アムダリアの浮橋

旅の30日目 9/24
ブハラからマリへ
キルギス共和国、カザフ共和国、ウズベク共和国、
そして旧ソ連圏の訪問国では最後のトルクメン共和国に入った。

国境となっている『アムダリア』河はパミール高原から
アラル海に至る2540kmを流れる大河である。

約1.5kmの川幅に、浮き橋が架かっている。

長さ20mほどの台船を何個もつなげた橋なのだが、
大型車両が台船に乗るとバランスがくずれて、
次ぎの台船との間に30cmもの段差が出来てしまう。

運転手達は互いの車の重さでバランスを取り合って器用に渡ってゆく。

旧ソ連時代に建設された世界最長の『カラクーム運河』に水を流している為、
アムダリア河の水位が大きく変化するのだという。

この国の大部分を占めるカラクーム砂漠を
運河によって肥沃な農業地帯に変えようとしたのだが、
現実には地下の塩分が地上に滲み出してきてしまい、
かえって不毛な土地を増やす結果となってしまったらしい・・・。

「理想主義」が破たんするのを見るのはやっぱり寂しい。

西安からマリまでの走行距離:8025km


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