COLUMN(?)


はじめてのサバゲー

 私にとってのはじめてのサバゲーは某フィールドの定例会。無知なまま参加したため、大恥かきまくりでしたが、それだけに多くを学んだ有益な一日でした。
 そこで、これからサバゲーに参加しようという人のために、「俺のようになるんじゃないぞ〜」という意味で、恥をしのんで己の体験を公開することにします。なお、すでにサバゲーを楽しんでいる方にとってこの記事は何ら有益なものでないものなのであしからず(ちょっち長文なんで)。いちおう場所、日付等は伏せますが、そのゲームに参加された方でしたらこの記事を読めば「ああ、アレね」と思い出すかもしれません。

・酔いに任せて参加決定!
 ある日の夜、トイガンを初めて間もない俺とダチは、電話で酒を飲みながらヘッポコ銃談義を交わしていた。ムックや雑誌を開きながら話しているうち、自然と「部屋で撃っているだけじゃものたりないな、サバゲー出ようぜ」という話になった。
 サバゲーに出ることによって、この世界にどっぷり浸かってしまうことを恐れつつも、やっぱり参加してみたいと思っていた俺は、既にいくつかのフィールドのHPをチェック済み。
 ISDNなダチに、個人でも参加できる定例会を行っているところにアクセスさせたところ、何とそこではホームページで参加申し込みが可能。酒でべろべろの俺らの理性のブレーキはハイドロプレーニング状態。「軍曹!申し込めれぇ〜!」申請完了。
 翌日、二日酔いの頭を抑えながら、「ありゃ〜、一線を越えちまったか」と、妙に感慨深い思いに浸る。

・一応準備をする
 まあ申し込んでしまった以上はしかたない。参加するための準備をする。しかしサバゲーの定例会というもは、俺の頭の中では「みんなでワイワイ楽しく野原で撃ちあい」(やったな、こいつぅ〜。ウフフ、悔しかったらあててごらん。)といった感じのもの。結局俺の装備は、
・メインウエポンとしてKSC93R(ゲーム後にサタデーナイトスペシャル状態だったことが判明。しかも冬)
・サブウエポンとしてマルガバ(装弾数12発)
・マルイのシューティンググラス
・茶系のシャツとスラックス、ベスト(いちおう迷彩効果を狙ったらしい)
という、世界最小最軽量装備。リュック1つで済んでしまう、まるでピクニックでも出かけるかのような恰好だ。今思うと無謀極まりないが、その時の俺はバッチリだ!と思っていたから恐ろしい。

・サバゲへゴゥ!
 そして参加当日。車で知らない所に行くのが嫌いな俺は、ダチと一緒に電車にてかの地へ。時間に遅れるようではビジネスマンとしても三流だ。思いっきり時間に余裕を持って早朝に家を出る。だが、さすがだぜJR。休日&早朝にも関わらずしっかりとダイヤを乱しており、俺たちをヒヤヒヤさせてくれる。
 その後も底冷えする初冬の朝の寒さの中、なかなか出ないバス、なかなか来ない送迎車(しかも係の人が場所知らんし)等のさまざまな苦難を乗り越え、朝メシにありつくヒマもないまま、なんとか開会時間ギリギリにフィールドにたどり着くことができた。

・そして浮く
 しかし、そこで俺が見た光景は想像を絶するものだった。
 そこにいた40人以上の参加者たちは、みんな迷彩服や装備をバッチリきめている。そしてビニールシートの上にズラリと並べられたバイポッド付きの長物たち・・そう、そこはまさに「戦場」。俺はちょっとだけここに来てしまったことを後悔した。
 しかしここまで来て引き返すわけにも行かない。おずおずと参加手続きをする。その際シューティンググラスでは参加できないということで、フルフェイスのゴーグルを貸してもらう(恥1)
 そして、準備をするための場所を確保。ビニールシートなどという気の効いたものは持ってきていなかったため、汗拭き用に持ってきたタオルがシートがわりだ(恥2)
 迷彩服の集団の中、ひとり普段着(恥3)ハンドガンのみ(恥4)を抱え浮いてしまっている俺。まるで戦場に放り込まれたハイカーのような気分。浮いている恥ずかしさもあってどうも落ち着かない。正直、帰りたい!
 ダチは迷彩服&長物を持ってきていたため、俺よりはかなりマシな状態だが、それでもシールズの青い迷彩のため、浮いているということでは立派な仲間だ。そんなところにどこかのグループの会話の一部が耳に入りこんできた。

