えっちゃんのせんそう


2001年12月、ある長編アニメの吹き替えのお仕事をいただいた。

「えっちゃんのせんそう」

ホンを読んだとき、胸がとっても苦しくなった。

このお話は、「えっちゃん」という10才の女の子がハルビンで終戦を迎え、その後

引き揚げてくるまでのお話だ。子供の眼を通して描かれる「せんそう」。

それは、とっても悲しく辛い体験だった。

戦争反対!と声高に叫ぶのではなくて、こういう表現の方法もあるんだなぁと

あらためて思った。

この時期、アフガンの子供たちが、また辛い経験をしている。

かの地でも、また悲しい体験が繰り返されているかと思うと、ホント胸が痛い。

原作は岸川悦子さん。彼女の体験をもとに書かれている。

そして有志により「えっちゃんのせんそう」製作委員会が発足し、資金を集め、やっと

実現したという作品である。

この映画は虫プロが作成している。

先日、関係者を招き、試写会が行われた。実際に、アニメが動き、色が入り...

私がスタジオで見ていたのは、まだ未完成だったので、作品が完成したときの

感動というか、今回の場合は、やはり悲しくて涙がこぼれた。

今回の映画は、いわゆるロードショーで展開されるのではない。

全国の各地域で有志が集い、上映会を開催していくのだそうだ。

たとえば、地域の子供会や学校などで企画し、会場を借りてということになるらしい。

残念ならが、ウチには子供がいないので、地元の学校などに紹介できないが、もし

子供会などをやっていらっちゃる方がいらしたら、是非、上映会を企画してあげて

ください。子どもはもちろん、大人の方にも、是非見ていただきたい作品です。

以下が公式HPのアドレスです。

えっちゃんのせんそう

上映スケジュール

虫プロ


先日、完成記念パーティが行われたが、その席上、虫プロにとっても、フィルムでの

長編のアニメというのは、これが最後になるであろうというお話だった。これからは、

デジタルになっていくのだという。

なんか、そういう意味でも、とっても感慨深い作品に関わることができ、とっても

貴重な経験をさせていただいた。

こうしたアニメを通じ、ひとりでも多くの方が、戦争について考え、子どもたちの未来

について、日本のことだけでなく、全世界の子どもたちのことを考えるきっかけに

なればと、とってもうれしいです。

製作に関わったすべての方々の熱い思いがこめられてアニメです。

みなさまも是非、上映会に足を運んでくださいね。



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