徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2015年11月2日(月)
恋×シンアイ彼女-SCHOOL GIRLS STORIES-1回目終了
 1人目は新堂彩音。
 最近では珍しい変な形のパッケージですね。レーザーディスクを思い出すような半端な大きさが正直なところ邪魔です。通常のパッケージと同じく、上に引いて開ける蓋がありながら、中身はスリーブタイプで下へ引いて抜くという謎仕様。一体これは何がしたいのでしょうか。純粋なスリーブではいけなかったのでしょうか。ま、それはいいとして問題は中身です。
 体験版の範囲はなかなかよろしい感じでした。全体的な完成度も高そうだったので買いましたが、シナリオがヒロイン4人でライター4人と不安しかない条件は変わりありません。そして、悲しいことに予感は当たってしまったようです。取りあえず1周目ではありますが。
 フラグによって細かいシナリオ構成は変化するので言いにくいところもありますが、やはり個別ルートに入ってからでしょう。段々と様子がおかしくなってきます。主人公が2人に向けて手紙を書くくだりは最初からオチが読めていましたが、それでも面白かったです。しかし、これ以降は個別に入ったのか、登場人物の出番がやたらと偏りだしてなんとなく話が進むようになっていきます。それまでは文芸部の物語だったのにすっかりと置き去りになってしまいます。
 焦点は主人公と彩音のことだけ。障害らしい障害もなく非常に淡々と進行していきます。学園内コンペなんて溜めも何もあったものではなく、一切の苦労もなく彩音に決定。それによって生じる困難もあっさりとクリアされてしまいます。ゲーム内の時間だけではなく、テキスト量としてもとても少なかったです。
 そして、まるでノルマだから、と言わんばかりに集中して詰め込まれるHシーン。後からコンシューマーに移植してもいいようにか、明らかに他のパートとブロックが分かれているのを感じます。すごい駆け足なので唖然としてしまいます。あたかもその時期だけ2人が発情しているかのような。
 他にも気になるところはあって。彩音の告白シーンはとても良い雰囲気でCGもそれを後押しするような良い出来なのですが、なぜかそれを後半で使い回します。素材が足りなかったのか、それともそこまでこのCGが気に入ったのか。よくわかりませんが、告白シーンのCGを他の場所で使うというのはなんとも微妙な気持ちになります。
 なによりも気になったのは最終イベント。サマーフェスティバルで彩音たちが苦労して縫製したのは全国的に名の通った少女バンドの衣装。ところが、彼女たちが食中毒になってしまいます。もちろん、公演は無理そうです。そこで彩音が決意したことはなんでしょう? 答えは少女バンドの代わりに自分が歌う、です。普通に意味がわかりません。一体、何を言っているのでしょうか。一応、書いておくと彼女はアイドル志望でもなんでもありません。ただ、カラオケが(主人公たちよりは)うまいだけ。さらに演奏は立ちCGもないような彩音に嫌がらせをしてきたライバルたち。もちろん、彼女らも音楽の道なんて目指していません。でも、演奏できます。なぜならばファンだから。
 ところが、そんなメンバーを観客は「どうせお金なんて払ってないし」、と完全に受け入れてしまいます。ちょっといくらなんでもこれはどうなんでしょうか。展開が斜め上すぎて到底ついていけません。
 主人公に関してもちょっと。個別ルートに入って以降、ほとんど何もしません。基本的に彩音の話と言ってよく、エンディングまでいっても何を成し遂げるでも、何かを決意するわけでもなく。主人公と呼ぶにはいささか語弊があります。しかも、ならば彩音の話が充実しているかと言えばそうでもないんですよねぇ。
 せっかく掛け合いは楽しいだけにもったいない度が半端ない感じです。これは他のシナリオもあまり期待しない方が良さそう。ゆいや凛香なんて明らかに主題からズレてそうだしなぁ。心配……。

2015年11月6日(金)
恋×シンアイ彼女-SCHOOL GIRLS STORIES-2回目終了
 2人目は姫野星奏ノーマルエンド。
 エンド名はなんとなく書いてみただけで、実際にはバッドエンドと言ってもいい終わり方です。このあとなんらかの形でトゥルールートが開かれると思いますが、それにしても、なシナリオでした。
