ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e


実録 タイヤ&ホイール交換

ランティスの新車購入後、しばらくはフルノーマルでいこうと心に決め 2年8カ月間「テッチン」ホイール+純正 (純正はDUNLOP Opusだったが 「タイヤ魔」にリアタイヤのサイドウォールを やられ泣く泣くBS(ブリジストン)のB65にリアだけ変更してはいた) で通していたが、車検を前に溝が減ってきたのと、 タイヤのサイドウォールに微妙なヒビが見えてきた ことからタイヤ&ホイール交換を決意。


Ⅰ 高性能化を考える

お金を払って交換するからには、 やはり高性能化したい。
高性能化の基本は バネ下の軽量化 である。

バネ下(特にタイヤ/ホイール)の重量を落とすということは、
・ショックアブソーバをランクアップしたのと同様の効果
・サスペンション全体の剛性アップしたのと同様の効果
・路面追従性の向上によるトラクション確保
・ジャイロ効果の低減による高速ブレーキング時のストッピングパワー向上
をもたらすため、非常に効果的なのだ。

で、軽量化を目指したはいいものの、どうもクルマの部品メーカーはいまひとつ (ふたつ?)把握しきっていないので口コミと実物確認と勘が頼りである。
タイヤに関しては、BS(ブリジストン)かDUNLOPが好きではあるが 「BSは重め」という評判がある ので思案。
重いほうが落ち着いたグリップが望めるのは確かだが、ランティスは ヘヴィ級サルーンではないのである。

純正では、
・ブレーキロックが早い
・すこし速い発進すると簡単に鳴く~下手するとスライド
・コーナーリング時に簡単に鳴く
という切実な問題があるので、
まっとうなドライ/ウェットグリップを確保しつつ極端な短ライフではないもの を念頭にショップめぐりをする。
大体狙いは、「DUNLOP W10」や「横浜M7R」あたりか? 「ネオバ」も魅力だがランティスGにはオーバーな感じだし、 (なにしろサスペンション周りはノーマル)ライフも短め。

Ⅱ 軽いホイールを探す

タイヤ安売り量販店へ足を運ぶと、「インチアップ」の嵐である。
アルミホイール込みでDUNLOP W10/横浜M7Rが12~15万くらいと 価格的には非常に手ごろ である。
が、編者は前に乗っていたクルマの時、この手の安売りセットで かなり寂しい思いをしている。 せっかくのアルミホイールなのに テッチン(そこらの鉄製)ホイールと大差ない重さのアルミホイール だったのだ。
インチアップしてホイールサイズが上がると、 純正よりかなり重くなる可能性は大 である。
こんなことをしていてはインチアップも高性能タイヤも生きてこない。

ということもあり、アルミホイールに関しては、 良さそうなモノすべて手で持ち上げて慎重にチェック してみたのだが・・・やはり・・・皆重い。
NSX-Rの超軽量アルミを納入していることから期待していたエンケイの製品でも なぜかちっとも軽くない・・・(せっかく超安売りセットに入っているというのに)
マグホイールとは言わないが、あんなに重いアルミホイールでは とてもではないが買う気はしない。
大体のホイールカタログに重量は載っていないし(ひどい)大体のお客さんは 重さを確かめようとしない ので、 やたら重いアルミホイールが平然と売られていくのだろう。
ショップの店員も慣れたもの(?)で、
編「これ、重いですね」
店「そうですか?みんなこんなものですよ
・・・である。

思うに、編者が「重い」と感じた全般の安アルミホイールは、 7~9kg 程度なのではないだろうか。
テッチンホイールは恐らく10kg程度だろう。
普通、幅205くらいのタイヤは、9~11kg程度だから 下手に重アルミを付けられると バネ下に20kgもの大質量 がとりつくことになるのである。
4本揃って100kg! という計算だ。
実装すれば、さらにブレーキ板+キャリパー+ドライブシャフトもろもろ・・・
オーリンズとか、どんなすごいショックを持ってきたって、これではドタバタ走り の方向かも・・・

Ⅲ 無限RNR

と、悩んでいたところ、大型店ではないがあるショップで 「無限RNR」を見つけ持ってみたら 軽い! 計るまでもなく抜きん出た軽さ!
調べてみると、ほぼ 5kg である。 これは嬉しい!価格も盗難防止ホイールナット付き4本で10万円ちょい、とこなれている。

編「これってマツダの(癖で「マツダの・・」は付けてしまう)ランティスにつきます か?」
店「ランティス?? これはEK(シビック)用だから・・」
(資料をパラパラめくる)
店「ランティスってゴケツ(5H)じゃないの?」
編「1800は4Hなんですよ」
店「だめだ、メーカーのデータに無いな・・・だれか知らない?」
店の若者「いままでランティスはないっすねぇ」
店「メーカーに電話してみるよ」
(ピポパ・・・電話で色々話している)
店「わかんないねぇ。センター穴のサイズが合わないかも、って言ってるよ?」
編「クルマ、そこにありますから、合わせてみていいですか?」
店「よっし、やってみようか」
(ジャッキアップしてフィッティング)
店「大丈夫みたいだね」
編「いけますね」
店「センター穴もちゃんと入ってるしな・・・」
編「色はシルバーだけですか?」
店「黒と白があるよ」
編「えっ、白!?じゃあ白がいいです」
(編者のランちゃんはグリーン、よってかわいさんの影響 (^^; で「できれば白」と考えていたのだ)
店「じゃあ、タイヤも見ていったら?」

