昭和19年7月22日、先の東条内閣の総辞職を受けて、重臣会議の推薦で小磯国昭陸軍大将と米内光政海軍大将に陸海軍協力内閣の組閣を命じた。「大和一致」「一億国民総武装」のスローガンのもとに挙国一致体制を推進するため、国政と統帥権の一致を目指し8月5日大本営政府連絡会議を廃止し、最高戦争指導会議を設置した。会議は天皇以下首相、外相、陸相、海相、参謀総長、軍令部総長の6人で構成される。しかし、統帥権事項が審議対象になっていなかったこともあり政戦一致が出来ず、小磯首相は45年3月には天皇の特旨で大本営に列することが出来たが、陸相兼任が軍部に反対され、やはり政戦一致は出来なかった。また翼賛政体制の分裂を止められなかった。一方本土決戦に備え、各種組織を統合して国民義勇軍を編成するが、度重なる敗戦と空襲の激化、生産低下と輸送体制の崩壊で物資も不足し、南京政府を仲介とする国民政府との和解交渉(繆斌工作)も失敗し、4月3日に総辞職した。
【小磯国昭内閣閣僚一覧】
総理 小磯国昭(陸軍大将)
外務 重光 葵
内務 大達茂雄
大蔵 石渡荘太郎(貴族院・研究会)
津島寿一 45.2.21〜
陸軍 杉山 元(陸軍大将)
海軍 米内光政(海軍大将)
司法 松阪広政
文部 二宮治重(陸軍中将)
児玉秀雄 45.2.10〜
厚生 広瀬久忠(貴族院・研究会)
相川勝六 45.2.10〜
大東亜 重光 葵(兼任)
農商務 島田俊雄(衆議院・翼賛政治会)
軍需 藤原銀次郎(貴族院・研究会)
吉田 茂(貴族院・無所属倶楽部) 44.12.19〜
運輸通信 前田米蔵(衆議院・翼賛政治会)
国務 町田忠治(衆議院・翼賛政治会)
児玉秀雄(貴族院・研究会) 45.2.10〜
広瀬久忠(貴族院・研究会) 45.2.10〜2.21
石渡荘太郎 45.2.21〜
緒方竹虎
小林躋造(貴族院・無所属) 44.12.19〜45.3.1
書記官長 三浦一雄(兼任)
田中武雄(衆議院・翼賛政治会) 44.7.29〜
広瀬久忠(兼任) 45.2.10〜
石渡荘太郎(兼任) 45.2.21〜
法制局長官 三浦一雄(衆議院・翼賛政治会)