倉嶋厚・鈴木正一郎「雲」、小学館、1986年


雲の魅力はわかったものの、巻層雲とか、層積雲とかの雲の識別にはフローチャートが手放せませんでした。気象班で十種雲級(国際的に決められた雲の類別)の写真カタログを作ろうとしていたこともあり、この本を手にしました。これが私と倉嶋さん、鈴木先生との出会いになりました。

倉嶋さんはテレビの気象解説や、お天気に関するコラム・エッセーなどで有名なお天気博士です。鈴木さんは元気象庁職員で、専門家の目で基本的な雲から、めったに見ることができないような雲まで、様々な雲の写真を掲げています。鈴木さん他の写真に倉嶋さんがコメントするという形の本です。

巻末には鈴木先生の「写真撮影のポイント」が載っていて、これは私にとって写真撮影の教科書になりました。今読み返すと、技術的なノウハウが書いてあるわけではないのですが、技術よりも大事な『空を撮影する心得』のようなものを教わったんだと思います。


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