Ⅳ タイヤ決定とオフセット

で、タイヤを見るのだが・・実はこの前日にSpkhさんから 特価W10&M7 の情報を仕入れていたので比較は容易であった。
結論として、Spkhさんのタイヤを送ってもらうのがBESTと判る。 (取り付け賃は、持ち込みでも変わらなかった)
ランティスG(185/65R14)のインチアップのタイヤサイズは SpkhさんのHPで確認している。
・195/55 R15 4本セット 37000円
・205/55 R15 4本セット 42000円
のどちらかである。
ホイールは、6半15インチなのでどちらでもOKだ。
オフセットは+45しかないようで、 ショックとリムのスキマが僅かなので少し心配。
最悪、スペーサを付けてあげるとのショップの話ではあるが・・・
lantisheの読者の方々(ありがとうございました)から 「205幅入れるなら+35が良いのでは?」との助言があったことも思い出し この日は保留して帰る。

翌日、「195かな」と思ってショップに行くと、どうやら 無限(営業?)の方 らしい人がいて、開口一番 RNRは+38もありますよ とのこと!
この時点で、
・タイヤ  W10 205/55R15
・ホイール RNR 6.5JJ15+38PCD100(白)
で決定!

Ⅴ 取り付け

Spkhさんから送ってもらったタイヤをリアシートに積み込み ショップへ向かう。
いよいよ無限RNR白とのご対面だ。



箱を見て気づくことが色々あって面白い。
JWL基準適合マークJapan light alloy Wheelは乗用車用の技術基準試験を実施していることを示している。
品質検査合格マークVehicle Inspection Association(自動車用軽合金性ホイール試験協議会)の品質/強度再確認試験に合格したことを示している。
オフセットは+45と+38がある+45はランティスGの純正ホイールオフセットらしい。
Hole(穴)は4H×2これはいわゆる4H+5Hの9穴ものとは異なり結局4H専用になる。穴が痛んだら新しい穴にずらして使うのだろうか?
ホンダ車専用設計らしい4H、PCD100ということはFF。確かに「シビックチューン」の雑誌には「無限チューンのEK」ということでRNRを履いたシビックが紹介されている。
設計は’94年1月少し前だ。そのぶん実績があるとも言えるが、現在の最軽量アルミホイールはさらに軽く、4kgを切るものもあるらしい。公道用ホイールかどうかは判らないがSpoonのW388(6.5J15)はなんと3.9kgである。
軸重は440kgまで減速Gなどの過重もこの範囲で、ということだろうか?静的な過重であれば心配は全く無いが・・・まあ、無限チューンのシビックが元気にサーキット走行しているので問題はないと予想はできる。

ホイールを外す。
思えば、B65に替えたくらいで、ホイール無しのランティスをじっくり見たのは初めてである。 ショップさんには邪魔で申し訳ないが、撮らせてもらう。


フロントブレーキは一応リアより大きめのベンチレーテッドディスクがついているが、あまりぱっとしない。
RNRに替えると冷却はよさそうだが・・・パッドは3年車検寸前だというのに「全然減ってないんじゃ?」 といういかにも効かなそうな印象。やはりMSのパッドくらいは入れてやるべきか?

リアブレーキはたいして重要でないので、こんなものか。
それより驚いたのがリアサスペンションのロワーアームで、

もう、トレッド目一杯を使ったすごいものである!
911GT1のネイキッド写真でこんな長いロワーアームを見た事があるが さすがはマツダ、と言ったところか?

上はMarkⅡ(ホットモデルですよ)のリアサスペンションだが、 いかにランティスのロワーアームがすごいか良く判る。
(編注:匿名希望さんからご指摘有りました。ありがとうございました: MARKⅡはサス形式が違うのとFR車であるので、FFのリアと単純比較 されるとつらいと思います。とはいえ、ランティス(ストラット)のロアアームが これだけ長いのは理想的ですし、FRのアーム長はデフが有るとは言えもっと長く取る べきと思います。(乗用車はこんなものですが)。メーカはFRのサスに だんだん金かけなくなってきている気もしてしまいます。)

・・・などと感心していたら組みあがってしまった。
テーパーナットはブラックで、エアバルブキャップはメッキ。
センターキャップが「無限」の彫り込み入りで、マツダ車にこのホイールだと なんだか不思議な感じがする。


