TOYGUN IMPRESSION


爾其 P2006
メーカ不明
エアーコッキング式
重量:220g
装弾数:12発
購入価格:100円
14歳以上向
命中精度:4
 パワー:3
リアルさ:3
 爽快度:4
  音量:3
 満足度:5



・衝撃の邂逅
 それは新春の某イベント、俺が某有名店のブースで出物がないかと欠食児童の如くいろいろと漁り回っていたその時のことだ。俺はガスブローバックの箱の山の中に怪しげな異光を放つモノを目にした。


 そのパッケージを手にした瞬間、俺は何故かこれだけは絶対に手に入れておかなくてはいけないという強迫観念に囚われた。

爾其!お前が俺の相棒だ!

 爾其をなんと読めばいいのかが全く判らないのだが、そんなことは大した問題ではない。値札は800円だったが、何故か頼みもしないのに100円にまけてくれた。ブースの店員曰く、商売人としてこんなもので800円も頂くわけにはいかないとのこと。信用というのはこうした小さなことの積み重ねによって生まれるものなのだ。

 早く手にして撃ってみたい! とはやる気持ちを抑え、まずはパッケージをよく見てみるとしよう。
 パッケージに書かれているモデルはグリップ及びトゥリガーガードはベレッタ、マズル周辺はガバメント、その他は何となくSIGっぽく見えなくもない、というなかなか微妙かつ豪快なデザインだ。一緒に書かれている弾は尋常ではない小ささと形状から、おそらく22LRと思われるが、この銃の形状から予測される用途にこの口径の選択が妥当であるかはいささか疑問だ。


 俺は寡聞にして聞いたことがないのだが、パッケージを見る限りスムス&ウェッソム社の実銃をモデルにしているようだ。いろいろ調べてみてもこの会社の情報は見あたらない。よほどマイナーなメーカーのようだ。
 エアーソフェガンという言葉を見たのも初めてである。SOFEという単語を辞書で引いてみたのだが、我が家の小学館の英和辞典では該当するものが見つからなかった。我が家にオックスフォード英英大辞典が無いのが悔やまれる。
 ・・・Σ(゜Д゜)ハッ! まさか、AIR SOFT GUNの誤植では? と思ったのだが、拡大部分以外のバッケージの側面4ヶ所の表記も全てAIR SOFE GUNであるからまず誤植とは考えられない。


 「槍口勿封準人和動物」という刻印が味わい深い。「DO NOT SHOOT AT ANY HUMAN AND ANIMAL」という英語表記もあるが、漢字圏の国の人間には却って上の表記の方が分かりやすいくらいである。
 ふと右上の方に目をやるととんでもないモノが目に入ってきた。


6mm掲示板ってなんなんやねん!
 ・・・もっと早うつっこまんかいという読者諸兄の声が聞こえてきそうであるが、結構HTMLタグを打ち込むのも面倒なのである。何より俺は関西人ではないのだ。

・愛でてみる
 あまりに衝撃的なパッケージのおかげでよけいな行数をとってしまった。ここから本題であるこのガンのインプレに入るとしよう。
 様々な銃のデザインがゴッチャになったこのガンであるが、パッと見はなかなかカッコイイ。だが、よ〜く見ているとバランスがちょっと悪いのかどこか寸詰まりな気がしてくるのも非常に味わい深い。
 パッケージの絵と比べてトゥリガーガードの形状がガバメント状になっており、期待の刻印が入っていないのが実に残念だが、どのような事情があったかは俺の知るところではない。
 ブラックマットの塗装はしっとりとした質感のある、このクラスにしては上等なものだ。パーフェクト・モナカ構造で、かつ結構隙間もあったりなかったりなのだが、従来の同クラスのコッキングガンに比べるとそれなりに品質が向上しているように思われる。それだけに銃口部のあまりにお粗末な仕上げが残念だ(右写真参照)。
 ちなみに可動部はスライド、マガズィンリリース、トゥリガーの3ヶ所のみ。セフティなどという甘ったれたものはこのガンには存在しない。いろんな意味で素人の使うガンではないということだ。
 メダリオンのデザインもなかなか個性的だ。

