戸栗郁子(とぐり いくこ)
1916.7.4〜 。ロサンゼルス出身。
通称「東京ローズ」。結婚後の名前はアイバ・戸栗・ダキノ。日系2世。カリフォルニア大学卒業後、大学院進学。在学中の1941年7月、祖母の見舞いに来日したが、12月開戦して帰国できなくなる。生活のため、42年6月から同盟通信社の愛宕山情報受信部で短波放送傍受とタイプの仕事に就いた。43年8月日本放送協会でもタイピストとして働くことになり、これがきっかけで、11月以降連合軍向け宣伝放送ゼロ・アワーの14人の女性アナウンサーのひとりとなる。米軍兵士の間では評判で「東京ローズ」と呼ばれた。45年7月ポルトガル国籍の同盟通信社員フィリップ・ダキノと結婚。終戦直後占領軍に逮捕される。その後証拠不十分で釈放されたが、帰国後の48年6月再逮捕。49年9月サンフランシスコ連邦裁判所で国家反逆罪により禁固10年、罰金1万ドル、アメリカ市民権剥奪の有罪となり、服役。54年仮釈放。全米日系市民協会やハワイ州知事、カリフォルニアの両院などで特赦を要求する運動が起こり、77年1月フォード大統領は退任の日に特赦を発表して市民権を復した。