 このシナリオの肝は彩音シナリオをプレイしていなくても、どうして5年前にラブレターの返事をくれなかったのか、それも再会してもスルーの連続なのか、です。しかし、ライター的にはそうでもないのかもしれません。なぜなら、恋仲になって以降、主人公はそれまであんなにも気にしていたにもかかわらず、この件をすっかり忘れてしまうのです。そう、星奏は恋人になる時でもこれのスルーを続けるんです。プレイヤーからすれば「おいおい……」ですよね。つまり、主人公が長く忘れているのも星奏の事情に合わせたライターの配慮からなのでしょう。困ったもんです。最初はまさか本気で触れないまま終わらないよな? と危惧したくらいで。
 さらに星奏さんはスルーを続けながらも事あるごとに謎の言葉を繰り出します。「ずっと好きだった」という主旨の。主人公はまだしもプレイヤーは完全に置いてきぼり。素直に言っている意味がわからないレベルです。まぁ、それでも「星の音を聞きに帰って来た」(うろ覚え)なんておっしゃる娘さんですから、こうした発言もそれの延長線上かと主人公は考えます。もちろん、プレイヤーもそうでしょう。
 こうして引っ張りに引っ張った伏線は最終盤になって唐突に明かされます。それは彼女がアイドルグルーブのメンバーだから。重要人物なんだけど今までは表に出ていなかった、とのことですがそんなことあるのでしょうか。そんな後からノコノコ表に出ることを他のメンバーは許容する訳ですか。それも待望するくらいの扱いで。5年間も。いや、実際にはもっとでしょうし。年齢を考えても妙な気がします。
 そもそも、告白に至った際の展開もなんかおかしいです。あれは星奏が転校するという嘘情報が元になっているのに、まるでその通りのようにふらふらと町を徘徊する彼女は一体、何をしていたのか。公園でぼーっとしてからタクシーで駅に向かって、そこからバスでどこかに向かう、って何を目的にしていればこんな行動になるのか。まぁ、それについていけてしまう元病弱な主人公も恐ろしいですが。
 どうにも真相はフォローがしにくいですね。さすがにトゥルールートではもう少し説得力のある説明が欲しいですがどうでしょうか。どうも本作はここに限らず言葉がとても軽い印象があります。重要な内容を明かす際に溜めがなく、あまりにもさらっと開示してくるのです。例えば学園の1階の渡り廊下のような半分以上、外の場所でいきなり柔道を始めてみたり。もちろん、床が柔らかい素材なんてことはありません。あったとしても危険すぎることに変わりはなく。主人公は柔道の経験なんて一切なし。当たり前のように投げられて、それでいてケロリとしています。相手が特別に手を抜いた訳でもないのに、です。それどころか躊躇いなく投げを繰り出しています。ライターは体育の授業でさえ、柔道をやったことがないのではないでしょうか。そんな一幕です。
 これはわりと極端な例とはいえ、プレイヤーが「え!?」と戸惑うような言葉選びは随所にあります。その確認のためにバックログを起動するのも珍しくありません。
 Hシーンが怒濤の勢いでいきなり始まるのは彩音シナリオと同様です。違う点と言えば、やけに学園をサボること。このシナリオの裏テーマだろうか、というくらい全体的によくサボります。その割りには事前や事後など一緒に学園に行くのは止めた方がいい、など謎の配慮だけは徹底しています。いかにして学園をサボるか。これを目的の重要性の尺度にいるようにも感じます。ま、Hするためにもサボってしまうので説得力があるような、ないような、ですけど。
 そう言えば文芸部がそっちのけなのは星奏シナリオでも変わりません。もともと主人公だけならまだしも、ヒロインたちが集合する部活としては無理があるように思います。実際そんな感じのコメントを彩音もしていましたし。

2015年11月9日(月)
恋×シンアイ彼女-SCHOOL GIRLS STORIES-3~4回目終了
 3人目は小鞠ゆい。
 どうやら本作の基本ルートは2本になっているようですね。彩音と星奏で1本、ゆいと凛香で1本というように。ただ、4人共通の部分から先は前者の方が短いので後に回した私にはゆいと凛香のルートはすごく長く感じました。なにせ、この2人は4人共通のシナリオではそれほど紹介がある訳でもないので、物語の骨組みの部分から始めねばならず、おまけに凛香→ゆいの順で進めるのでかなり気長に構えないといけません。特に私のようにゆいを先にしてしまったプレイヤーは。非常に迂遠な感じでシナリオが進行していきます。言うならばゆいのために懸命に凛香の状態が語られる感じで。
