じで最終回って普通にありますからねぇ。ま、SHIROBAKOはそんなこともなく続いてくれますが。って油断してエンディング見てたらラブレター受け取ってますよ!? これは予想しなかったラストでしたね。ありえるなら最終回かな、と思っていただけに。ひょっとして次回からエンディング変わるのでしょうか。
 なんか12話がすごく短く感じました。もう残り半分しかないのか~、とか今から思っちゃってます。
 新宿での一挙上映会に悩む。「ガールズ&パンツァー」の同様のやつを思い出しますね。あの時より会場は近いですが、今回は事前に睡眠をとって臨む、とか無理だからなぁ。仕事終わりに向かう感じだし。あの時でさえちょいちょい眠くなってましたからねー。ところで、14話先行上映と書かれてますけど、見ている局によっては13話も初見の人がいますよねー。うーん。4000円かぁ。どうしたものかしら。

 「OH!マイクロマン~小さくなって女の子の色んなトコロに入っちゃお!」。まだ始めたばかり。
 少し「ちぇ~んじ!~あの娘になってクンクンペロペロ~」に似ている感じですね。イベントCGの半分は主人公をクローズアップしたようなもの。一番最初のイベントCGなんて全裸で妹に踏まれているカットですよ(主人公はすでに妹の足くらい小さくなっていて、当の本人には踏んでいる自覚はありません)。テキストやボイスがなくCGのみを単体で見ていたらそれほどエロいとは感じられないあたりが「ちぇ~んじ!」を彷彿とさせるところでしょうか。あくまで総合や変わり種のシチュエーションでエロいと。CGの差分もあることはありますが、意外と少ないんですよね。要するに他作品ならカットイン程度のものがイベントCG1枚として成立しているのですね。よってパッケージの150枚以上の表記はあまりその数字通りに受け取らない方がいいかもしれません。なにせヒロインの「外見」が一切、描かれていないCGが多数あるわけですから。
 まぁ、あくまで今のところなんで比率は後半にいくに従ってある程度は解消されると思います。まともなHシーンも用意されているでしょうから。

2014年12月30日(火)
OH!マイクロマン~小さくなって女の子の色んなトコロに入っちゃお!~継続中
 どうにかこうにか「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-~武士の鼓動(A samurai's beat)~」のゲーム感想をアップしました。なんというか長所と短所がとてもハッキリしている作品でしたね。調理法がもったいない感じでしょうか。とはいえ、ライターの思想にも近いものでしょうからこの結果は必然だったのかもしれません。まぁ、新選組ものが遊びたいならおとなしく「行殺(はぁと)新選組」をプレイすべきでしょうね。実際、小説、漫画、映画など全ての新選組ジャンルの中でもあれはなかなかのものですよ。芹沢鴨をあれだけ面白く扱っている作品はそうないと思います。ああ、なんか書いていたら再プレイしたくなってきた……。

 「OH!マイクロマン~小さくなって女の子の色んなトコロに入っちゃお!~」。恐らく半分は越えたと思います。
 先日も書いたCGのバランスはやはり、少しましになってきました。だいたい4~5回ほど選択するとそのヒロインのシナリオは終了します。そして、後半の内容はヒロインによっても異なりますが、だいたい主人公の正体を明かして元のサイズでHすることになります。なのでマイクロ状態のCGは後半にいけばやや控えめになる、と。あんまり主人公が画面中央でいい顔しているCGばかりというのもアレですしね。まぁ、好みの問題かと思いますけど、個人的にはカットインなどを使って1枚に収めた方がエロく感じられていいです。
 だいぶペースが落ちてきています。マップ移動選択画面で選んでHシーンを見るだけ、というシステムなので早晩、飽きてしまうんですね。よって連続でプレイしていると途端に眠くなってきます。そのくせ割りとボリュームはあるので早くクリアしよう、とか考えると一気に苦行っぽくなってしまうという。本作はメインで取り組むのではなく、他の作品の息抜きくらいに進めるのが結果的に最も効率的に進められるのではないでしょうか。
 主人公の態度もたまに気になります。根っからの悪人ではないからこそ気になると言いますか。間違いなく自分が原因で相手が困っているのに、自分が相手を救う気になっているマッチポンプ具合。しかも、それが結果オーライでうまくいき、主人公はドヤ顔になる。この一連のシークエンスは紙一重ながらなかなかにいらっとさせられます。そもそも元凶は自分なのにねぇ。特に優奈に対しては酷いですね。
 さて年内に終わるでしょうか。