「・・の・・で歯が欠けたって・・」

 「ゲゲっ!」思わず叫んでしまいそう。この言葉がトリガーになったのか、アイゴーグルを持ってきていたダチはダッシュでフルフェイスのゴーグルを借りに行く。

・初サバゲ
 しばらく気まずい時間を味わった後、いよいよ開会。
 フィールドを回りながら説明を受けたのち、参加者が2つのチームに分けられる。・・・あのぅ、俺戦力外として扱ってもらいたいんですけど。
 ルールは相手チームのフラッグをとれば勝ち、俺のようにちょっとアレな人でもすぐ理解できるものだ。
 各チームはフラッグ前の前で待機。待機中の打合せ?で俺は斜面を登って敵後方に回り込み、上から攻撃を仕掛けるグループに・・・いきなりキツイっすよ。
 ホイッスルが鳴って、いよいよゲーム開始。ついに念願(?)のサバゲーデビュー!
 なるべく有利な位置を確保するべく、点滅青信号に駆け込むかのような猛ダッシュ! 斜面は思ったより急で、なかなかうまく登れないけど、男の子だもん(三十過ぎの)負けないぞ! なんとか木の陰に身を隠しつつ下を狙えそうな位置につき、ひとまず待機。かなり息アガってます。周りを見ると近くの味方の一人以外、全然人の姿が見えない。自分のいる斜面の対面ではタカタカ銃声が響いて結構派手にやっているようだ。
 しばらくすると、下の方で人の動く影が。敵か味方か判別できないが、敵のフラッグの場所のそばだ。開始から間もないこともあってそこに味方がいるとは考えにくい。とりあえず撃ちたいので、当たるような距離ではないとは知りつつ、その影に向かって数発。
 しかしこれで自分の居場所が敵に知られたのか、その後自分の周りに弾が飛んでくることに。どうやら右手上の方から飛んできているようだが、どこにいるのか全くわからない。この時点になってやっと迷彩の効果の大きさに気づいた俺。そうか、恰好や気分の問題だけでなく、迷彩服を着るのは野外戦で勝つためには絶対に必要なことだったんだ! そう思っているうちにBB弾がベストを直撃。遠距離なので全然痛くなかった。
 「ヒット〜!」。初ゲーム終了〜。急斜面ってやつは登るより降りる方がずっと大変なんだね。悪戦苦闘しながら、ようやくセーフゾーンへ。ダチはすでにやられたらしく待機中。で、ダチに一言、

「おもしれぇ〜!」

 すぐやられたし、ろくに撃ち合ってもいないが、マジで楽しいと思った。木の陰に隠れて待機しているときの緊張感、鳴り響く銃声、自分に向かって弾が飛んできた時の緊迫感。凄え〜、こりゃTVゲームなんてメじゃねえわ。

・はまる
 その後も連続してゲームは行われるが、ただでさえ目立つうえに、汚れを気にして足場の悪いところには行けないわ、伏せの態勢をとれないわで格好の標的として大活躍の俺。始まってはダッシュして待機、即やられて退場のパターンを学習もせず何度となく繰り返す。こんなことだから当然ゲットは一度もできない。それでもサバゲーの楽しさにはまり込んでいく。
 なかでもハンドガン戦の楽しさは格別。長物を持っていなかったこともあるが、見えない相手に狙撃されるより、接近戦で撃ち合ってやられる方がずっと気持ちいい。
 昼休み。空腹という最高の調味料を加えても全然美味くならない弁当にありつく頃には、落ち着かない気持ちは残るものの、帰りたいという気持ちは完全に消えていた。
 午後になると少しは学習したのか、ちょっとは粘れるようになってくる。でもゲットや勝ち負けより、どれだけ長く生き延びれるかが目的になりつつある俺。かなり間違ってるぞ。
 この頃、近くにいたグループの人が話しかけてくれる。装備やイベントについてのおもしろい話やヤバイ話などをいろいろ聞かせてもらった。今思えば、どっから見ても初心者120%状態で浮きまくりの俺らを気遣ってくれたのだと思う。感謝。実際この人たちのおかげでかなり気が楽になった。
 そんなこんなで、後半はなんかのびのびした気分の俺ら。でもゲーム中はラビットのように臆病だ。敵を間近に見ながら隠れ続ける俺。みんなのために一生そこに隠れていなさい。

・終了
 一度気楽になってしまえば時の過ぎるのは早いもので、日も暮れてきてとうとうお開きとなった。
 結果は1対0、引分けがたくさん。あれれ、勝負ついたの1回だけ? どっちが勝ったかはアレなので忘れてしまった。
 その後の集合写真の撮影。入らないわけにはいかないが、こんな恰好で堂々と写るわけにはいかない。後ろに隠れて隙間から顔半分だけ覗かせる心霊写真状態。エクトプラズムは控えめ。あとは解散するのみだ。
 ほとんどの人は車で来ていて電車組はごくわずかだった。でも送迎車はちゃんと来たので行きに比べればずいぶんマシだ。でも駅までのバスは出たばかりらしい。待ち時間は45分。よよよんじゅうごふんですかぁ!? でも、電車組の人たちと話しながら何とか時間をつぶす事ができた。電車でもダベりながらの楽しい帰路。しかし、その人たちと分かれたあたりから、ずどぉぉんと疲労と眠気に襲われ始めた。やはり三十を過ぎのオヤジには、一日中サバゲーし通しというのは多少無理があったようだ。
 駅を降りる頃には完全にグロッキー。多少眠気が醒めるかと思い激辛坦々麺など食べてみるが効果無し。這々の体で家に着いたとたん、

ばたんきゅ〜(コンパイルとは無関係)

 こうして、恥に恥を重ねた初サバゲーの一日が終わった。

 数日後、御徒町に降り立つ俺の姿。そう、聖地中田商店で迷彩服を漁るためだ。

追伸 俺は一度も至近距離で撃たれなかったせいか痛い思いはしなかったが、ダチはちょっと痛い目にあったようだ。



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