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「ランティスを世に認知してもらおう会」東京都板橋区 奥野さん


「ランティスを世に認知してもらおう会」奥野さんPRESENTS、 ランティスのジムカーナドライビングテクニックとセットアップテクニック!

Tipo(1997年11月号bP01)を見ている方はご存じかも知れませんが、 Tipo100号記念のタイムトライアルイベントでランティスが見事クラス優勝を 勝ち取っています。(クラス3位にもなんとランティスが!!)
ちなみに2位はインテグラタイプRでしたが、その、インテグラタイプRを筆頭に 並み居るライバル車を押さえて優勝したのが、「ランティスを世に認知してもらおう会」の会長である 奥野さんです。

class2 Result

奥野 晃久マツダランティス49.733
功刀 健司ホンダインテグラ・タイプR49.837
坂本 貴マツダランティス50.645
高橋 潤一ニッサンプリメーラ50.665
伊藤 貴春ロータスエラン51.297
大堀 智ルノークリオ・ウィリアムズ51.853
中山 隆弘ニッサンスカイラインGTS-t Type-M52.276
輪田 元治マツダランティス53.925
小堀 雅章ミツビシエクリプス55.009
菅野 利之トヨタレビンBZ-G56.138

では奥野さんより一言。


「えー、奥野です。 ランティスを世に認知してもらおう会は、『こんなのがあったらいいな』 と思ってるだけの、架空の会です。(^^) スミマセン。。。
一応、この会の趣旨は、ジムカーナ(公式戦に限らず)等に積極的に参加して 実力でランティスの存在をアピールしていくことにあります。
つい先日も、「本職のラリー屋さんのST185をカモることも、ランティスの力 をもってすれば可能である」ということを確認してきました。(^^) (この話は、またLantische記事にでも...)
まずは、情報交換からでも、会に参加して頂ける方は以下へご連絡ください。

会長:奥野
okunotti@ma2.justnet.ne.jp
家は東京都板橋区の大山です。」




<ジムカーナ:何でもありクラス>
<CBAEP:東京都板橋区 奥野さん>

■クルマ

 クーペType X
 走行 年 ヶ月(約25000Km)

■メインコース

通常わたしがよく行くのは、利根川あたりの河川じき、、とか夜中の、 辺りに人のいない駐車場、、
あと、これはうちのかみさんから禁止されてるんだけど、釣場への往復途中にある 峠攻め。
特に箱根、いろは坂、、、ぐらいかな。

■メイン使用ギア

やっぱ、1〜2速でしょう。ところが駄菓子菓子、ランティスの1速2速間は 非常に出来が悪く、岩瀬さんは「ファミリアに積んでいたクロスミッションを いれたら?」というのですが、話しは進展しません。
ちなみに岩瀬さんとはあのラリードライバーの岩瀬さんです。
そしてファミリアとは岩瀬さんのSHOPのラリーカーです。

■リザルト

・Tipo100号記念のタイムトライアルイベントでクラス優勝

 2位はインテグラタイプR(Tipo誌にも掲載)

■装備

・サンダーグレーのYoursフルエアロです。
以前、ジムカーナに参加したとき、タイヤのエアー圧不足のため、ただで さえ激しいロールに拍車がかかり、タイヤウォールが完全に見えなくなり 「あの車ホイールだけで走ってる!」などと言われておりました。
これを教訓に、こんにちではエアー圧は2.8まで上げ、さらにマツダスピードの 強化スタビを装着しております。
これが大当りでロールに関する不快感はまったくなくなり、 クイックなステアリングレスポンス&公道ではちと恐いぐらいのタックイン な操作性を堪能する日々であります。
問題の強化スタビは装着のさいエンジンを半分ずらさなければならず、 パーツ代の割には工賃が結構かかります。
F.R/ブッシュ/工賃/消費税で¥91,140かかりました。

