|
史料名 | 著編者 | 成立年代/略説明 | 刊行本 | 史料所蔵機関 |
| 大学或問 | 熊沢蕃山 | 1655〜87年頃/経済政策論。全2巻21ヶ条。武士の土着化と参勤交代の緩和、俸禄世襲制度廃止など幕府の政策を大きく異なるもので、本書を幕府に提出したことで、蕃山は幽閉処分を受けた。 | 『日本思想大系』30、『増訂蕃山全集』 |
| 中島両以記文 | 中島両以 | 1675年(延宝3)/美濃国長良の豪商中島家当主両以が、1675年(延宝3)4月に子孫に当てて遺した物。中島家の由来と自叙伝で構成。 | 『岐阜県史』史料編近世7 |
| 町人考見録 | 三井高房 | 1728年(享保13)/三井高平が記した町人見聞記事を得て、序跋を加えた家訓資料事例。一般にも普及した。 | 『日本思想大系』59 |
| 経済録 | 太宰春台 | 1729年(享保14)/政治経済制度論。経済こそが天下を治める要素とし、それを元に儀式・礼式、学問、法律、制度、歴史、政治政策を述べている。拾遺では藩の専売制度を例を挙げて紹介している。全10巻。 | 『日本経済大典』 |
| 唐船進港回棹録 | | 正徳新令に基づいて中国船へ発行された信牌(先付け貿易許可証)の為の記録。信牌方書記役が記したもの。1735年頃までの記録としては短期間で終わっている。 | 『唐船進港回棹録・島原本唐人風説書・割符留帳』関西大学東西学術研究所 | 長崎県立図書館 |
| 日暮硯 | 馬場正方? | 1761年(宝暦11)/松代藩の財政改革の事績をまとめた書。松代藩家老恩田民親の改革が信頼感を基に行われたことを聞いた著者が、感嘆して記したという。 | 『岩波文庫』 |
| 勧農或問 | 藤田幽谷 | 1799年(寛政11)/農政論。水戸藩の財政問題と、農政上の5つの弊害(五弊=侈情、兼併、力役、横斂、煩擾)を挙げて説明し、その解決案を述べている。 | 『水戸市史』『日本経済大典』 |
| 稽古談 | 海保青陵 | 1813年(文化10)/経世論。経済を基本理念とした哲学を記した書。経済手法、君臣論、自叙伝など、海保青陵の思想の集大成。 | 『日本思想大系』44 |
| 経済要略 | 佐藤信淵 | 1822年(文政5)/経済政策、農業政策、交易政策、経済に関する政治政策・制度といった実務的なことから、宇宙観に至るまでの、佐藤信淵の集大成的な論述。国家を発展させ繁栄させるには、経済政策をきちんと行うことが重要であることを述べている。 | 『岩波文庫』『日本思想大系』45 |
| 経済要録 | 佐藤信淵 | 1827年(文政10)/「経済要略」に続き、経済政策について記した書物。 |
| 広益国産考 | 大蔵永常 | 1859年(安政6)/農学書。国家繁栄の基礎は農家の経済改善から、という考えを元に、商品作物や養蚕、養蜂といった特産物の栽培法や加工法について記したもの。農政家だった永常の集大成とも言える。 | 『岩波文庫』『日本農書全集』 |
| 取箇帳 | | 江戸幕府代官所で代官が田方検見をして年貢を決定した後に下勘定所取箇方へ提出する帳簿のこと。 |
| 長崎会所 | | 五冊物長崎会所の中国・オランダ貿易の年間収支を5冊ずつにまとめた要覧。5冊が揃って現存しているのは、1798、1842、1848年の3種類。 | 『長崎県史』史料編4 |
| 堂島旧記 | | 島米会所の先物投機取引の記録などを編集したもの。「米商旧記」とも言う。1615年〜1870年分まである。 | 『徳川時代商業叢書』2、『堂島米会所文献集』、『大阪経済史料集成』3、4 |
| 唐通事会所日録 | 長崎の唐通事 | 1663年(寛文3)〜1715年(正徳5)−判明分−/唐通事執務日記。中国貿易、オランダ貿易、長崎奉行等をはじめとする当時の長崎の記録。写本10冊が現存(第2冊が欠落)。年番唐大通事邸を使用していた時代のもので、唐通事会所が設立したのは、1751年(宝暦元)のこと。 | 『大日本近世史料』 |
| 長崎平戸町人別帳 | | 石本家旧蔵の人別帳で、7種類に分けられている。石本家は平戸の乙名。長崎でもっとも古い人別帳。原本は9冊。 | 『九州史料叢書』 |
| 成箇郷帳 | | 成箇(年貢)や定納物の額を村ごとに記載し、毎年勘定所に提出した帳簿。1649年(慶安2)に始まったという。 |