6月25日(月)その後のお義兄さん3

食道と胃を切除し、飲み込みの訓練をしていましたが、大手術後の癒着でどうしても
うまくいかず、ノド仏の位置をずらす手術を4月に受けました。器官切開と言って、
一時的に声がでなくなりました。

手術は成功し、しばらくしてようやく口からの食事(重湯や粥)が食べれるようになり
ました。ノドに装着した器械も段階的に変え、話せるようになり、ようやく6月初め
ノドの傷も縫合しました。
これで後は食事が食べられるようになるのを待つばかりとなりました。

が、しかし今度は肺の具合が悪くなり、肺気腫と診断されました。
いろいろ治療したのですが改善せず、医者から呼ばれ、6月19日、肺の手術のため
待機するよう要請がありました。
執刀医から手術の説明を受けましたが、1月の大手術、長引く入院のため体への負担
が大きく、できれば手術したくないと言う状態とのことでした。
最悪はノドを再度切開するかもと言われ、兄もかなり落ち込んでました。

昼過ぎに病院に来ましたが、なかなか始まらず、麻酔に呼ばれたのが14時15分。
早ければ2〜3時間の手術と言われましたが、18時過ぎても終わらず、こりゃノドを切開
したので長引いてるのかなあと。
19時すぎ、ようやく執刀医が「先ほど終わりました」と。
実際の手術時間は3時間ちょっと。
ノドは切らずに済みました。ほんとうにヨカッタ。

義兄はまだ麻酔の中でしたが、執刀医に呼ばれ手術の結果の説明を受けました。
肺の空気漏れしていた部位を機械で切り取ったのですが、見せてもらいした。5センチ
くらいの塊。見た目はレバーみたかった。
示された箇所には確かに穴が開いていました。
先生から、切り取った臓器を見ると気分が悪くなる方もいるけど大丈夫ですか、と言われ
ましたが、覗きこんで、しっかり見ました。
もともと高校の生物の授業でも解剖は得意だったので、まったく問題なし。
1月に見た食道と胃に比べれば可愛いもんでした。

義兄は若いころからずっとタバコを吸っていたため、肺がモロイ状態のようです。
ほんとうにタバコは止めた方がいいですよ。>>喫煙者の方
今回の手術で穴が開いてる箇所を切り取ったけれど、他の部分もモロイため、またいつ穴が
開くかわからないらしい。

術後、肺がある程度元の大きさに膨らみ、なんとか持ち直しました。
ずっと3分粥で、おかずも美味しくなく、食が進まないと嘆いていたので、週末、炒り豆腐と
揚げ出し豆腐を作って差し入れにいきました。
味がしっかりしているから、とっても美味しかったようで、食べ過ぎたとメールがありました。
その後、食事も3分粥からお粥程度に進んだようで、とにかく普通の食事が食べられるよう特訓中。
まあ、胃がないからねぇ。消化によいものを、少しずつじゃないとね。

まだまだ退院の目途は立たないけれど、がんばれ、お義兄さん!

By Toshiko