久々に長期休暇を取り、カリブ海にあるセントトーマスという島
へ旅行し、さっき帰ってきました。
今回の旅行、目的はいつものとおり、美しい海を見ながらノンビ
リすること。この目的は達成できたのですが、問題は食事。
ランクは五ツ星と言われるホテルに泊ったのに、残念ながら食事
はNG。
そこでビーチに出かけた帰り道、ガイドブックに出ていた寿司屋
を訪ねてみた。しかし、ガイドブックに記されていた場所に寿司
屋は無かった。電話をしたが、誰も出ない。近所の人に聞いてみ
たが知らないという。きっと廃業しちゃったんだ...
でも、今日は寿司が食べられるとインプットされてしまった胃袋
は納まらない。そこで、ホテルのフロントで、寿司を食べられる
レストランを聞いてみた。そして、探してくれたのが
Beni Iguana Susi Bar!!
言い忘れたが、このセントトーマス、イグアナがいっぱいいるこ
とでも有名らしい。
しかし、イグアナ寿司って、いったいどんなんだ?!
とにかく、寿司食べたさに恐る恐る行ってみることにした。
これが、入ってビックリ!白人の大男マスターと黒人のお姉さん
でやっている。日本語は通じない。
まず、メニューリストの注文書を渡され、同時に「Miso Soup?」
と聞いてきた。
味噌汁大好きなダンナは、喜んで「Yes,please!」
そこで、白人の彼は、大型ペットボトルのような容器からおもむ
ろに、味噌らしきペーストをお椀(これはちゃんと味噌汁椀であ
った)に注ぎ、水を入れて電子レンジでチン。仕上げにネギをち
らして出してきた。まあね、カリブで飲む味噌汁だから、こんな
もんか...
マスターは、他の客の注文であるCalifornia Roll(アボガドの
巻寿司)を作っている。そこで彼に聞いてみた。
Did you study how to cook Susi in Japan ?
No.
Have you been to Japan ?
No.
??なにぃ?!日本に来たことがない寿司職人?
でも、考えてみれば、フランスに行ったことなくても日本で洋食
屋をやってるし、カレー屋のおやじさんだって、インドに行った
ことがないだろう。我々が食べているカレーだって、インド人も
ビックリなものであるに違いない。まぁ、同じことか...
この寿司屋のマスターは、隣の島、セントジョンで寿司職人と知
り合いになり、マイアミやNYで修行(かどうかわからない。見
よう見マネ?)したらしい。
そして、もうひとつビックリしたこと。彼は、握り寿司を握らな
いのだ。巻寿司と同様にご飯をスダレで巻いて、これを一口大に
切る。この上にネタを乗せるのだ。
しかし、これも考えてみれば、ウチの近所のスーパーで売ってい
る握り寿司。機械で作っているのだが、同じようなもんだ。
ビックリし通しの我々であったが、ネタはどれも新鮮で、美味し
かった。タコや穴子(いや、ウナギだった)など、日本のヘタな
寿司屋で食べるよりも美味しい。マスターお薦めの太巻きも、サ
ーモンとレタスが入っていてGoodだった。
実はこのイグアナ寿司があまりに衝撃的だったので、もうひとつ
見つけた Fujiyama という寿司屋に翌日行ってみた。
それらしいカウンターがあり、日本でも一般的な飯台に乗せて出
て来る。ネタも Iguana 同様美味しい。こちらはちゃんと握って
くれた。寿司職人さんは、顔は日本人のようだったけど、日本語
はカタ言。どうやら、マイアミあたりの日系の方のようでした。
こうした日本から遠く離れたところでやっている寿司屋さん・・
職人さんも、作り方も、味もいろいろなんだろうな。
刺激的なカルチャーショックでした。
By Akira & Toshiko