前田真三「夏雲の丘」、講談社、1988年


雲の写真を撮り始めた最初の頃は、十種雲級を全部そろえるというのが目標でした。これ、10年がたった今でも目標のままでして、毎年夏になると「今年こそは積乱雲の写真を!」と思うのですけど、これがなかなか…

で、写真を撮っているうちにだんだんと、どうせなら綺麗な写真を撮りたいと思うようになりました。そんな頃に出会ったのがこの本です。

畑や花や木々と空が写ってるだけ。場所が北海道だから綺麗だけど、その時その場所にいれば私にも撮れる。そう思ってこの本を見ていました。「雲」の鈴木正一郎さんが先生なら、この前田真三は同業者でライバル。恐ろしいことに長いことそう思ってきました(^^;。

しかしそれなりに長い時間、カメラと過ごすうちに、この写真集の、前田さんのすごさのようなものに気付いてきました。「こんなの簡単に撮れる」と思った写真がなかなか撮れないんだな。まぁ、相手は私が生まれたころから写真をやってるんだし、気長に追い付こうと思ってます。


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