タイヤFr(幅cm/扁平率/内径inches)(銘柄)(エア圧)205//R16(Yokohama M7)(2.8)
タイヤRr(幅cm/扁平率/内径inches)(銘柄)(エア圧)205//R16(Yokohama M7)(2.6)
ホイールFr(幅inches/外径inches/ofs mm)(銘柄)/16/+(RACING SPARCO NS2 VIPER FANG)
ホイールRr(幅inches/外径inches/ofs mm)(銘柄)/16/+(RACING SPARCO NS2 VIPER FANG)
ABS純正品
ブレーキパッドノーマル
ブレーキキャリパー/ディスクノーマル
ブレーキラインノーマル
ブレーキフルードノーマル
スタビライザ/リンク前後スタビ&ブッシュ(マツダスピード)
LSD純正品ビスカスLSD
ショックFrノーマル
ショックRrノーマル
スプリングFrノーマル
スプリングRrノーマル
ストラットタワーバーFrなし
ストラットタワーバーRr純正品
アンダーコネクションバーFrなし
アンダーコネクションバーRrなし
車高調整ノーマル
キャンバー角ノーマル
GASゼネラル ハイオク
GAS添加材なし
エンジンオイル特に指定無し
エンジンオイル添加材マイクロロン(エンジン用)
ミッションオイル純正品
オイルクーラーなし
ラジエータノーマル
LLC特に指定無し
LLC加圧キャップノーマル
エアクリーナノーマル
インテークマニホールドノーマル
ポート研磨なし
ボアアップなし
圧縮比ノーマル
点火タイミングノーマル
コンピュータチューンノーマル
スパークプラグ純正品
プラグケーブルノーマル
エキゾーストマニホールドノーマル
マフラーノーマル
サイレンサーノーマル
フロントスポイラーYours Sports
サイドステップYours Sports
オーバーフェンダーなし
リアスポイラーノーマル
リアウィングYours Sportsダックテール
バック(ドアサイド)ミラーノーマル
ヘッドライトバルブ/リレーキットノーマル
ウィンカー/フラッシャーノーマル
ロールケージなし
シートノーマル
シートベルトサベルト4点 リヤバックルじゃないやつの細いほう
ステアリングホイールスパルコ/モンツァ
ロングボスなし
シフトノブプレストの WRC タイプ
ABCペダルプレートアクセルペダルは ZZ
その他パーツ/ケミカル類特になし
改造などサイドブレーキのところのカバー撤去



■ランティスをより速く仕上げるためのテクニック

まずエンジンを直4の軽いやつに積み替えよう!(笑)
そして ブレーキも総とっかえしよう!(ブレンボかなんか)
(「ブレーキラインだけ変えてもへのつっぱりにもならない」と、岩瀬さんは 言っていた。)
あと、クロスミッションを組むべし!
これだけで低速レンジではかなりイケると思います。(どれも、そう簡単には できませんよね。)




<ジムカーナ:何でもありクラス>
<CBAEP:東京都板橋区 奥野さん>

■スタート/加速

 回転数ホールド?何回転?ミート後のドロップは?
 2速へのシフトポイント?・・・など

私の場合スタートは、ほとんど意識しません、というのは気合いのいれすぎで ホイルスピンさせるよか、普通に3000〜4000くらいで繋いだほうが速い と思うからです、ただ発進方法はサイド発進です。

先ず1速では、頭打ちするまで回します、それでも、4000くらいまで 落っこちるんだよね〜。
で、やっぱり2速以降も頭打ちするまで回します。クラッチミートはあくまで <ガツンと >です。
それにしても1速2速間はガンです。
ジムカーナ走行において一番肝心なところなのにねぇ...。

■ブレーキング〜コーナリング

 踏み方、シフトダウン、クラッチミート、ヒール&トゥ?
 ターンインとブレーキ、やはりタックイン?

