企業財務と経営分析
■損益分岐点
■減価償却費
■比率分析
■用語集
■損益分岐点
損益分岐点というのは、変動費をケチった場合、どこまで
ケチったら利益が全く無くなるか?というのを考えた時の
売上高のことのようです。
これを計算する時のポイントは、
- 売上高に占める変動費の割合(変動費率)は一定である
と仮定することのようです。
つまり、変動費を倍増すれば売り上げも倍増するし、
変動費を半分にすれば売り上げも半分になる、という
大胆な仮定をしているようです。
これに対して、固定費は、その名の通り、いつも相変わらず
発生し続ける費用のことです。
現状の売上高をS、固定費をF、
変動費をVとします。
さて、以降、変動費率(V/S)は
一定であるとします。
今、変動費をVxまでケチったら、
ちょうど利益が無くなったとします。
この時の売上高をSxとします。
Sxを損益分岐点売上高、
Vxを損益分岐点変動費と言います。
さて、ここで我慢してちょっと計算すると、
- 損益分岐点では利益が無いので、ちょうどSx=F+Vxになっています。
- 一方、変動比率は一定としたので、Vx=Sx×(V/S)です。
- Vxを1.の式に代入すると、Sx=F/(1-V/S)を得ます。
となります。
具体的に計算しましょう。今、
- 製造固定費、販売固定費など、固定費合計が300
- 材料費、外注費など、変動費合計が200
- この時の売上高が600
だとします。利益は600-200-300=100ということですね。
この時、損益分岐点売上高Sx=300/(1-200/600)=450です。
ちなみに損益分岐点変動費Vx=450×(200/600)=150です。
つまり、変動比率が一定とすると、変動費を200から150にケチった時、
売上高は600から450にまで落ちて、この時利益は全く無くなるということです。
■減価償却費
減価償却費というのは、買ったときの値段から、耐用年数が経過した時に、
価値が減った分を計算し、決算毎期に固定資産から減らしていく金額のこと。
残存価格というのは、耐用年数後の処分見積もり額。
減価を、毎期決算にどう引き当てていくかには、
「定額法」「定率法」「売上高比例法」
などの方法がある。
一番簡単なのは定額法で、減価を決算回数で割れば減価償却費が出る。
つまり、決算ごとに一定の減価償却をする、ということ。
残存価格は、取得原価の10%というのが普通。決算を毎年やっているとすれば、
この場合は
と、簡単に導ける。
■比率分析
- 収益性
総資本や売上高に対する、経常利益や総利益の割合。
- 安全性(流動性)
企業の債務支払い能力。負債に対する資本の割合など。
- 生産性
生産要素に対して、どれだけ効率良く生産が為されたかの割合。
■流動資産の分類
流動資産とは1年以内に現金になる資産のこと。
- 当座資産
短期で確実に現金になる流動資産。
現金、預金、受取手形、売掛金、一時所有の有価証券、など。
- 棚卸資産
商品、製品など。
- その他流動資産
前払費用、未収収益など。
流動負債とは短期的に返済しなくてはならない負債。
支払手形、買掛金、短期借入金、未払金、未払費用など。
- 流動比率=流動資産/流動負債
- 当座比率=当座資産/流動負債
■用語集
- 固定比率
固定比率=固定資産/自己資本
固定比率が小さいほど、資本の固定化、安全性上、良い。
- 自己資本比率
自己資本比率=自己資本/(自己資本+他人資本)
自己資本比率が大きいほど、堅実性が高い。
- 資本利益率
資本利益率=利益/資本
=(利益/売上高)×(売上高/資本)=売上高利益率×資本回転率
資本利益率が大きいほど収益性が高い。
- 棚卸資産回転率
棚卸資産回転率=売上高/棚卸資産
棚卸資産回転率が低いということは、棚卸資産過大である。
- 流動比率
流動比率=流動資産/流動負債
- 流動資産:換金性の高い資産
- 流動負債:1年以内に支払わなくてはならない負債
流動比率が高い(流動性が高い)ということは、
短期支払能力、安全性が高いことを示す。
- 売掛金
後で代金を受け取る約束で商品を売り渡す時の金額。
- 買掛金
後で代金を渡す(かけ)で商品を買う時の金額。
即金でなく後で清算する約束で行う売買のこと。
売掛金は流動資産に含まれる。買掛金は流動負債に含まれる。