ウチはカリブフリークなので、カリブのリゾートホテルはかなり泊って
いるが、国内旅行はそれほど経験がないので、国内のホテルはあまり詳
しくない。
そのホテルとの出会いはJ−WAVEだった。ラジオで女性のパーソナ
リティの方が、取材で伊豆の離島の高級ホテルに泊った話を紹介した。
ペア1組宿泊プレゼントというのでFAXで応募したが..ハズれた。
しかし、興奮しながら紹介されたそのホテルがとにかく気になる。
そこで、本屋で、手当たり次第に伊豆のガイドブックを調べた。
が、そのホテルは、どの本にも載っていない。(何故だ?)
そこで、今度はインターネットで検索してみた。
すると、なんとそのホテルのHPがみつかった。(インターネットは
エライ!!)
しかも紹介されている写真をみると、それは、それはとってもステキ。
全室スイート、オーシャンビュー、海の向こうには富士山が見える。
露天風呂からも、もちろん海&富士山。
なんだかとってもお洒落な感じ。
これはイケル。しかし、問題はお値段だ。詳しいことをに聞くために
HPに記されていた予約センターに電話。
「あの宿泊のお値段を教えていただきたいのですが..」
「会員の方でいらっしゃいますか?」
「えっ?!いや、ちがいます..」
「どちらさまからのご紹介でしょうか?」
「あ、あのラジオで聴いて、インターネットで調べたんですが..」
どうも普通のホテルと違うらしい。会員制とかなのかなぁ。
教えてもらった宿泊金額は、かなり高かった。
さらにパンフレットを送ってもらい、詳しく調べたら、この値段はルーム
チャージのみで、食事は別。朝食も付いていない。
私は出張でよくビジネスホテルを利用するが、チェックインの時、
「明朝の朝食はどうなされますか?」と聞かれる。
大抵ホテルの朝食はバイキングだったりするのだが、朝からそんなに
バクバク食べれるはずもないので、「結構です」と断って、ホテルの斜め
前の喫茶店のモーニングで済ませたりしている。
しかし、このホテルは離島にある。どうみてもコンビニや喫茶店が外に
ある雰囲気ではなさそうだ。
ということは平日休みをとって行ったとしても、サービス料だの、税金だ
の考えたら、最低でも10万円は下らない。
う〜ん...(でも、行ってみたい〜!)
え〜い、と清水の舞台から飛び降りて、なんと予約したのだ。
というのも、去年は母が亡くなり、愛犬が亡くなり、パパさんをお世話
し、義姉さんが亡くなり、しかも3月には私が入院し...と、かなり
ハードな日々が続き、いつものカリブ旅行もできなかったので、ここら
でパァっとしたい気分だったのだ。しかも、5月27日は結婚記念日&
ダンナの誕生日。
そこで、行ってまいりました。金曜日にお休みもらって、1泊。
いやぁ〜、ヨカッタですよ。ホント。
日本にもカリブのリゾートみたいなホテルがあったんだぁ。
建物の構造や、お部屋の作りが日本ぽくないの。リゾート〜って感じ。
お部屋からは、海、そして富士山、が見えるハズだったんだけど、残念
ながら曇っていて裾野だけ...でも、充分満足できるお部屋でした。
ロビーにはグランドピアノが置いてあり、リチャードクレーダーマン
ばりの外人ピアニストが心地よいメロディを奏で、2Fのオープン画廊
には印象派の絵画や彫刻がならび、またサンセットテラスではフリーで
トロピカルカクテルが飲める。なんとコンサートホールもあって、月1
くらいにはクラッシックコンサートが開かれるそうだ。
なんかなぁ、日常から完全にかけ離れたところへ行けますねぇ。
お食事も美味しかった。そうそう、レストランでの出来事。
ちょうど私たちのテーブルの近くに、ファミリーが8人が座った。
あちらは大勢だからお話も弾んで、それとなく会話が耳に入ってくる。
「会社の決算が...」
「弁護士の仕事はどうのこうの..」
「ドイツに留学している娘がハガキをよこした云々」
社長夫人だの、お医者さまだの、弁護士さんだの、とにかくハイソな
ファミリー。
まぁ、本来はそういう方たちの会員制のホテルなのでしょう。
そういえば、帰りはホテルの送迎バスで最寄り駅まで送ってもらった
のだが、それをすかさず見ていた土産物屋の店主。私たちが店に入っ
ていくと、「××ホテルにお泊りだったのですね?」と話しかけてきて
いろいろとお土産を奨めてくれる。
「こちらのわさび漬は、雅子さまのお母様があちらのホテルにお泊りに
なった時、帰りに立ち寄られて買ってかえられたんですよ」
そ、そうなんだぁ!小和田さまもお泊りのホテルなんだ..
身分の違いを感じつつも、薦められたそのわさび漬を買って帰りました。
ちなみにお値段は500円。(庶民的な価格で、ホっ..)
かなり贅沢な金額ではあるけれど、また行ってみたくなるちょっと
内緒のホテルでした。
By Toshiko