◎コーナリングアプローチ

まず、少々言いづらいことなんですけどノーマルのランティスははっきりいって ロクでもないです。周知のとおり、フロント重すぎです。(V6の場合)
あとブレーキのタッチ悪すぎといったところですか。
そー言えば、皆さん雨ふりの高速道路で怖かったことはありませんでしょうか? しばらくブレーキ踏まずにいると、ぜんぜん効かなくなりますよねー。 恐らく水がまわっておまけに冷えてしまうんだろうけど。
あれで、よくリコールがかからんものだと感心します、それともウチの だけなのだろうか? もしそおだとしたら、ホイールと フロントカウル変えてるせいなのかなー。
で、まあ一番無難なのが、いきなりガツンといかずにストレートのうちに 探るようにブレーキングすることだと思います。
純正のABSはやっぱり横Gに対しては無頓着なようで、 コーナリングアプローチ前半で(進入時に強くブレーキを残す)強めの タックインをかける場合、注意しないとドアンダーになりやすいです。

◎ヒール&トゥ

ヒール&トゥについては、私はその都度アクセルを煽るというやりかたはしません。
なぜならどうしてもピッチングが出るからです。
ブレーキペダルを踏んでいる間はつねにアクセルにも負荷がかかるように踏んでいる 程度です。
でも決まるんだったら『フォゥゥ〜ン..フォゥゥ〜ン』ってやりたいですよね(笑)。

◎ターンイン

これはせっかくのFFなんだからタックインバリバリのセッティングでしょう!
でもこれがランティスの場合、もとのセッティングではかなりの安定指向のようで、 結構殺されてるんだよね。まあ、そのほうがサーキットでは速いんだろうけど。
なんせサーキットに行くお金が無いもんで...(泣)
ちょっとリアのエア圧を上げぎみにして、どアンダーをださない程度にブレーキを 残してやればスパっとテールは流れるでしょう。
ちなみにフロント、リア共に2.8にしてた頃がありますが、はっきりいって これは危ないし、たいしてタイムもあがりません。
今はリア=2.6で落ち着いています。

◎ステアリング操作、グリップ限界の探り方

ふだんは送りハンドルを練習してますけど、まだ完璧でないので、 タイムアタックになると、クロスと併用してます。
3時15分をホームポジションに指で摘む感じにホールドするよう心がけてます。
グリップ限界の探り方ですが私のばわいそのコースで走っている、 うまい、もしくわ速い人の出すスキル音のパターンを覚えて、 自分が走るときも、似たような音をだすようにします。
最初の頃は自分で走ってると、ただタイヤがキーキーギャーギャわめいてるだけ のように感じましたが、だんだん慣れてきて今は前後左右の一個づつの タイヤの音をききわけています。
それからダートやグラベル、レインコンディションといった音による 察知がしにくい場合には、やっぱり腰や指先で滑りを感じとっています。

◎フロントアンダー対処

よほどのどアンダーでもないかぎり気にしないようにしています。
しいて言えば、コーナリング中のアクセルワークは可能なかぎり小刻みに 連打するようにしています。

◎リアのスライド対処

これはもうセオリーどおりアクセルの開け加減でやってます。
基本的に90度以上のカウンターを当てなければならないような状況には 入れないようにしています。
現実はそうは甘くないんですけど。 (なにぶんフルカウンターからのすばやいもどしには自信が無いもので...。涙。)

◎パーシャルからアクセルオープン、コーナー脱出回転数

まえの項でも述べてますが、私はまだ未熟者なのでアクセルのミリ単位の 操作なんてものがよく分かりません。
よってアクセルの『小刻み連打』でごまかしています。
コーナー脱出回転数ですが、はっきりいってコーナリング中はタコメーターなんか みてないんです。(そこまで神経が行き届かない)
気が付いたら頭打ちして「しょうがねぇな」って感じで つぎのキアにチェンジします。