 シナリオはやはり複数ライター制ということで各キャラが微妙に違いますね。特に彩音や凛香はノリそのものが変わっているので慣れるまでは戸惑います。というか、全体的な雰囲気からしてちょっと違うくらいで。ただ、物語の方向性がかなり異なることでそこは緩和されています。
 いきなり選挙戦が始まったりとかなり退屈な展開が続きます。しかも、焦点はそこまでほとんど触れていない花壇を守ろう、ですからねぇ。主人公自身も言っていましたが少し前までは何も思っていなかったようなことですから。色々と厳しい点があるのも止むなしです。盛り上がらなくても仕方ないでしょう。
 しかし、頑張って紡いだ物語も最後で暗転します。壊された花壇から見つかったタイムカプセルの中身がどうにもアレで。花壇の生みの親であるゆいのお母さんはなんと花壇を作った時から壊された場合に備えてタイムカプセルを用意していたのです。恐るべき準備の良さ。前向きなんだか、後ろ向きなんだかよくわかりません。
 しかも、それだけではなく、この時から娘2人のみ生まれた事態に備えて名前を用意。息子の場合は無視です。なんと娘2人が栽培クラブに入ることを想定して手紙を書いていたのです。なっっ、なんだってーっっっっ!!!! というレベルではないかと思います。感動を通り越してうさん臭ささえ感じるレベル。私だったらまんまと栽培クラブに入っていたらすごい微妙な気持ちになりそうです。というか、進学先まで定まっているということですよ。お父さんに娘2人の人生予定表でも残していったんですかねぇ。
 あと余談ですがお母さんの名前は華子だそうです。3秒くらいでつけた名前でしょうか……。
 なんとも奇妙な幕切れでした。
 4人目は四條凛香。
 やはり、ゆいと2人でセットな構成でした。なので基本的なストーリーは同じです。そう、同じなんですよ。リコール選挙はまたしても敗北してしまうのです。ゆいシナリオではまだわかります。こだわりを捨てられず勝てると思って対策をほとんどしませんでしたから。ところが、自分のシナリオではなりふり構わずに、彩音シナリオでは封印されたはずの禁断の衣装をまとって選挙活動を行いました。そして、そもそも凛香は圧倒的な支持を受けて会長になったはずで、容姿端麗に成績優秀でスタイル抜群。ついでに暴力も自由自在。それが根暗そうなメガネ女子にあっさりと負けてしまうのですからつける薬がありません。というか、シナリオを通して感じるのは凛香が有能であるというのが限りなく怪しいということ。ゆいシナリオと合わせれば2連敗で、この後も何らかの形ででも一矢を報いることさえできません。正直どっちがヒロインだか、という有り様です。
 さらに困るのはこのシナリオはなんだかとてもテンポが悪いのです。ふわふわしているというか、目先の事柄からごく自然体で目を逸らす形でシナリオが進行するので読んでいてとても疲れるか、あるいはイライラさせられます。その上なんとなくなテーマを書いているだけで中身に乏しく、凛香の成長という部分がほとんど伝わってこなくて独り善がりになってしまっています。曖昧で目的意識の薄いシナリオのため、たまに何をやっているのかよくわからなくなります。ただでさえ、本作は何かをする時に過程の描写が不十分で、結果の描写に至ってはほとんど触れないという構成なので、余計に印象が薄くなってしまっています。
 ハッキリ言えば読んでいてかなり退屈でした。ちょっとツライ出来でしたね。
 そういや、このシナリオでは拳法部が先日も触れた場所で、畳を持ってきて寝技で勝負するというくだりがありました。ちなみに主人公は横四方固めを食らってました。拳法部が寝技? そして、柔道部は畳を用意しない? これも複数ライター制の弊害なのでしょうか(そういう問題ではないと思います)。

2015年11月10日(火)
恋×シンアイ彼女-SCHOOL GIRLS STORIES-終了
 最後はタイトル画面から入る終章。
 おや、フラグとかが変わった話とかになるのかと思いきや、なんとバッドエンドのような星奏シナリオの続きデスヨ。正直、直接の続きは気が進みませんが仕方ないので読み進めることに。
