2月06日(金)最近の中学生


このところ、毎日報道される中高生の犯罪、ありゃなんだ!
帰宅し、毎晩ニュースを見るたびに暗〜い気持になっている。
いや、暗いというより、怒っている!!
まったく、もう..なんで中学生が学校へナイフやエアガン持っ
て登校するんだ!!

別に我々が古い大人だからとか、昔はそうじゃなかったとか言う
懐古的な意味合いではない。絶対に間違っている!!

報道されているように、ひところの校内暴力とは傾向が違うよう
だ。いわゆるワルではなく、目立たないおとなしい生徒が引き起
す犯罪。本人たちは、やってしまった後で、『こんなつもりじゃ
なかった』と感じているらしい。彼らは、何で生命の尊さを知ら
ずに育ってしまったのだろうか。何故、彼らはムカつくのだろう
か?

我々が彼らの世代だったころだって『受験戦争』だの『偏差値』
だの、子供なりにストレスとなる要因はあったのだ。しかし、そ
うしたストレスのはけ口が、友達だったり、クラブ活動だったり
深夜放送だったり...それなりに、きっとあったのだと思う。

今の子供たちは、子供たち同士の人間関係、クラブの仲間同士の
人間関係さえも、ストレスの要因になっているという話を聞いた
ことがある。とすれば、対人関係、人とのコミュニケーション、
生命あるものとのふれあい..そうしたものが欠如しているので
はなかろうか。
そうした要因のひとつがテレビゲーム、ファミコンにありはしな
いか。昨年、この日記で『たまごっち』のことを書いた。あのゲ
ーム、実によくできているし、かわいいし、面白い。しかし、生
き物ではない。リセットすれば、また生れるなんて、実際のペット
ではありえないのだ。
我々、大人が『かわいい〜』と言って遊ぶのは問題ない。しかし
判断力が幼い子供たちへの影響を考えると何か寒々としてくるの
は私だけだろうか。
ファミコンについても、基本的に、画面上に現れる敵を次々やっ
つけて、次のステージへと進んでいく。ボタンを押したり、クリ
ックするだけで、目の前の敵がどんどん倒れていく。それが、楽
しいという感覚。それは、最近発生している中高生の犯罪の感覚
に通ずるものは、果たしてないのだろうか。
こんなことを言うと、ゲーマーと呼ばれる人たちに反感を買うか
もしれない。しかし、大人はいいのだ。判断力なり理性なり、そ
ういうものがあるから。

毎晩、なんでこんな事件が起こるんだ!と考えた時、我々の頃と
決定的に違うのは、遊びについての環境ではないかと思うのだ。
ファミコンが、子供同士の人間関係さえも変化させたのではない
のか。そして、バーチャルな世界と現実の世界の区別がつき難く
なっているのではないのか。

我が家では、たまごっちもファミコンもやらないが、そうしたゲ
ームが面白い事は知っている。ハマる気持ちもわかる。
しかし、大人でも十分楽しいものを、子供たちに与えてしまった
罪はないのだろうか....。


By Toshiko