◎ 曲げるには?曲がらないのはこんな乗りかた・・・など

こんなのって問題発言なのかもしれませんが、 競技会など閉鎖されたスペースでそれなりのタイムを出そうとする場合にも なお、一般公道での練習の必要性と効果を感じています、
と言うのはみんなそうだと思うんですけど、公道では、絶対に なにがなんでも、ドアンダー、テールスライドによる失速、 スピン、オーバーラン、だけは避けなければなりません、
どれも重大事故につながる可能性をもっていますから。 (あと、どんなに人けのない山奥の道路に行っても、それが たとえ真夜中であうとも、気をつけましよう、 必ず居るんですよね、歩いてる人が。)
そんな訳で公道で走る場合には、自分の実力に対してかなりセーブして 走るようにしますよね。
そこがイイんです。すべての操作に対してかなり神経質に ならざるをえません。 そして『事故ったらヤバイ』という緊張感が冷静さを呼びます。
その適度な緊張感と冷静さをクローズドスペースでの走行にも 生かしたいものですね。
これは私の場合なんですけどクローズドスペースに行くと、 どうしても『事故がないから』といって、気合いの入った (単なる無茶)運転をしてしまったものです。
どうやら未だ初心者である私にとっての『タイムが縮む走り』とは、 よりインをつくことや、より鋭いスタートを追求するより先に、 落ち着いてリラックスした運転をすることにあるようです。
現に練習走行や隣りに人をのせてる時のほうがいい走りをすることが 私の場合、多々あるようです。

■タイヤチョイス

 Comming Soon!

■Tipo100回記念タイムトライアル実録

当日コースに着いてみてびっくり、そこはカートコースだったんですよ、 コース幅は2M弱で、ぐにゃぐにゃのうねうね。
唯一のストレートは2速に入れようかどーか悩んだ人も居たことでしょう。
そしてTIPOの大会なのでいろんな社会的不適合車がひしめきあっていたことは 言うに及ばないことなのですが、そこには居たんですよ、浜の黒豹と沖田さんが!
フェラーリの正体はあのJ-WAVEでお馴染みのピストンにしざわ氏です、 カウンタックのほうは元、空自の戦闘機乗りにして現在、民間国内線のパイロット!
両者の戦い?は熾烈を究めました、「黒豹」は各コーナーでの切り返し (いっぱつで曲がらない)に腕を上げ1トライでリタイア、、、
「沖田」のほうはといえば愛車をいたわる安全運転による無事完走を目指した。

と、まあこんな具合におもしろおかしく人がはしるのを観ていますと、やはり カプチーノやビートあたりのフライ級の人たちがいい走りをしているようです
あと、セブンぜいもコンスタントにタイムを出してきているようです
コース幅から見ればけしてコンパクトな車ではないのですが、改めてセブンの実力を 感じましたです。単にセブンに乗る人がみんなうまいということ.....か?

そうこうしているうちに自分の番。
いつもやってるパイロンコースと違ってミスコースの心配はない。

一発目はかる〜く行こうと毎度心に決めているのだが.....スタートはゆっくりやったが.... 「攻めなきゃ次回からのペースが作れん!」という大義名文のもとに 不正脈バクバクのアタックを敢行。

ご、ご、ご、53秒台!?

朝の大田哲也さんのデモ走行では45秒台(ロータスエリーゼで)だったので、 「48か49秒は軽いだろ」というトゥースイートな野望はのっけから 打ち砕かれたのであった。

と、落ち込む間もなくツートライ目がスタート。(1ヒート3トライ制でヒート中 は本当に休む暇もない)
前回は何回かサイドを引いたりしたが(目立つため)、今回はやめて真面目に 軽〜く流そう。
マツダのパワステポンプは軟弱らしいんですが、このコースでは特に難儀した。
コース前半では浅いスラロームよろしく軽快なステア加減が気持ちいいのですが、 中盤にさしかかると連続八の字と呼べるようなレイアウトとなり、「パワステポンプが ついてこーんっ!!」 になるのです
まぁ、ステアの切りすぎにも因るところなんですが....。