 どういう意図なのか全く不明なのですが、この終章には主人公にボイスがあります。最後までプレイしても理由はよくわかりません。年を食ったからでしょうか。そこから色々な可能性を考えて変なオチしか思い浮かびませんでした。主人公の妄想とか夢オチとか碌なものではなかったですけど。
 読めば読むほどうんざりするような話ばかりが出てきます。あのー、星奏シナリオを終えた時にはまさか、星奏があんな悪辣なことを考えているとは予想もしなかったですよ。思った以上に隠された事実が酷いです。読まない方が良かったのではないかというくらいの事態が待ち受けています。ついでに言うとプレイヤーだけではなく、主人公も知らないままでいた方が良かったような目に遭います。
 星奏シナリオがそうだったのですから、この終章でいきなり改善されるはずもなくツッコミどころは依然として多いです。短い尺なので仕方ないとはいえ、教師になるあたりも苦しさ満点な感じですし、その後の再会の流れもたいそう酷いです。だって教師になって見回りをしているのは星奏と再会するためとしか思えないですからねぇ、これ。実際、その後はしなくなってしまうのだし。そして、星奏を突き放したはずの主人公が、グロリアスデイズが解散していたと知った瞬間に手のひらを返すのも謎。すいません、もうちょっとわかるように説明してくれませんか。
 そして、ユーザーの大半が読んだというか、読みたくなくても読めてしまったであろう、もう何度目かわからない裏切り。このヒロインの秘密主義はあまりにも徹底しすぎです。思い返せば小学生の時からそうでした。主人公に代筆を頼んでまでオーディションに応募したのに、結果を知らせないのはもちろんのこと、アイドルグループの一員になったことを教えないためにお礼さえしないというやり過ぎの秘密主義。というか、単に無礼なだけではないかという気もします。大人になっても卑劣なところはちっとも変わりません。もしかしたら黙っていることは誠実な姿勢だ、とか思っているのかも。
 このちょっと前から、頼むから文芸部の教え子、森野精華に手を出しておけ! そっちの方が幸せになれるから!! とテレパシーを送り続けましたがもちろん、主人公に届くはずもなく。主人公以外にはあからさま過ぎる陥穽にはまってしまいます。その後、荒れた主人公の姿を見ても多くのユーザーは共感も同情もなかなかできなかったのではないかと思います。
 いつ終わるんだと思いながら読み進めると、今度は主人公がルポライターになってしまいます。そこでまさかの根暗メガネの新会長がイベントCG付きで再登場。呆れるほどスタッフに好かれているんですねぇ、このヒト。こんなところでも他のヒロインたちは立つ瀬がありません。特に旧会長は。
 主人公が書きたいのはもちろん星奏のことですが、それだけが記事になるはずもないのでグロリアスデイズの栄光と破滅をクローズアップ。ここで衝撃の事実が明らかになります。小学生の星奏がラブレターの返事をできなかったのは結局、
一人で手紙を書くことができなかったから。他にも理由はあったようですが、突き詰めればそれが原因なのでした。なんという迷惑。それを示すように彼女は以降も書けないから書かないという本人にしか通用しないスタンスを貫いています。
 記事が世に出て数ヶ月。またしても主人公は無職になります。そして、今さらのように3冊目の本を執筆。どうして当たり前のようにあの編集者は主人公を待っているのでしょうね。不思議でなりません。グロリアスデイズの受難に比べてあまりにも温すぎるように思います。結局、主人公が書いたのは星奏へのラブレター。なんとも迷惑な男です。ああ、だからお似合いなんでしょうか。
 そして、二度とあなたの前に現れません、と手紙に書いたヒロインがスタッフロールの間に唐突に主人公に近接してエンド。なんだか幸せな物語が始まるそうですよ? どんだけ嘘をつき前言を翻せば気が済むのでしょうね。個人的にはこの先、何度も何度も同じようなことが起きる未来しか想像できません。主人公は一体、何種類の職に就くのか、って感じ。
 これ最後までヒロインに愛想を尽かさなかったプレイヤーはどれくらいいるのでしょうね。
 ところで、どうして愛美さんに一度も会いに行かないのか。まぁ、行ったら励まされて立ち直って、もっといい女とあっさりうまくいってしまいそうですから、行くに行けないんでしょうけど。

