義兄のこと

介護をしていたkuriさんのお兄さんが1/18 0:14亡くなりました。
お正月には、お雑煮を作りに行ってあげて、とても美味しかったとラインをくれました。


1/9に肺炎で救急搬送され、肺炎はよくなったけれど、最後は脳出血で亡くなってしまいました。
ここ数年の義兄とのことを残しておこうと思います。

***********************************************
コロナ禍の中、我々は通勤しておりましたので、実家を訪ねるのを控えておりました。
たまに様子を電話でたずねると「来なくていいから」と拒んでおりました。

しかし2021年9月、墓参りに行った帰りに、強引に実家を訪ねビックリしました。
仙人のように伸びた髪、ガリガリでした。
枝豆を茹でてあげたところ、貪るように食べる姿に衝撃を受けました。餓死寸前でした。

コロナで外に出ることが怖くなり、買い物に出かけることができなくなってしまったようです。
おかずや日持ちのする食料やお菓子を毎週とどけました。

その後「ワタミの宅食」を頼むことにしたのですが、2ヶ月ほどして美味しくないから止めて
ほしいと連絡がありました。

次に「ニチレイの宅食」。なるべく飽きないようにメニューを毎回選んでいたのですが、これも
そのうち「止めたい」と連絡がありました。

ワクチンも打っておらず、私が接種券を役所に再発行してもらい、予約し、章さんが当日迎えに
行ったのですが、行きたくないとドタキャン。

次にセブンミールというセブンイレブンの宅配を頼むことにしました。
毎日メニューを、なるべく飽きないよう考えて選んでいたのですが、しかしこれも「回数を減らし
てほしい」と度々連絡があり、どうもおかしいと思って、2022/8に訪ねたところ、届けていた食事
が手つかずで積み上げられ、生ゴミの匂いのゴミ屋敷になってました。
衝撃でした。
1回では運び切れず、2回に渡って生ゴミを引き上げてきました。

これからは、食事の宅配は1日おきにしてほしいと言われ、そのようにしたのですが、だんだん
「次回は止めて」と連絡が来るようになり、昨年の1月、訪ねたところ、またゴミ屋敷状態。
ガッカリしました。
しかも風呂も数ヶ月入っていない状態。章さんが強引に促し、風呂に入れました。

もう我々の手に負えないと判断し、施設に入れることも視野に、ケアマネさんに相談。
施設も都内、そして埼玉といろいろ調べました。
料金もピンキリなのよねぇ。。。

施設に入るにしても、まず介護保険の申請。
そのためにはかかりつけ医が必要ということで、訪問医療してくれて、かかりつけ医になって
くれるところを探しました。

介護保険が取れるまでは毎週通い、食料を届け、洗濯し、風呂に入れ。。
ちょうどこの頃、私がまさかのストレス性の全身蕁麻疹。かなりストレスに強いのにね(笑)

2023/6に要介護1が取れ、昼はお弁当が届くるようになり、毎日ヘルパーさんが入り、夕飯を
作ってくれ、洗濯してくれるようになりました。もちろん風呂にも入るようになりました。

またコロナワクチンを受けさせるため、訪問医療の病院に2w入院をお願いすることにしたのですが
そのためには、食道ガン・胃ガンの手術をした日医大で体の状態を検査するよう言われました。

そこで毎週のように章さんが会社を休み、日医大へ車で連れて行きました。
日医大に行く前日、なんと自分で床屋に行き、仙人から短髪になりました。

日医大の検査で、肺にカビが蔓延るアスペルギルスという診断を受け、またコロナ前に白内障と
診断されたのに、そのままにしたため左目が失明状態であることもわかりました。

でもヘルパーさんのお陰で元気になり、2回目のワクチンのため入院した際、運動を勧められ、
10月からはデイズサービスにも通い始めました。 昨年秋からは、お陰様でホントに元気になりました。

***********************************************
本人の話では、1/5にはデイサービスに行き運動し、1/6夜くらいから調子が悪くなり、1/9に自分で
訪問医療を呼び、医者が来てくれて、高熱で呼吸が苦しいことから、医者が救急車を呼んでくれた
そうです。

1/9の18時頃、救急隊員から連絡を受け日医大へ。
当日は検査後、会えました。苦しそうにしながらも話はできました。

次の日にはラインが入りましたが、充電器を忘れたというので、1/11に届けました。
ラインで、アレがほしい、コレがほしいというので、1/14に実家からの荷物を引き上げて届けた
のですが、このときはかなり苦しそうで、ガラス越しに30秒ほど電話で話しただけ。

1/17昼過ぎに担当医から、章さんの携帯に連絡が入り、意識がないというので、二人で病院に
向かいました。
面会とは違い、個室に入れてもらえました。
スヤスヤ眠っているような穏やかな表情でしたが、呼びかけても反応はありませんでした。

担当医にレントゲンを見せてもらいながら説明を受けました。
救急で運ばれた時は、肺炎で真っ白の影でしたが、1/17朝のレントゲンでは奇跡的に影が消え、
肺炎が治ったので、リハビリを始め、食事も提供しようとしていたとのこと。
看護師さんの話では、その日の朝は元気で「家に帰りたい」「ジュース飲みたい」など希望を伝え
ていたそうです。
が、昼過ぎにいきなり意識がなくなったとのこと。
脳のCTでは、脳の半分が出血していました。

肺炎は治ったので、食事を始めたら、きっと元気になれたのにと、残念でなりません。
先生の話では、肺だけでなく血管も弱っていたのではないかとのことでした。

その夜、22時ころ自宅に電話があり「呼吸が止まっている」と。
すぐに駆け付け、0時すぎに息を引き取りました。

我々としては、できる限りの精一杯のことはしてあげられたと思っています。
せっかく元気になったので、旅行にでも、連れてってあげようかと、正月に話していたのに。
残念でした。

***********************************************
1/21、葬儀は家族だけで行いました。


章さんによく似てると言われてるお義兄さん。


キレイなお顔で、ホントに寝ているような穏やかな表情でした。
向こうには父母、そして49歳で急逝した姉も居ます。安らかに旅立ちました。