今回イラクの人質事件で自己責任という言葉が使われました。
昨日帰国した2人は会見やTV出演して、いろいろ話してたけどこの自己責任というのは
日本人は苦手なんだと思います。
空港でお母さんが必死に「みなさんにありがとうと言って」と懇願していた姿が印象的でした。
日本人は、なにかあれば誰かに助けてもらえると、どこかで思ってると思います。また事故が
起きるとそれを放置した政府や企業が問われることが多く、自己責任を問われることは少ない
気がします。
以前、こんな経験をしました。
海外のホテルのビーチで、初めてセーリングに挑戦した時、インストラクターから英語で説明
を受け、まあ半分くらい理解して「OK、OK」と海に出てしまったんです。
風が強くなり、スピードも出過ぎて、かなり沖まで来てしまったので、引き返そうとした瞬間、
ボートが横転し、kuriさんは海へ投げ出されてしまいました。(私はボートにしがみついて無事)
近くにはホテルのボートがいて、周りには他の観光客も居たのだけど誰も助けてくれない。
日本なら「大丈夫ですか?」とか声をかけてくれそうなのに....それより前にビーチに監視員
が居て「そんなに遠くへ行かないでください」とか事前に注意されるかもね。
なんとか自力で助かったのだけど、その時「自己責任」ということを強く認識しました。
海に出て遊ぶということも、「自己責任」において行うべきこと。なにかあっても、ちっとやそっと
じゃ助けてはくれないのでした。
そういえば、海外のビーチには「Your Own Risk」という立て札がよく立ってます。
日本だったら、さしずめ「危険ですから泳がないでください」と禁止の立て札でしょうけど。
こんな話もあります。
外国人が「白線の内側までおさがりください」という駅のアナウンスに驚いたと聞いたことがあり
ます。我々にとっては、耳慣れたアナウンスですが、彼らにとっては、そんなことは「自己責任」
で当たり前のこと。それを注意するという感覚が理解できないみたいでした。
日本人が大好きな、いたれり尽くせりのサービスは、責任能力をマヒさせるってことかもね。
By Toshiko