 思った以上に時間がかかった「恋×シンアイ彼女-SCHOOL GIRLS STORIES-」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

2015年11月13日(金)
PRIMAL×HEARTS2開始
 昨日「恋×シンアイ彼女-SCHOOL GIRLS STORIES-」のゲーム感想をアップしました。結果としては「スパロボBX」が忙しいまま体験版を試さない方が良かったですね。それならば私はこの作品を買わなかったと思います。まぁ、代わりの作品を買っていたでしょうから別の後悔に遭遇した可能性も大きいですけど。
 久しぶりに「体験版の存在に意味があるのか?」という問いに「そんなにない」と答えたくなる案件でした。なまじ体験版範囲で良作に感じられただけに、ね。本作は随所に手抜きが光る困った作品でした。何かに対して過程もあまり書かないのに、結果の中身についてはもっと書かない。選挙演説の内容さえ書かないってんだからどうしようもありません。やはり、複数ライター制は眉唾で臨んだ方が精神的にも良いですね。

 「PRIMAL×HEARTS2」。まだ始めたばかり。「閃光戦士シルバージャスティス!~女幹部と恋愛をするのは間違っているのだろうか?~」は未だに攻略が出ないのでさらに後回し。というか、自力クリアしかないのかなー。でも、面倒くさいなー。
 1作目は体験版のみプレイ。なかなか良いな、というのが当時の感想でしたが、Hシーンでとあるヒロインの人格があまりに様変わりしているのを見て微妙に退いてしまい見送りました。今年の自分の買ってないぶりを考えれば買っておいても良かったような気もします。って、この発言はわずか数行前のことがちっとも教訓になっていないような。まぁ、いいか(良くない)。
 閑話休題。
 今のところはなかなか楽しいです。「1」が体験版のみのせいか、わずか1年前ながらすごく懐かしい気分になっています。意外な形で本作に向いた状態なのかもしれません。なにせ、舞台は前作から6年も経過している世界ですからね。背景群が印象度によってきっぱり覚えていたり、そんなでもなかったりでなんとも懐かしい雰囲気に浸りながらプレイしております。当時「リアルのあの場所に似てるな」、とか「あの作品の背景に少し似てるな」、とか感じたことまで思い出したり。脳の不思議ですね。
 肝心の内容は主人公が前作のサブキャラ、ビッチさんの弟で恋愛関連の特訓を受けていた、という設定から懐かしい漫画「Bバージン」を読みたくて仕方ない心境になっております。時代背景はもちろん、異なりますがいちいち記憶が刺激されて困ってます。恋愛サイボーグなんて似たようなキーワードまで出てくるしねー(改造人間でしたっけ)。もっとも「Bバージン」では良い意味ではなかったですけど。くぅ~、家の中のどこかにあるはずだけどどこにしまったのかな~。ここ数年、見かけていないだけに奥の方なんだろうなー。
 しかし、出だしはどうなんでしょうね。全力で天道会の会長の兎姫の株を落としにかかって、反対に月華会会長のアリスティアの株を持ち上げにかかっているものなー。まんまとその通りの好感度になっておりますけど。にしても、天道会副会長の霧積は「はやて×ブレード」の帯刀そのものですな。しかも、あっちの方が面白い奴なんで困ります。かわしまりのさんボイスなのに今にも個別ボイスをオフにしそう。
 兎姫のことを抜きにしてもアリスティアは可愛く書かれていますが、どうも原画がテキスト通りではないのでちょいちょい違和感があります。ほぼ全てのカットで実際には三白眼ではないしねぇ。構図としては主人公(プレイヤー)は月華会副会長の真白と同じく、他のみんなのように悪いイメージに惑わされずにアリスティアの本当を見れている、ということなんでしょうけど、どうにも全て可愛く描かれているだけにねぇ。腑に落ちないという感情の方が勝ってしまいます。
 売りである「NEW女の子が隣を歩いちゃうよシステム」は悪くないですが、ヒロインの上下動がなんとも気になります。もちろん、歩いている表現だから上下に揺れるというのはわかるのですが、モニターの前の私は当然、止まっているのでどうしてもここに違和感を感じてしまうのですよね。実際に歩いている時に隣の人を見ながら「おお、上下に揺れてるな」なんて感じないですから。まぁ、仕方ないのですけど。あくまで気分ってことなんでしょう。