いまの自分のウデとセッティングではフロントステアなしのドリドリ突破は 不可能だ。
仮にそれが出来たとしてもタイム的に速いかどうかは疑問だ。(あとで気づいた んだけどあのクラスの車だとドリフトアングルがつくと たぶんリアが脱輪してたと思う)

難しいが道がない訳ではない。ラインの見直しだ
難しいと前箸したのはコース幅の狭さだ。いままでと同じスピードでつっこんだら ラインの自由度は上がらない、ゆっくりスムースにアプローチする 立ち上がり重視のラインを作るべきだ
ついでに切り返しのさい、左足ブレーキを強めに入れ次のターンの回頭性をうながし、 少しでも柁角をへらそう

2トライ目は以上の項目をふまえての試行錯誤であった。とはいえ100分の なん秒かは速くなっていた、「しかしこんな調子じゃイカンだろ、あと全部で 4周っきゃ走れんのに4秒も詰めれっかぁ?」

3トライ目「不本意だがアレでいくか、」全てのコーナーをスローインに 徹しよう、不本意な理由はそれだと目立たないからだ、、 しかし今はそういうことは言ってられん。
結果、あっけなく50秒台前半のタイムが出た。「見えたよーな気がする」
そろそろ粗方の車両が1ヒートしたころだろう、ジネッタやセブン、カプチーノと いった連中には44〜45秒台がでているよううだ、ま、あの人たちはほっとくとして、 クラス2の人達はどうだろう、(クラス分けはtipoの独断と偏見によるもの)

はなからインテRに戦いをいどむ気などなかったわけだが、とりあえず気になる。
計測記録係のオネーチヤンに聞いたところ50秒近辺をウロウロしてるらしい。
他の人たちも50秒をきってないようだ。「ウ〜ンど〜したものか」少し悩んだ末、 クラス2を制覇する意思をうちのかみさんに表明。
クラス優勝とはいえ勝てば賞品がもらえるのだ。

昼食が終わり競技を再開する前、雑誌でお馴染み斎藤慎輔氏が発売された ばっかしのシビックタイプRに乗って遊びに来たそうなので、ちょこっと 攻めてもらうことになったらしい。
2〜3周しただろうか。タイムは49秒台の前半ぐらいだったか。
Tipoの人が「もう一回やりますか?」と聞いたところ、「イヤ、こんなもんでしょう」 とのことだった。
ついでにパワステポンプがついてこなかったことなど、タイプRについての コメントがあった。なんか救われたような気がした。

2ヒート目の初回、ストレートエンドから100度の左へのアプローチで痛恨の ドアンダー、2時前方に砂煙が、「ヤバイ」!
コースオフィシャルがコースアウトと見なしイエローが振られた場合 その回のアタックは無効にされる、 けっこうきびしいのだ。
幸いにして旗はふられなかった、右前輪がちとはみ出たらしがその時点では リカバリーが効を奏し次のコーナーにノーズが向かっていたので そのままアタック続行。
「今のは目立ったな」うれしはずかしなのである。
あんなポカをやらかしたにも関わらず50秒台に入った。「いいかもしれない」

2トライ目、さっきのミスの影響もあり卒なく走って49秒9、、「やればできる じゃない」

しかし、他者の追撃がないとも限らない、もっと詰めたいところだ、そして最終回、 欲と奢りでミスをれんぱつ、「だめだこりゃ」でもまあしょうがねっか
ゴール後タイムを告げてくれる筈のオネーチャンのくちがひらかない、 『お、ど、どーしたんだよー言えよー言ってくれよーそーか、そーなんだな、じゃあいいよ』、、、
「もう1回ですね」、、、「あ、、そう」
どーやら先行車との差がつまりすぎていて計測できなかったらしい。
「ふうむぬうおー!神様はほんとおにいるのかあー!これはあんたがくれた チャンスなのかー!」、、、、

