関係書籍

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2005/02/02 18:07:49更新

障害学への招待

明石書店1999年3月31日第1刷 2800円+税
石川准・長瀬修 編著

 障害者にかかる理論的な考察入門書。編者を含め10人の研究者が分担して執筆。ろうに関しては、Deafの立場から森壮也、教育の立場から金澤貴之。従来論じられてきた、福祉中心の話題にとどまらず、広く文化としての障害「学」を提起している。
 著者はいずれも理論家なので、本書は「カルチャーセンターあがりのにわかボランティア」には難しすぎるであろう。哲学や心理学、社会学、宗教学、歴史学、言語学など、本書の読者には、一定レベル以上の教養が求められよう。逆に言えば、三千円そこそこで最新の大学教授レベルの講義ノートが手に入ると思っても良い。
 文献リストが詳しいのでさらなる追求が可能となっている点は親切である。また、視覚障害などで活字が読めない人にはテキストデータの頒布がある。

 私の経験上、この手の書籍はすぐ絶版になってしまうので、早く入手したほうがよい。


ビデオ 視覚言語「日本手話」を話そう

監修・指導 (社)東京都聴覚障害者連盟
講師 米内山明宏(NHK手話講座講師)
出演 日本ろう者劇団
制作・著作・発売元 ビクターエンタイテインメント(株)

「日本手話」を話そうパンフ画像( 85k)

パンフ裏面( 131k)

パンフ裏面上部拡大( 39k)

パンフ裏面下部拡大( 87k)
1997年12月17日発売
VHS全5巻 19000円(税抜) 各巻45〜50分 カラー HiFi Stereo 各巻3800円(税抜)


(パンフレットより)
 日本手話は日本で使われる意味では日本語ですが、音声語である日本語と対比するなら、手話は日本語と異なった体系をもつ別の言語といえます。
 日本語と手話では正確に対応する語句はほとんどなく、一つひとつの語句の意味は異なります。それは単語よりも句、句よりも文において顕著です。
 本辞典は、すでに市販されている手話辞典とは異なり、日本語の語句・文が手話ではどのように表現されるのかを具体的な用例をもって説明したところに最大の特徴があります。
 日本語と手話それぞれにおいて知識と経験の豊富な編集委員がこれまでの手話研究の実績に加え、多くの関係者の協力を得て、現代に生きる日本手話を日本語との関わりにおいて明らかにしました。

 『わたしたちの手話』シリーズ20年の蓄積に加えて、その精選オリジナル編集作業に8年余の歳月をかけ、遂に『日本語−手話辞典』が完成します。8,000余の豊富な手話用例を掲載した世界でも初めての本格的な手話辞典です。
 ろう者・聴覚障害者、手話通訳者はもとより初心者の方々、手話と関りのある方々にもすぐ役に立ちます。

 完成予定1997年6月。税込定価18,500円。1997年5月20日まで割引税込価格16,700円。希望者は地元ろうあ協会にリーフレットを請求し、郵便振替で予約。

 6月15日の全国ろうあ者大会でお披露目の予定であったようだが、制作上のミスが発見され、完成が一ヶ月遅れ、7月頃になるとの発表があった。

 7月末、お手紙が来た。今回は、製本上のミスが発見され、配本がさらに1ヶ月遅れるとのこと。トホホホ(!_!)。

 8月末、引越の準備で忙しい時に届いた。封を解かずそのまま段ボールの中に梱包(笑)。9月に入り、やっとひもといてみる。監修者をはじめ、関係者にキリスト教関連が目立つ。手話もプロテスタント教会の手話である。なかなか良い。

 教会の牧師婦人に献呈しました。活用されているようです。
 日本聴力障害新聞の記事によると本辞典が98年度の第17回新村出賞を受賞したそうです。


いきいき手話通訳 ハートtoハート

全国手話通訳問題研究会発行

〒602 京都市上京区室町通今出川下ル 繊維会館1F
Tel 075-451-4743(FAX兼用)

頸肩腕症候群を職業病として苦しむ手話通訳者がいます。本書は、全国手話通訳問題研究会(全通研)が作成し配布しているパンフレットです。職業病としての頸肩腕症候群を、田尻俊一郎医師が解説しています。その実態、原因、予防、治療についてわかりやすく説明されています。
 手話通訳者の絶対数不足により、一部の手話通訳者に過大な負担がかかります。手話通訳者が病気になれば、それだけ聴覚障害者の福祉が後退してしまいます。
 これは手話通訳者だけではなく、広く一般の人にも見てもらいたいと思います。

 ※パソコンのやりすぎで肩が痛い人、このパンフレットに入っている「ストレッチング体操」のイラストはきっと役に立つでしょう。ただ、発行が1993年8月と古いので、現在入手可能かどうかわかりません。各都道府県の全通研支部または上記にお問い合わせ下さい。


手話は心

財団法人全日本ろうあ連盟発行 定価1500円

著者・川渕依子さんは、日本の聾教育が手話を捨て、口話法に転換する時期、ろうあ者のことばである手話を決死の思いで守りぬいた大阪ろう学校校長高橋潔の養女である。現在は手話通訳者として活躍されている。
手話学習者にとっての大切な心構えを中心に記述しているが、聾教育関係の歴史的事実の記述あり、重要参考書である。
なお、山本おさむの劇画「わが指のオーケストラ」参照。

絶版


言葉のない世界に生きた男

晶文社発行 2400円

A Man Without Words
著者Susan Schallerは、一介の手話学習者であったが、ふとしたことであるろうあ者男性と出会った。彼は、ことばを持たなかった。
ことばを持たないということは、手話を持たないということである。この、手話を持たないろうあ者男性との関りを通して、ろうとは何か、手話とは何かの考察がなされている。
映画「レナードの朝」の原作者で、精神科医のオリバー・サックスが序文を寄せている。サックスの「手話の世界へ」の前に本書を読むべきである。


みんなが手話で話した島
Everyone Here Spoken Sign Language
ノーラ・E・グロース著 佐野正信訳

築地書館 2060円

本書の帯から

全日本ろうあ連盟推薦
ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島、遺伝によって耳の不自由な人が数多く生み出されたこの島では、聞こえる聞こえないに関わりなく、誰もがごくふつうに手話を使って話していた。耳の不自由な人も聞こえる人と全く同じように大人になり、結婚し、生計を立てた。障害をもつ者ともたない者の共生------
この理念を丹念なフィールドワークで今によみがえらせた、文化人類学者の報告。訳者の佐野氏自身が聴覚障害者である。

Martha's Vineyard Home Page
Martha's Vineyard Historical Society (現地のネット)

本作品は、1998年度国立静岡大学人文学部入試(小論文)に出題されました。
クリントン米大統領が1998年度夏期休暇(8月15日から約2週間)をこの島で過ごす予定。(毎日新聞7月30日朝刊「余録」)