ED4











「だめです!突破されました。」
現れた、最後の使徒。
渚、カヲル。
だがその存在も、シンジの心を完全に癒すにはいたらなかった。
それでも、一時の心の安らぎを得たシンジの心を、だが彼は、裏切った。
「カヲルくんが、使徒だったなんて・・・」
既に戦う意志のないシンジ。
そんな無気力なシンジを、嘲笑うかのごとく、ミサトが、マヤが、カヲルの前に倒れていく。
だがそれを止めるすべは、シンジにはない。
「許せない、シンジの心を弄んで!」
ただ一人、弐号機で飛び出していくアスカ。
だが、そんなアスカの奮闘も空しく、カヲルはアダムの元へと辿りつく。
そして、






サードインパクトが、起きた。
でも、確か地下にあったのはリリスのはずでは?
何かおかしい。
だがそれは、作者や読者の感想であって、今、この中を生きているシンジやアスカが、それを感じることはない。
「僕の、勝ちだ。今の人類は滅び、新しい人類が生まれる。僕の中から。」
そうするとカヲルがいっぱい。
うーん、想像してしまった。
ちょっち、いやかなり、嫌かも。
「そんなこと、させない!」
その声に、カヲルは驚いて、振り向いた。
そこにいたのは、エヴァンゲリオン弐号機。
その中には、アスカ。
「なぜ・・・」
なせこの中で、ATフィールドが、人のカタチを保っていられるのか。
それは、カヲルにとって驚異であった。
ありうるはずの、ないこと。
だが現実に、アスカは目の前に、いた。まぎれもなく、惣流・アスカ・ラングレーの、その姿で。
「嘘だ、嘘だ。」
全ては定められたこと、例外は、奇跡は起きえぬはず。
アスカの存在。それそのものが奇跡であった。
アスカを存在させていたもの。それは、口には出来ない、けれど確かにいつも彼女の心のうちに合った、シンジへの、想い。
シンジへの、愛。
「嘘だー!」
目の前の事実が理解できず、カヲルは崩壊していく。
カヲルの自我は、アスカの強固な意志に、抗うことは出来なかった。
やがてカヲルの肉体は崩れ去り、同時に世界を満たしていたLCLも、跡形もなく、消えた。
やがて、溶け合った人々も、戻ってくるであろう。
少なくとも、生きていた者たちは。
確かに起きたはずのサードインパクトは、こうして、アスカの手によって消え去った。
戻せないはずの時計の針を、アスカは戻したのであった。その、意志で。






そして碇シンジは生き残った。
世界は、救われた。
だが、今のシンジに、それになんの意味があるのであろう。
世界を救ったのは、そしてシンジを救ったのは、アスカであった。
「あんたはアタシが助けてやったんだから、アタシの言うことを聞くのよ!」
傲慢とも思えるそのアスカの物言いに、裏に隠された本当の気持ちを読み取ることも、そしてその言葉に抗うことも、今のシンジには出来なかった。
かくてシンジは、アスカとともに、新たな時代に生きることとなったのである。
そして15年後。
15年の月日を経て、ようやくシンジは本当の意味での、新しい一歩を踏み出したのであった。




−つづく




<次回予告>
明らかになる全ての真実。
そのときシンジは、そしてアスカは。
次回『終わってる、世界』
真実は、常に、一つ。





あとがき

マナ:おまけその2、ですね。
アスカ:投げやりね〜
マナ:いいです、とっとと次の話にいきましょう。
ジェイ:何もコメントする暇がなかった・・・







新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。

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