ホリエモンが逮捕された。衝撃的なニュースだった。
法の目をくぐって、なんかやってそうな胡散臭い部分は多分にあったかもしれないが、嫌いではなかった。
彼を人間として好きとかいうことではないけどね。
もちろん、法は犯しちゃダメ!!ただ、彼は最初から法を犯そうとしてはいなかったと思う。だんだん会社が
大きくなるうちに、当たり前のことを見失っちゃったのかもね。どんどん会社が大きくなり、どんどんお金をGET
していくなかで、マスコミに煽られていくうちに道を誤ってしまったのではないかしら。
今日、テレビでホリエモンの功罪について、若者たちへのインタビューする番組があった。彼らは、なんらか
起業していたり、ベンチャー系の企業で仕事をしている若者たちだった。
彼らは一様に、ホリエモンの功の部分について「若者に活力を与えた」と言っていた。
なにか新しいことをやってみたい、自分たちになにができるんだろう、そう思う若者たちに対し、「なにかでき
るかもしれない」と奮い立たせてくれたというのが多くの意見だった。
「プロ野球」だったり、「フジテレビ」だったり、きっと他の人が考えもつかないことをやってみようとする、その
姿勢は単なる「目立ちたがり」だけではなく、それまでの「価値観」や「常識」をひっくり返そうとするなにかが
あるのではないか。そういう姿に、魅力を感じる若者たちがいることは理解できる。
罪については「株についてダーティなイメージを与えた」「お金がすべてという考え方」と言うような意見だった。
企業はボランティア団体ではないわけで、少しでも利益けを得ようとする姿勢は別に悪いとは思わない。
株についても、私も大学生の頃からチョビッとやってるけど、当然、「安く買って高く売る」ことを目的にして
いるのだから、そうした経済原理が悪いわけではないと思う。
ただ、人間にとって、お金が一番大事なわけはなく、お金がすべてなわけもない。
このあたりの価値観が狂ってしまったとしたら、それはNGだね。
ホリエモンが初めて注目された「プロ野球参画事件」。今になれば、確かに参画しなくて正解だったと思う。
プロ野球のオーナーが逮捕されちゃ、マズイもんね。
しかし、あの時、参画大反対だったナベツネ(渡辺氏)が、鬼の首でも取ったかのように、最近TVでよくコメ
ントしてるのは、気分が悪い。
まあ、彼にしてみれば「ほれ、みたことか」と言いたいわけで、あの手のタイプに、ホリエモンが嫌われたこと
はよくわかる。
だけど、あのとき露呈した「新しいものはダメ」と言う古い体質は、多くのファンを失望させたのも事実だ。
新しい価値観、革新的な考え方、そうしたものを受け入れていく柔軟さ。
ホリエモン事件は、そうしたことを改めて考えさせてくれたと思う。もし、法の目に穴があるならば、ちゃんと
埋めればいい。ただ今までにない新しい考え方、それを受け入れていく柔軟さをもった社会であるべき
ではないかと思う。
By Toshiko