先日、ちょっと気になる新聞記事があった。
”「死者は生き返る」が15% 長崎県が児童生徒に調査”
佐世保市の小6女児殺害事件を受け、長崎県教育委員会は県内の小中学生を対象に
「生と死のイメージ」に関する意識調査を実施したんだそうだ。
「死んだ人が生き返ると思いますか」との問いに「はい」と回答した児童・生徒は小学4年14・7%、
小学6年13・1%、中学2年18・5%で、中学生が最も高かったとのこと。
これは何を意味するんだろう...
死んだ人に生き返って欲しいとか、生まれ変わるっていう概念とは、違うものなんだろうか。
記事のコメントでは”『死のイメージ』が希薄なのではないか”としていた。
実は8年前の気まぐれ日記1997/03/06(木)「たまごっち狂想曲」で私はこんなことを書いている。
「たまごっち」は、確かによくできていて、エサをやると喜んでいる姿はカワイイし、
ウンチしたり、こっち向いてホイなど、ゲームとしては、充分楽しめます。
でも、生き物ではない。死んでも、リセットボタンで、また生き返る...。
「たまごっち」のようなバーチャルな世界で、その中のペットが本物に思えるという感覚は、
現実と架空の世界がゴッチャになってしまい、特に子供にとって危険な気がするんです。
この日記を書いたことを、ふと思い出したのだ。
バーチャルな世界。IT化が進み、インターネットも爆発的に普及し、マシン性能も8年前とは
比べ物にならないほど進んだおかげで、よりリアルなバーチャル世界がゲームをはじめ
子供たちを取り巻いている。
たまごっちが全盛の頃、時を同じにして、文部省は「ゆとり教育」をぶち上げた。
最近では、学力低下の原因として、「ゆとり教育」の見直し論が活発になっているが、子供
たちは、この「ゆとり教育」で、土日週休2日となり、その「ゆとり」の時間をゲームに費やすこと
になったのだ。
8年前に私が危惧していたことと、今回の調査結果に関係がないことを望みますが
子供達には「動物」のぬくもりや、「植物」のたくましさや美しさを、体験して欲しいなあと
願うばかりです。
前述した8年前の日記では、こう結んでいます。
やはり、ペットというのは、抱いたり、触ったりした時に、「ぬくもり」を感じられる
ということが大事なんじゃないのでしょうか。生き物だからこそ、思い通りになら
ないこともあるし、予測のつかないこともある訳です。
そういう意味では、臭いウンチもするし、吠えて近所迷惑だった
りもするけど、我が家のメリーの方が、やっぱりカワイイ。
By Toshiko