2月12日(土)粋な最期
kuriさんのお父さんが昨日亡くなりました。81歳。
今から6年ほど前、胃ガンの宣告を受け、余命5年の生存率が5%と書かれた診断書を
本人がもらってしまいました。その時、「寿子さん、こんなのもらっちゃったよ、見てよ」
と言われたときは、さすがにかける言葉を失いました。でも、その時はコバルト照射で
ガンがなくなり、みんなで喜んでいたのだけどね。
2年半ほど前に再発。その時点では末期ガンと言われ、ホスピスを勧められました。
しかしホスピス施設に入ることは本人が望まず、元気だったこともあり自宅での療養を
続けていました。
その後も末期ガンという言葉があまり似つかわしくないほど、そこそこ元気で、医者に
宣告された余命以上に頑張ってくれたと思います。
でも今年のお正月に会ったときは、かなり痩せていて、食欲もなく、私が作っていった
おせち料理の「栗きんとん」もちょこっとつまんでくれただけでした。
昨年の秋、10/24の「ひまわり絵日記」にもアップしましたが、大学イモを作って、食欲が
落ちてきたお義父さんに届けたところ、「とっても美味しい」と言ってたくさん食べてくれた
のが、元気なお義父さんの最後の思い出かなぁ。
ここ3日ばかりはほとんど寝ていて、トイレにやっと立てる程度だったようです。食欲も
あんまり無かったようですが、それでも昨日は「お寿司が食べたい」といって、夕飯に
お寿司を食べたんだそうです。
大好物の「マグロ」を1個、そして2個目を半分食べたところで、もういいということになり、
お茶を飲んだりしていて、まもなく、呼吸困難になり、救急車が来て...
私達は最後ギリギリ、救急車に搬送される直前に間に合いました。既に意識はありません
でしたが。病院に着いて、医者の診断で死亡が確認されましたが、実際には救急車の中で
息を引き取ったのだと思います。
しかし、本人が希望したとおり、病院ではなく、自宅で最期を迎え、大好物のマグロの
寿司を食べて息を引き取る...kuriさんが「粋な死に方だなぁ」ともらしていたけど、ほんと
そうだよね。
6年前の母、2年前の父、そして今回の義父と、3人見送ることになりましたが、3人3様の
最期でした。
でも、みんな自分らしく、立派な最期だったと思います。
自分も、最期はそうありたいなぁ...(涙)
By Toshiko