再び、このランティスでは2度と立つことのなかったであろうスターティンググリッド、


気力がムクムクと充実している、

ギアを1速に入れサイドを軽く引く、

1っぱつめの左ターンに備えて右手は7時の位置で待機、

オフィシャルの握る旗先がコンと音がしたかしないか、左フェンダーにあてられる、

オフィシヤルの眉毛の辺りを凝視する、旗を振り上げる瞬前にかならず動くからだ、


実際には電波計測なので旗にはタイム的な損得はない、ただそうしたほうが盛り上がる、、 が、相変わらずわたしのスタートはしょぼくさい、スタートの練習ってやつが どうにもイヤでやらないから仕方ないし、ウマくなりたいとも思わない。

オネーチャンが微笑んでいる、 こちらの胸中を察しているのか、「ベストタイムですよ」
何だか喜んでくれているみたいだ、思わず手を握りたくなったがやめといた。

最後にクラス2は、5クラス中最もレベルが低かったと言うことを付け加えておきます。


■他車との比較

私の車選びの基準は先ずスタイルです。
どんなに性能がよくても、わたし自身が「カッチョイイ」とおもえなければ購入する 気にはなりません。
あとはフライロッド、ベスト、ウェーダー、かっぱ、寝袋、パイロン2本くらい積め れるスペースが必要です。 私はよく釣りにいくので本当は4駆がよかったんだけど、国産ではイマイチ欲しいの がない。

釣りいくんだったらクロカンやRVなんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが 日本の渓流釣の実際とはこうです。
まず河原まで乗りつけられるようなところなんてほとんど無いです、この時点で クロカンなんて要りません。そして殆どの釣行で、夜討ち朝駆けの 高速ぶっ飛ばし なのです。
と言う訳でこの時点ではGTカーがいい、ということになるのですが、釣場への アクセスでは未舗装の林道なんかが結構あります。釣場から釣場への移動とかはもう時間が もったいないから、そんな悪路をラリードライバーよろしくガンガン いきます。

ということで、あまり時間に恵まれない釣り人が求むべきものはラリーカーとドライヴィング テクニックなんです。

そんないきさつで当時ビビビだった私の愛車はスバルレオーネでした。 しかも3台も乗り継ぎました。
レオーネはとにかく丈夫で、ろくな手入れもせずに林道をガムシャラに走って くれました。
何度もメインリミッター(あまりにも過激な挙動に全機能を停止する)が作動するよ うな走りを繰り返してましたが元気でしたねー。因みに操車性は終始ドアンダー。

そして月日がたち収入も落ち着き、やっと思いで手にした4台目の車はランチアデルタ インテグラーレEVOコレッツィオーネでした。
これはもう何年もまえからのわたしの夢で納車のときには「ほんとにいいの?」と さえ思ったものです。
デルタでもやはりガンガン攻めました、もったいないと思うでしょうけど攻められて 車も本望だと思ったわけです。そのかわりメンテはするようになったけど。
因みにデルタはランティスよか壊れないようにおもった。
デルタは本当に素晴しいの一言で語り尽くせる車だとおもいます、なにがそんなに いいかって「どーせ親バカのアバタもエクボなんじゃないのー」なんて人にも私は 断言させていただきます。
まあ車のデザインに関しては好みがあるのですが、私は「あれはカッチョイイ」とい わせてもらいます。
その他走りの分野に関しては、いろいろな紙面でさまざまな方々がインプレしてます ので、かなり簡略して言い表すなら、「楽しい」
どういうことかというと、大唾みの下りを直線で160キロ付近まで引っぱり コーナー手前で120キロ位まで減速し90キロ以上を保ってクリップについて、、、 というふうなドライブが鼻歌まじりで、本当に怖くなく楽しく気さくにできてしまう。
ランティスでおなじことをしてくれと言われても私は勘弁してくれと言うほか ないっスよ、そりゃやれば出来るとは思うけどあの車じゃどうしても恐怖感が さきにたっちゃう。
当然インプやランエボならもっときさくなのかもしれないけど、デルタにはあの連中 にはない楽しさがあるらしい。