2015年11月16日(月)
PRIMAL×HEARTS2・1回目終了
 1人目は綿貫杏那。
 サブキャラが1周目から攻略できるとは珍しいですね。思わず、その貴重さに惹かれてルートへ進んでしまいました。というか、ひょっとしてこの作品、途中で天道会や月華会のどちらを選択しても問題なく誰のルートでも入れるのでしょうか。思い切り全キャラを選択可能な画面が現れましたけど。
 シナリオはなんとも微妙な面を抱えてますね。これは1作目からそうなんでしょうけど、筋書きや設定の随所に都合のいい、良すぎる点が多い。多すぎるくらいに。それをおおらかな心でなるべくスルーすることが楽しむコツなんでしょうね。
 例えば、なんで邪神さんとか呼ばれている会長が率いる月華会と現役の超人気アイドルが率いる天道会がいつも拮抗しているのか。普通にありえないと思うのですが。他にも主張に合わせて制服を変えるのが無理ありすぎ、とか。そんな金持ちばかりが通っているのでしょうか。そもそも、新入学時の制服はどうするのか。まさか説明会の段階でどちらを支持するのか決めるのでしょうか。そんな感じで気にし始めたら止まらないくらいツッコミどころはありますゆえ。
 あと主人公を始めとしてキャラクターを有能である、と認定するためのイベントがあまりにもわざとらしく出来レースすぎるのも困りもの。しかも、互いにネタばらし合戦とか始めると「うわぁ」としか思えなくなって正直テンションは著しく低下してしまいます。ラプンツェルの最初のイベントなんかがいい例ですね。うろ覚えですが、こんな感じの1作目にもあったような気がします。オカマの店長が都合良くいなくなるあたりがまたねぇ……。無茶ぶりおばさんはまるでジキルとハイドでしたよ。よくぞそこまで人格が変わるものよ、と。このイベントの何がすごいって部外者の主人公が喫茶店にテラス席を作ることを勝手に決めてしまうことでしょうね。いや、だからそういうフリーダムが困るんだって。店長も乗り気、じゃねぇよ。
 肝心の杏那シナリオとしてはやはりサブだからなのか、とても短かったです。題材自体は面白かったですけど。ただ、ここでも選挙DJ制度の疑問点ばかりが浮かんでくるんですよねぇ。そもそも、放送部との関係はどうなってんのよ、とか。正体が不明なのにいつもどうやって連絡をとってるの、とか。後継者を見つけるのは具体的にどうやっているのですか、とか。ひょっとしてそうした基礎知識は1作目で触れられているのでしょうか。ならいいんですけどねぇ。
 素朴な疑問としては学園祭時の背景。せっかく壁とかが学園祭用に変わっているのに、なぜ椅子と机はそのまま残っているのか。出し物に全く合っていないのではないでしょうか。ただ、ないだけでだいぶイメージが良くなるような気がするのですけど。
 次は正規のヒロインなので長さが心配です。だれてくるのではないか、今から心配になってます。

2015年11月18日(水)
PRIMAL×HEARTS2・2回目終了
 2人目はアリスティア・ヴァレンベリ・華蔵寺。
 メインルートですが、思ったよりは長くなかったです。もちろん、サブキャラのルートよりは長いですが。この世界観が気に入った人ならむしろ、短く感じるくらいのボリュームです。実際、シナリオの中身はかなり薄いです。Hシーンを省いてしまうとイベントの数も数える程度しかありません。選挙もまともな意味でのものはひとつしかないような。恋仲になった以降はほとんど惰性のような内容ですからねぇ。
 終盤の展開も茶番でしかありません。そもそも、立ちCGすらない敵役がどんな策を用いてきたところで盛り上がるはずもありません。展開が読めるとかそれ以前の問題です。天道会と月華会のメンバーが暗躍していることに主人公が一切、気付かないあたりも予想通りすぎてため息しか出ません。そんな鈍い主人公ではなかったはずだけどねぇ……。でも、正直わざわざ突っ込むほどの真剣さでテキストを読んではいないんですよね、そんなレベル。まぁ、間違ってもシナリオゲーではないでしょうから、こんなものでいいんでしょうけど。
 前会長に因縁をつけられて一応は困った事態になったその日に月華会の部屋でHするのはさすがにどうかと思います。むしろ、前会長派はそうした点をなぜ突いてこなかったのか不思議でなりません。格好のスキャンダルネタなのに。
