6月26日(月)母へのプレゼント
もうじき昨年7月に亡くなった母の一周忌がやってくる。
母が亡くなった時、お寺でつけていただいた戒名は「蓮月慈光信女」。
母は光枝という名前だったので、1文字入った形でとてもステキな戒名
をいただいた。
お坊さんからその名を告げられた時、漠然と「月の光を受ける蓮の
花の絵」を、母のために一周忌に描こうと考えていた。
そして、先日「蓮月慈光」というタイトルの油絵2枚が完成した。

母は私が小学生の頃から油絵をやっていて、その後日本画に転向し、
かなりの大作も手がけるようになり、埼玉県美術家協会という団体の
日本画部門の会員だった。また、母の弟(叔父)も油絵部門の会員で、
美術展の審査員などを務めている。
母は私をモデルにした油絵や日本画もたくさん残してくれた。
多分、その血筋を引いているのだろう、私も高校時代から油絵を描き始
め、過去には市展や県展などに出品している。(最近はバタバタしてい
て時間がないため、めったに絵筆を持つこともなくなっているが)
先日、母のことを思い出しながら、絵を描いていた時、突然、蛍光燈が
「ジィージィー」と大きな音を立て出した。
私は、きっと母が見に来たんだなぁと思った。
そこで、心の中で「どう?なかなか良い出来栄えでしょう」「ママのため
に描いてるんだよ」と話しかけてみた。
なんだか、母と話しながら絵を描くことができて楽しかった。
実は母が亡くなった時、こんなことがあった。
ちょうどその時間に、母の妹(叔母)の自宅の蛍光燈が点滅したという。
「あれはお姉さんがお別れを告げに来てくれたんだと思う」と叔母は話し
てくれた。
死後のむこうの世界では、きっとこちら(現世)を見てくれているので
しょうが、言葉を交わすことができないから、蛍光燈を鳴らしたり、点滅
させたりして、存在を伝えたりするのでしょうか...
母の死後、自分でもビックリするくらい気丈な私でしたが、一周忌を前に
して、やたらと母のことを思い出し、ウルウルしています。
一年経って、しみじみ母のいなくなったことを実感しています。
そんな不思議な体験をしながら完成した油絵。来月の母の一周忌にお
披露目して、母にプレゼントしようと思っています。
天国の母も喜んでくれるといいなぁ。
By Toshiko