和食宿「菜々せ」

5月5日
かつて高田馬場に「菜々せ」という和食の店がありました。
当時、私の職場が高田馬場で、初めて入ったのはランチでした。
「刺身が美味しい」という評判を聞いて行った記憶。
そしてそのランチがメチャ旨でした。
『ランチの美味しい店は、夜も美味しいはず』
すぐに夜、行きました。

予想通り、夜のメニュー、どれも美味しい!!
ご主人が味にとってもこだわっている方で、私も美味しいもの大好きですから、
そうしたご主人のこだわりが伝わり、常連となりました。
また、いろいろな美味しい食材を出してくれるので、「菜々せ」で初めて食べた
ものもたくさんあります。
へしこ、ノドグロ、水ナス、へぎそば。。。
食の宝庫でした。

会社の仲間とも行ったし、ダンナはもちろん、プライベートな友達も何人も連れて
行きました。
あるとき取引先の野村総研の方が打ち合わせで馬場にいらしたときに「美味しい
ランチがあるんです」とお連れしたところ、気に入ってくれて、「では打ち合わせ
は夕方馬場で」と夜も何度かご一緒しました。ご自分たちでも予約していらしていた
ようです。

美食家たちに愛されたお店だったのですが、2016年に高田馬場のお店を閉店。
そしてなんと軽井沢に和食宿「菜々せ」をオープンしました。

数年前、一度、立ち寄ったのですが、なかなか泊まるチャンスがありませんでした。
今回、毎年GWに一緒に出掛けている友人夫婦と軽井沢へ泊まる話が出て、ようやく
実現しました。

◆2021年5月4日
1日2組限定という宿なので、なんと我々の貸し切り!
とても静かで、隅々まで行き届いていて、本当にくつろぎの宿でした。
1階のベランダに出ると、夕方はほんとに無音、静か。そして早朝は鳥のさえずり♪
なんとも贅沢な時間が流れました。


そして楽しみにしていたお食事
まずはホタルイカの自家製沖漬け。これがもう、ビックリするくらい美味しかった。
前菜で心を鷲掴みされました。
お酒はいつもの「佐久の花」からスタート。酒がすすむ〜


そしてお刺身。これまためちゃ美味しい。山口から取り寄せたイカ、昆布〆の鯛、
キンメ炙り。。。どうして軽井沢でこんな美味しい食材が手に入るのか?
高田馬場時代に培った人脈で、明け方、市場が開く前に仲買の方と個人的にやり取り
して、それが宅急便で届くのだそうだ。
凄いなぁ。


次におっきな蛤のお吸い物。先日、潮干狩りでGETした蛤と倍以上の大きさかな。
真っ白になるくらい出汁が出て、身がぷっくりして濃厚で美味しかった。


次は本日のメイン、毛ガニ!!
もの凄く大きい。活きた蟹を酒蒸ししてくれたそうだ。とにかく美味しい。
こんな毛ガニが、軽井沢で食べられるなんてビックリだ!!


そして天ぷら。タラの芽にちょっと似ている山菜コシアブラ。美味しい。
以前、旅先でみかけて天ぷらにしたことがあるが、なかなか手に入らない。
近くの市場にあるというので行ってみよう。


〆のご飯は、なんと先ほどの毛ガニの甲羅に盛られた蟹雑炊。
酒蒸しした蒸し汁で作ったそうだ。
毛ガニとは思えない深さ、大きさの甲羅。どんだけおっきい毛ガニなんだ。
かに味噌と身がぎっしり詰まっていて極上!!


そしてデザートまでこだわりの品。なんとイチゴが3種。最後まで味で楽しませてくれる。
やよいひめ・ロイヤルクイーン・恋みのり
「恋みのり」が気に入って、翌日、買いに行くことにした。



◆2021年5月5日
朝、鳥のさえずりを聴きながらお散歩。
宿の裏に、大きなシダが並んでいる。パチリ。
 

そして朝食。
これまた極上の美味しい食材がプレートに美しく盛り付けられていた。


軽井沢で評判のお豆腐はお塩でいただいたけど美味しかった。
特に銀だらは絶品!
ほんとに丁寧に仕事されていることが伝わる。
美味しくて食べ過ぎた。

ご主人がなぜこの地を選んだのか。
いろいろ土地を見て回り、鳥のさえずりが聞こえる静かなこの土地が気に
入ったそうだが、なんと雑木林の土地を購入して、開墾したのだそうだ。
気に入った木を残し、他は伐採して切り株に鳥のエサ台をいくつも作り。。。
雑木林から、こんな素敵な宿を作るって、凄いなぁ。

パンフレットにある『旨い和食のための宿』、そのとおりのお宿でした。
リピーターが多いといのもわかる。
ご主人の村木さんと奥様と一緒にパチリ。


I崎家とまた行きます!