淡島ホテル今昔
今回、ひさびさに泊った淡島ホテル。
1991年に会員制ホテルとしてオープンした「淡島ホテル」は全室スイートの高級リゾート。
フランスのシラク大統領も泊まったそうな。
大理石がふんだんに使われた建物、2階には絵画が飾られ美術館のよう。調度品なども実にバブリー。
我々が初めて泊まったのは2000年。最後が2006年。まだまだバブルの香りがしてました。
我々はちょっと背伸びをして非日常を楽しむという滞在でしたが、当時いらしていたお客様は
会社の社長さんやら、お医者さん、雅子様のご家族などがいらしていたようです。
ネットで調べたところ、その後、経営難となり、会員権を巡り裁判沙汰まで起きていたことを
今回初めて知り驚きました。
運営母体もいろいろと変わり、関係者が逮捕されたことから、2021年9月からは従業員に給与が
払われなくなり、それでも有志の従業員が無報酬で働く時期もあったらしい。
大変苦労されたようです。
一時休館していた時期もある中、元従業員の有志で再建を果たし、昨年夏、台湾の会社が買収
したそうです。
一方、2016年に「ラブライブ!サンシャイン!!」というアニメが発表されました。
沼津市の架空の高校生9人がアイドルグループを目指すというお話で、沼津市に実在する施設等
がモデルになっているという。
そのメンバーのうち2人が淡島出身という設定!
え、でも淡島は無人島なんだけどね(笑)
ひとりはホテル「ホテルオハラ」(モデルは淡島ホテル)の経営者の娘「小原 鞠莉」という
お嬢様。
実は淡島ホテルも便乗していて、ホテル入口に「ホテルオハラ」の名前が!
「オハラルーム」というアニメファンのためのお部屋もあるそうだ。

そして淡島出身のもうひとりが「松浦 果南」。ダイビングショップ(あわしまマリンパーク
のカエル館がモデル)で祖父と二人暮らしという設定。
実は「あわしまマリンパーク」も裁判沙汰が起きており、昨年2月に一度閉園したのですが、
多くのファンの声に応え、7月には新しい社長を迎え再オープンしたとのこと。
淡島の最寄り駅は伊豆長岡ですが、バスには「ラブライブ!サンシャイン!!」

船着き場から淡島へのボートにももちろん。

つまり『淡島ホテル』も『あわしまマリンパーク』も経営難で一度はクローズしたものの
アニメファンにとっての聖地巡礼のスポットとして復活したという背景があるようです。
淡島ホテルで客層が昔と変わったと感じた理由のひとつだったみたい。
あわしまマリンパークには、至るところにアニメキャラがあって、アニメファンが写真を
撮っていたり、いろんなアニメキャラグッズを買い求めてました。
マリンパークの渡し船は長蛇の列。
アニメファンのパワーって凄いね。
いろいろ変わってしまう淋しさはあるものの、やはり潰れてしまうのは悲しいので、なんとか
継続してほしいなと思いました。