 先日の「SHIROBAKO」のイベントは悩む必要もないことがすぐにわかりました。私は声優にあまり興味がないため、うっかり失念していたのですが、この手のイベントの例に洩れず今回のも声優の登壇があるのですね。つまり、そもそも悩まなくてもとっくに受付終了でした、と。あの時点ではまだ受け付け前でしたが、私は土曜日も仕事でしたので帰る前には恐らく終わっていたことでしょう。そういや、「ガールズ&パンツァー」のイベントの時は抽選の上に外れて、急遽追加されたトークショーなしの方に当選したんでした。とらぬ狸の……、ってやつですね。

2014年12月31日(水)
2014年個人的エロゲーランキング
 いつも通り1位から。今年も選出は3本で。

1位「ランス9-へルマン革命-」(アリスソフト)
 完結を控えていよいよ盛り上がるシリーズ作品ということで蓋を開ければ鉄板の出来でした。ヘルマン編というのが地味めの展開になるのではないか、という小さな不安も簡単に吹き飛ばしてくれました。このシリーズは毎度ジャンルが変わりますがきっちり一定以上のレベルに持ってくるのがさすがです。老舗の年季というものを改めて教えてもらいました。戦闘が思った以上にテンポ良く進むのも楽しく周回できた要因です。ラストへ向けての盛り上げも抜かりなく期待の新キャラも出てきてくれました。昔からのアリスユーザーには「ママトト」を思わせるシステムなのもポイント。「10」を早くプレイしたい、と思わせてくれるだけの出来でした。

2位「武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ」(アリスソフト)
 3DSの「闘神都市」といい、今年はアリスソフトの年でした。そう思わせてくれる秋に出た良作です。イマーム氏がメインスタッフということで「ぷろすちゅーでんとGood」現代版というイメージを勝手に感じてました。実際、システム的には隔世の感というか、あの頃を思えばなんでもできるような気がするくらいです。
 なんとも意外なヒロイン全員、俺の嫁仕様。フラグを選んでそうなったのではなく、どうやってもそうなるというのは斬新で面白かったです。それが笑いになっているようなところも良かったかと。
 大シリーズに比べるとややこじんまりとしていますが遊び応えは十分。安定度は抜群です。よそのブランドではなかなかできないレベルに仕上がっていると思います。

3位「蒼の彼方のフォーリズム~Beyond the sky,into the firmament~」(sprite)
 突き抜けた魅力というよりも総合力で魅せてきた一作。各要素が非常に良いバランスでまとまっています。シナリオは複数ライター制もあってか、やや弱いですが。
 新しい競技を一から作って、それを演出にもしっかり活かしてきたことに感心します。SEにも気を配っていて、あれを聞くだけでも本作をイメージできそうです。アニメにもなるということでこの世界はより広がりを見せて良いものになりそう。

 今年は一部を除いて小粒な作品が多かった印象です。あまり野心作みたいなのを見かけませんでした。個人的にはアリスソフトばかりプレイしていた1年でした。過去作をプレイし直したり。そのせいか新作は今年もやや少なめに終わってしまいました。まぁ、裏を返せば欲しいタイトルがそれほどなかったということなんですけど。
 来年も一本でも多く良い作品が発売されますように。


先月日記目次翌月