かなり昔のはなしになりますが、ランティスが発売したての頃、プレイドライブ誌を 立ちよみしてたら、WRCのレポートのなかにランティスが、カラーページに 載ってました。

あれはたぶんコルシカかフレンチアルプスあたりなんじゃないかと思うんですが、 石垣の町並で下りのタイトなヘアピンにアプローチしてる絵でした。
で、それのコメントが泣けます。「ランティス勢は精彩を欠いていた」でした。 (実はこのころランティスは4WDだと思ってた、と言うか購入を決意する直前まで)

その写真のマシンには例の2枚羽がついていたので『ランティスってフォードなのか?』 などと思ったりもしました。<デルタ以外の車にはまるで無知だった私>

問題はランティスがWRCへの出場歴があるという事実です
マツダはファミリアでもってWRCから撤退してるはずなんで、ワークスからの 公式参戦ではないにしろ、関連する何かが動いていたのでは?
個人的には「今さらながら」という感じで興味があります。

しかしマツダはなんでランティスに4WDを設定しなかったんだろう?
でもってWRCイベントにたまにでも顔だしてりゃ日本でもそれなりに売れたと 思うんだけど、そう思ってるのは私だけなのでしょうか。

結局、事情あってデルタを手放すことになり、こんどはどれにしようかと 考えたすえ、
インプシヤレードデトマソパルサープジョー205ランティス
が挙がりました。

先ず今度は、きさくにサイド引けるFFにすんべか、ということで四駆は却下、 プジョーも結構手がかかりそうということで却下。
シャレードかランティスではそうとう迷った。
シャレードは先ず安い、でもって動力性能も申し分ないし、内外装もセンスよく、 シートはレカロだ。
しかし社外のパーツがない、ランティスも少ないがあるだけいい。
と言うじつに勝手な理由でランティスを選びました。

でハッキリ言って最初のうちは不満だらけでした。
デルタからの乗り換えでギャップが激しかったようです、でもデルタでは 出来なかったサイドターン(リアのLSDにダメージがいく)をバンバンしまくり、 鬱憤を晴らしました。

運動性能に関してはいまだ問題があるわけですが気長に改善してゆくつもりです

しかし、ランティスにはなににも変え難い美点があるのです。
カッチョイイんですよねー、でもそれしかないと思われるのも悔しいから走りの方で も精進していこうと思うしだいなのであります。


<エリーゼを攻めた感想など>

何といっても、すべての挙動がダイレクトに伝わってくるのがいい。
シャーシ特性はかなりニュートラルなものに感じたが、多少は考えて走らないと ドアンダーやアンダーを誘発するようだ。(実際にじぶんがやった) オーバー傾向はない。

体感的には300馬力ある?と思えるような加速感はキョーレツ。 パワーユニットはローバーの大衆車に載んでるモノらしいが。

ブレーキは思ったほど踏力を必要とせず、正確なコントロールが思いのまま といった感じだ。

シフトはストロークの短いことといったらもう、1速から2速にいれるのには 感覚的に3センチといったところだ、ギアレシオ的にもバッチリシンクロしてる感じ。 と、走りに関する感想は「素晴しい」なのです。

が、1点だけ許し難い欠点ともいえる事があります、それは自分に適当なドラポジが 作れなかったことです。
170センチ60キロと、もろに日本人の平均体格なわたくしなのですが。
シートを目一杯つめても、ひざが伸びきり、しかもペダルがみんな高いので 爪先でかろうじて操作できるという状態。
腕も伸びきり居心地は最悪でした。

でも、それらが改善されて200万〜300万円くらいで買えるんだったら ちょっと考えちゃいますね。

因にタイムアタックでは、気さくに48秒台がでた。
76人の参加者全員がほぼイコールコンディションでタイムを競えるという誠に貴重な 企画だった。
結果は71人中13位であった。


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