 ヒロインのアリスさんはロリ巨乳という属性ですが、性格的にはともかく体格的にはかなり苦手でした。立ちCGの今にも前方に倒れそうなカットは不安しか感じなかったくらいで。何度、見てもはらはらしてしまいます。SQUEEZヒロインとかはもっとずっと胸の大きな娘さんもいますが、体のバランスはそれなりにとれていますからねぇ。あんま行き過ぎのロリキャラはいませんし。やはり、体全体のバランスの問題でしょうか。可愛らしいんですけどね。しかし、嬉ションだけはノーサンキューで。あれは真剣に引きますので。

2015年11月22日(日)
PRIMAL×HEARTS2・3~4回目終了
 3人目は月夜野兎姫。
 なんだか色々と無理のある超人気アイドルさんでした。まず単純にちっとも忙しそうに見えない。主人公に借りを返すために毎日、人気ラーメン屋に並んだり、夜になっていきなり大人数のハチマキを縫い始めて朝までに間に合ったり、毎日のように学園に登校していたり、各所からの諸々が超人気アイドルらしからぬ実態を示しているように感じました。
 あと何と言っても歌がねー。とてもそれらしくは聞こえませんでした。もうちょっと、説得力を感じるようなボーカルを用意できなかったのでしょうかね。
 シナリオの都合上にしても、ラーメンばかり食べているように見える点もいまひとつな感じでありました。アイドルとして活動しているシーンの描写が少ないので仕方ない面もありますけど、それにしてもラーメンばかり食べていますからね。自宅でもラーメンが出てきてすげぇ喜んでますし。
 とにかく本作のポイント通り、おおらかな気持ちで設定を飲み込まないと厳しくなってしまいます。霧積先輩の入れ込みようにも同じことが言えますよね。まぁ、とにかく兎姫はすごい存在だ、ということにしておかないと寒い感じになってしまいますから。
 シナリオは相変わらず盛り上がりに欠けます。今が大事、ということで会長でアイドルの状態を取り戻したのはいいですが、その後がほとんど描かれないまま終わってしまうのでなんとも不完全燃焼です。そもそも本作は選挙があまり描かれていないんですよね。1作目があったからなのか、どうも重要な要素から外れてしまった感じです。なので、その活動が大切だったみたいに言われてもあまり響くものがありません。
 お母さんは非常にいい味を出してました。エロ重視の作品でもあるということでもしや、と期待しましたが無理ですた。
 本作はクリア後にサイドストーリーがあるのに、兎姫シナリオはまるで帳尻合わせのようにスタッフロール後にもHシーンが用意されていました。確かに少しはHシーンを入れにくかったかもしれませんが、手抜きっぽく見えるのは避けられませんでした。
 4人目は栗生真白。
 本作のヒロインはみんなチョロい方ばかりで正直、拍子抜けですが中でも真白さんは他の方と比べてもなお理由に乏しく、戸惑いさえ感じてしまうほど。ヒロイン視点があるので、そんなはずはないのですが、それでもひょっとして何らかの裏があるのでは? と勘繰ってしまうくらいでした。本当になぜ好きになってくれたのかしら。そんな接触もなかったような気がするのだけれど。
 「NEW女の子が隣を歩いちゃうよ」システムや車内からのイベントCGなどカット毎にわりと別人気味でした。ま、本作は全体的にそんなところがありますけど。プール掃除のイベントCGを最初に見たのは1周目のスタッフロールでしたが(このイベントは天道会のものなので)、このカットの中のアリスが誰なのかしばらくわかりませんでした。2周目で標準サイズのCGを見てもやはりちょっと誰? な感じで。この時に気がつきましたが真白も似たような按配でした。まぁ、小さいんでそこまで気にはなりませんけど。
 しかし、それよりも問題はシナリオです。びっくりするほど中身がありません。ただでさえ、好きになるまでの過程が希薄だというのにメインの物語もまるで凪のように穏やかだったりします。何事もないままなんとなく時間がすぎてエンディングという有り様。起承転結の「転」がすっぽり抜けています。ホントに何かありそうで何もないシナリオでした。
