キャッチセールスとか、電話セールスとか、押し売りとか世の中には
いろいろなセールス方法がある。
実家の母などは、そうした押しの強いセールスに弱いところがある。
昔、一緒にデパートへ行った時、化粧品コーナーの方に声をかけられ
メイクしてもらって、結局高い化粧品を買わせられたり、バーゲン売
場で「お客様お似合いですわ」等という常套句(うまいんだナ,コレが)
にのせられコートを買ったり...私は横で「辞めて帰ろうよ」と耳打
ちするのだが、母はすっかりその気になってしまうのである。
私は仕事をしているのでほとんど家にいないが、たまに自宅にいると
電話だの、訪問セールスだのいろいろやってくる。
私は、その手に対してはかなり厳しい。
しかし、相手もそれなりにプロである。ちょっとでもスキを見せると
付け込まれる。ついこの間も、知り合いが電話セールスに10分以上
つかまり、うんざりしたと言っていた。
その手の人たちは、かなり一方的に、押し気味に話す。(まぁ、相手
も仕事だからねぇ..)
つい「ああ、そうですね」 「ええ、まあ..」 などと相づちを打とう
もんなら、もうそれはプロである相手のペース。
でも大抵、ひとこと二言聞けば、相手がその手の人がどうかわかる
ので、そうなれば、私は決戦体制。
電話の場合:
「xxxといいますが、今、各お家の屋根の点検をさせていただいて
いるのですが..」
「あ、ウチまだ新築なもんですから、結構です」(ガチャ)
「おめでとうございます!この度、栗田様がxxxに御当選されました。
今回のチャンスを是非生かして..」
「すみませんが、そういうことに全く興味がないので失礼します」(ガチャ)
訪問の場合(インターホン):
(ピンポ〜ン)「恐れ入ります。今、無料で手相を見させていただい
ているのですが..出てきていただけませんか」
「あの今、出かけるところで忙しいのでスミマセン」
(ピンポ〜ン)「xxxx(宗教団体名)ですが、お話させていただ
けませんでしょうか」
「恐れ入りますが、そうした宗教には全く興味がないのでゴメンなさい」
街頭でのキャッチセールスの場合:
「あの〜、すみません」(といかにもといった感じで近づいて来る)
「あ、今、ちょっと忙しいので」(と足早に立ち去る)
「あの〜、今、なにか悩みとか不満とかありませんか?」
(と、にこやかな笑顔で近づいて来る)
「は?いえ、何もありません。」(とムッとした表情で立ち去る)
でも、この手の撃退法にはいろいろやり方がある。先日、劇団の先輩や
仲間たちと、この手の撃退法について話したら各自いろいろな方法で
対処しているようだ。
例えば、電話で宝石のセールスを受けた時に
「ホホホ、わたくし、1000万のダイヤを持っているので結構ですわ」
と応える大先輩。(素晴らしい!さすが役者!)
「いいえ、間に合ってます。ご苦労さまです。」
と応える物腰の柔らかいタイプ。
なるほどねぇ。慇懃無礼に対応するっていうのも手ですな。
By Toshiko