台湾沖航空戦(たいわんおきこうくうせん)

 1944(昭和19)年8月21日、大型空母を含む空母17隻を中心とした米機動部隊第38任務部隊が、台湾、沖縄に接近したため、軍は、「T部隊編成並に作戦要領」を下令し、「T攻撃部隊」を編成した。Tは「TYPHOON」の頭文字。生存している熟練パイロットを中心にし、若手のパイロットを育成することで、敵艦載機の発着困難な「夜間・荒天」時の攻撃を目指す。同部隊は、9月中に2回の総合訓練を行った。
 10月10日、那覇大空襲。翌11日台湾大空襲。
 12日、T攻撃部隊は、艦隊攻撃のために、海軍機「1式陸攻」「銀河」「天山」と陸軍機4式重爆「飛龍」の計99機が出撃。
 13日、T攻撃部隊は、1式陸攻と銀河28機で出撃。
 14日、T攻撃部隊を含む、3航空艦隊、2戦隊ほかの300機出撃。夜間も40機を出撃。
 15日にも177機が出撃。
 16日には165機が出撃。

 大本営は、一連の戦果として、
 空母11、戦艦2、巡洋艦もしくは駆逐艦1、不詳13を撃沈。空母8、戦艦2などを破壊、12隻以上の火災を確認と発表した。自軍の損害として312機が未帰還としている。
 しかし、米軍の被害に沈没した艦船はなく、ただ89機が失われたとある。
 日本軍の被害は、650機に及んだ。
 この一連の被害は、この直後の「捷1、2号作戦」に影響し、航空機の支援のないまま、連合艦隊はフィリピン突入作戦に入ることになる。

  日本軍
 第1航空艦隊(フィリピン)
 第2航空艦隊(台湾)
  第3航空戦隊(653空)
  第4航空戦隊(634空)
  T攻撃部隊(762空、陸軍98戦隊)
 第3航空艦隊(本土)
 第51航空戦隊 

 基地機約450機 
 空母機約350機

  米軍
  第3艦隊(ハルゼー大将)
  第38任務部隊(ミッチャー中将)
   空母17隻
    戦艦 6隻
    重巡 4隻
    軽巡10隻
    駆逐艦58隻

    艦載機約600機 

 損害
 日本軍 
 喪失 約650機

 米軍
 小破
   空母  1 
   重巡  1 
   軽巡  1 
   駆逐艦 1 
 喪失
   89機