やはり、かわいさんの言うようにグリーンに白は似合う。 しかしやはり、16インチのかわい号の方がより格好良い。

RNR

純正


205/55にしたことで、タイヤ外径が10mm大きくなっている。
また205+38ということで、タイヤ面が14mm程外に張り出している。
これがあいまって以下オレンジの矢印4本の部分、タイヤハウスのスキマを見ると RNRでは間隔が明らかにせまくなっている。
これはけっこう嬉しい。
これで30mm程、ローハイトスプリングでローダウンしてやれば さりげなくも格好良いランティスになりそうである。

RNR

純正


Ⅵ インプレッション

ちょい乗り

店の駐車場から出て、60km超まで引っ張ってみる。
タイヤ幅/タイヤ直径とも増えていることと、W10のパターンが いかにもノイジィに見えたことから、盛大なロードノイズを予想していたが そう変化はない。
乗り心地についても、変な突き上げ感も硬い感じもなく、いたってジェントルな もので多少気が抜ける。
路面の小さな起伏などは、タイヤが軽くいなしている感が強いが、 大きな段差では少し跳ねる印象がある。 (これは後で判るのだが、空気圧が前後2.4と入れすぎていたのが原因だった)
十字路のターンや、ちょっとしたカーブに来ると、フロントの入りが すごく良くなっているのに気づく。 従来の感覚で走ると、すこし内側のラインをトレースしてしまう程 「良く曲がる」印象が強い。
低速時のパワーステがどうも不調なので、駐車場での取り回しが心配だったが 特に問題は無かった。(クルマ側はなんとかしなければ・・・)

一般道

なかなかの感触に、いつも週末ランティスを走らせている(たまにTZR50で走る(^^; 中低速ワインディングへクルマをとばす。
ペースは40km/h~130km/hくらい、低速コーナーは2速、中速コーナーは 3速、といった片側1車線の2車線舗装路である。 ゼブラ塗装は無いものの、舗装はちょっと古い感じで砂が浮いているケースも 多いのでバイクで走るには神経を使う。
フラットな田園コースとアップダウンの山間コースを巡り、10分程度の 距離だ。
最初の回り込んだコーナーに飛び込んで、タイヤグリップのキャパシティの 大きさに気付かされる。 走らせる時はドライバーズ側とピリオン側の窓は2cm程開けておくのが癖なので (当然、オーディオなんてOFF)ぐーっとロールしていくと共に スキール音が「キーッ」とか「コココーッ」とか良く聞こえるはずなのだが 聞こえない・・・
「タイヤでずいぶん変わるもんだ・・」と感心しつつペースを上げる。 どうやらステアリングを切り込むと、タイヤの抵抗でスピードが落ちてしまうらしく Apexを過ぎるか過ぎないかからアクセルを開けていかないと 立ち上がりでとにかくパワー不足を感じる。
少し気合を入れてかなりのペースで右カーブを立ち上がりそのまま左カーブへ・・・ はっ!と思ったのも遅く、オーバーペース!「まずい?」と思う間もなく 体の右側がシートサイドにめり込む。なんとかセンターラインを確認し続けるが 流れる景色に目がついていかない。
さすがにアクセルは開けていけなかったが、結局タイヤが鳴くことはなく、 クルマの姿勢も安定したままでセンターラインを割ることもなかった。
・・・そこからアクセルを開けていくとどうか、さらにペースを上げると? 旋回ブレーキングは?といった事はまたの楽しみである。
目は慣れるものなので、ペースは上げていけるとは思うが、 できればサイドサポートの効いたシートが欲しいところだ。

三郷~葛西~新山下を流す

家族サービスも兼ねて(?)横浜日帰りルートで周る。
首都高6号線から葛飾ハープ橋、葛西を右へ、と100km/hペースで流す。
路面の仕上状況?というかサーフェイスの状況によって、ロードノイズが高くなる場合があるようだ。 エンジン/ドライブトレーンのノイズが少ないので余計目立つ感じがする。
葛西から湾岸線へ、右へウィンカーを出しながら合流していくが、やはり路面のわだちには けっこう敏感である。
新木場前のくだり勾配から加速、高速コーナーでバスに前を塞がれレーンチェンジ。 このあたりピタっと吸い付いた感じでとても気持ち良い。
B65の時はリアが少し落着かなかったのが嘘のよう。
海底トンネルを抜けて左レーンへ。 登り勾配の緩い右カーブから(これまたピタリと吸い付いた感じでGOOD!) 横羽線へ入る。
ここはあいかわらず継ぎ目の仕上が悪いが、突き上げのショックは確実に減っているし その収まりが非常に良くなっている。
バタタッ・・・バタタッ、というのがバッ・・・バッ、となった感じ。
このあたりは軽量ホイールが効いているのかもしれない。 バネもダンパーも手を入れていない訳だから、狙い通りの効果で嬉しいところだ。
それにしてもいつからここは60km/h規制になったのだろう?? いつも通り100km/h超くらいで走り抜けたが、これで切符をきられたら、 皆、納得いくかなぁ(別料金なのに・・・)

常磐道でBMWを追う

(続く・・・)


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