3月21日(月)世界の中の日本人

今回の震災で亡くなられた方々にご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた
多くの方に、心からお見舞いを申し上げます。

私たちは今回未曾有の震災を経験しました。
毎日ニュースで流れる信じられないような光景に、日々心を痛めています。当初、避難所に
灯油や食糧、水などが届かないというニュースばかりで、やきもきしていましたが、いくら
か改善されてきたのでしょうか。まだ認識されていない避難所があったりしないのでしょうか。

私が住む埼玉は被災地から離れており、被害といっても、当日帰宅難民になりかけたこと
と計画停電という初めての体験くらい。
ガソリンや一部食糧の不足はしばらくすれば落ち着くと思います。

今回、震災にあった日本に対し、海外から実に多くの援助の手が差し伸べられました。本当
に感謝したいと思います。
そして同時に海外メディアが、日本人の対応の様子に感嘆しているというニュースも数多く流れ
ました。


商店の襲撃や救援物資の奪い合いが見られず、市民が「勇気と団結、共通の
目的の下に」苦境に耐えていたことに感嘆したと説明し、「仕方がない」「我慢」という
日本語を紹介した。

「日本の人々には真に高貴な忍耐力と克己心がある」

日本人のこういった冷静さは、日本語の中に組み込まれているといえる。人々は「仕方がない」
と言うのが常であり、他の人にかける言葉として最も多いのが「頑張ってください」―耐え抜け、
強くなれ―という言葉である。そして自然災害は「運命」の一部と考えられている。

「日本人の冷静さに世界が感心」というタイトルで、大地震でも冷静に避難する日本人について報道。
こうした記事に対するコメントに、「日本人のマナーは世界一」「人類で最高の先進性が日本にある」
といった絶賛が相次いだ。

足止めされた通勤者らが通行の妨げにならないように階段の両脇に整然と座っている写真が投稿され、
「マナーのよさは教育の結果。GDPの規模だけで得られるものではない」とコメントがついた。

この突発的な災害を前にしても秩序を失わない日本の人々の姿には驚きを禁じえない。その日、東京では
各地で渋滞が発生、交通整理にあたる警察は見当たらなかった。だが、ほぼ全ての車両がきちんと並んで
走り、二車線の道路でも割り込みや列が乱れることはなかった。停留所でバスを待つ人達も皆、列を作っ
て並んでいた。



今回の震災を通して、世界の中の日本人ということを考えさせられました。
元々、礼儀正しい、真面目な国民性だと思っていましたが、日本人にとって当たり前の立ち振る舞いが
こんな風に絶賛されるとは。。。ちょっと意外だったり、誇らしかったり。

日本では自治会(古くは隣組)があり、回覧板を回すというように、その地域でのグループ意識みたい
なものが昔からあると思います。
日本は狭いから成立する仕組みなのかも。回覧板を回す隣が、遥か遠くだったら成り立たないもんね。
こうした仕組みが日本特有の団結力を生み出している要素かもしれないなあ。

「仕方がない」。。。これも確かによく使う。今回の計画停電。まさに「仕方がない」
被災地があんなに大変なんだから、これくらい「我慢」しよう。
これも日本人的な発想なのかもしれませんね。

そして国内で言われていることとしては「東北人は我慢強い」
日ごろから厳しい気候の中で暮らしているからかもしれません。また今の日本では失われつつある、地域
の結びつきも、とっても強いように思います。

今日あたりから流れるニュースは、「いつまでもくよくよしていても始まらない」「前を向いて進まなきゃ」
被災した方のそうした力強い言葉です。
また昨日見たニュースでは交通の便が悪い避難所で、中学生たちがリュックを背負って水や食料を運ん
だり、高校生たちが炊き出ししたり。。。子供達の頑張る姿を映してました。目頭が熱くなりました。

だいじょうぶ、ニッポンは絶対大丈夫。頑張れニッポン!頑張れ私達!!

By Toshiko