 Made in Chinaの字が誇らしい。八一か一八かはわからないが、どちらにしろ数字の根拠は不明だ。


・撃ってみる
 では早速撃ってみるとしよう。マガズィンはフルサイズのものが奢られている。リップが引っかかるタイプのものなので一気に装弾する事はできないが、フォロアーを下げた状態でロックできる親切設計。しかしマガズィン装着時にアンロックされる仕様ではないので注意が必要だ。装弾数はシングルカァラムで12発。頑張れば13発だがお勧めしない。まあ良く言って標準的といったところか。
 スライドを引くにはやや力がいる。引く際の何かガサガサした引っかかりのようなものにやや不安を感じるのだが、とりあえずは気にしないことにする。
 グリップはやや厚みがありすぎる感はあるものの、決して悪くはない。不本意ではあるが俺的には92Fやクーガーよりもずっとしっくりとくる。
 サイティングしようとして驚いた。何とリアサイトに凹が無いではないか!これでは中心が判らない!と思ったがこのガンはパーフェクト・モナカ構造だ。前後のサイトのパーティングラインを合わせればよい。デザインはゴテゴテしているが、撃つための機能はストイックなまでに削り落とす。これがこのガンのポリシーだ。
 トゥリガーはかなり重く、かつガン自体の重量が少ないためブレを生じず撃つのはかなり難しい。僅か3mのレンジでありながら、緊張感あふれるプリンキングとなった。
 「パコ!」軽快な音とともにマルイ0.2BBが勢い良・・・そこそこに飛び出す。一緒に何か粉のようなものも出てきたが気にしない。
 集弾性は3mで10cmといったところだ。前述のようにブレが生じていることも事実だが、3発に1発程度とんでもない方向に逸れる弾があることが大きい。しかしまっすぐ飛んだ弾は結構思い通りのところに当たってくれる。もう少しアタリがついてくれば集弾性も向上するかもしれない。
 発射音はかなり静かな方だ。パワーは当方自慢の小型弾速計の計測によると、最も良い結果で0.2gのBB弾で初速29m/s、パワー0.08Jとなった。コッキングの重さを考えるとちょっと納得いかないが、まあ室内プリンキングには支障のないパワーだ。

・付属品

 このガンにはハイクオリティーのBB弾が数十発付属している。多少バリは目立つものの形状は安定している。一つだけとてもBB弾とは思えない形状のものも混じってはいるが間違えて装填してしまう危険は無さそうだ。

・メンテナンス等
 フィールドストリッピング、というか分解にに挑戦しようとも思ったが、目に付くネジは全て外したものの、そこからがどうもうまくいかない、いろいろと試していたのたが、「パキャ!」とか「ペキ!」とかいう音がするあたりからだんだんと不安になってきて、結局断念することにした。

・受け継がれるDNA
 メーカー名こそわからないものの、これは以前にある有名サイトで話題になったP2022というガンの兄弟だ。間違いない。私もP2022は所有しているのだが、そのサイトの管理人さんによって既にレポートがなされている。俺がどう逆立ちしてもできないような素晴らしいものなのでぜひご一読願いたい。→google
 で、このP2006だが、依然クオリティは高いとはいえないものの、P2022に比べるとかなりの品質アップが図られていることがわかる。これからも同社(メーカー名はわからないが)のコッキングガンは要注目だ。
 最後に俺がP2006がP2022の兄弟と断定する根拠となったP2022のパッケージ写真を掲載してお別れの挨拶とすることにしよう。このパッケージもなかなか味わい深いものなので読者諸兄に各自でツッコミを入れていただきたい。


P2022のパッケージ




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