 ま~まれぇどらしくHシーンはエロいんですけど、エロくすることに注力しすぎたせいか、なんとなくおかしなシーンも見受けられます。取りあえず、みなさん最初から感じてしまうのは仕様ということで止むを得ないんですかね? 他にもエロく見える構図を頑張ったために普通っぽい構図がさっぱりなく、却って不思議な感じになってしまっています。カット毎にご尊顔がやや異なる、という問題もここで再浮上。徐々にエロくなる、という要素をカットしてしまうと違和感を感じやすくなるのもかもしれません。その点、真白さんは普通っぽい構図のカットもあって良かったのではないかと思います。

2015年11月24日(火)
ガールズ&パンツァー劇場版
 前夜祭にも参加したのですが、このイベントの欠点がパンフレットを始めとしたグッズがいっさい買えないこと。まぁ、そこが前夜祭であり、公開はあくまでも土曜日ということなんでしょうが。ということで、本日になって公開してからも見てきました。ブルク13の開場が遅くてバタバタするというトラブルはありましたけど。しかし、公開から数日が過ぎているせいか、それとも最初から扱いがないのか、グッズはそれほどありませんでした。
 内容は驚愕の120分。詰まりすぎるほど詰まってます。これが最初は80分の予定だったというのだから色々な意味で恐ろしいです。二部構成の中身は思わず唸るほど各キャラに見所が満載でした。誰のファンであってもそれほど不満は出ないのではないか、それくらいきっちりと見せ場が用意されています。
 相変わらず王道全開の作りでありながら後からわかりやすい伏線も各所にしっかりと仕込んであります。二部構成の上手さも随所で光っていて感嘆。2回目以降に見るのがより楽しくなる仕掛けも実に多いです。むしろ全体の流れを知ってから見る2回目以降が本番かもしれません。1回目はとにかく勢いのままに駆け抜ける感じでしょうか。
 新キャラたちも個性は十分で、これだけ人数がいても被りがほとんどいないのが「ガルパン」の凄味であると思います。他の作品の手本となるような丁寧さは劇場版でも健在です。きっと新キャラ(戦車)にもお気に入りが生まれることでしょう。お得意のボーカルにも予想外の新曲が用意されています。一体どこへいってしまうんだ、「ガルパン」よ。ってなくらい唐突なノリでした。
 戦車戦の方も息をつかせぬ展開の連続。よくもまぁ、ここまで考えましたね、というくらいアクロバティックな戦闘が待っています。もうやり過ぎだろう、というレベル。二番煎じに見えるような部分にも必ずそれ以上のものがあるという。そりゃ、公開も遅れるわけだよね、と妙なところで納得してしまいます。期待して待ってもそれ以上のものを見せてくれる。水島努監督は改めてすごいと感じました。
 やはり、劇場の大きなスクリーンと大音量のサウンドは家では不可能な迫力があります。来場者特典がなかったとしても、ブルーレイを必ず買おうと誓っていたとしても、この魅力のためにあと何度かスクリーンに足を運びたいと思います。

 「PRIMAL×HEARTS2」。
 最後は館林たては、だったのですが……。
 なんか思った以上に苦手だったみたいです。文化祭の実行委員に抜擢された彼女は公私混同っぷりを全開にします。喫茶店をすることになり、その試食は男性の意見も必要だから、と100%主人公に依頼。これが完全に主人公を狙うためのリサーチ行為となっています。たてはの行動に他の男子たちは嘆き節ですが起こるのはそれだけ。普通に考えたらクラスがまとまるなんてありえないと思います。会長やみんなに評価されても考えるのは主人公を狙うことのみ。色ボケとしか言いようのない姿によくもまぁクラス内の評価が下がらないものです。ここでやる気ゲージはほぼゼロになってしまいました。
 やはり、生暖かい目で見ても説得力に乏しい舞台装置では気持ちも入りません。ツッコミどころ多いということはフォローもそれだけ難しいということです。それはそのままヒロインへの思い入れにも繋がる訳で微妙さの一端になってしまっています。
 本作のようなタイプのエロさの場合、やはりヒロインへの好感度はとても重要です。残念ながらそれが足りないことによって頑張りは伝わるし、エロいことは客観的にはわかるのですが、私個人としてはいまひとつなことになってしまいました。必ず気絶するまでHするシーンがひとつあるとか、謎の固定パターンがあるのもどうかと思います。


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