その後も毎日、ブログで『ひまわり絵日記』しているので、こちらの日記に書くネタも少なくなるなぁ..
先日ちょっと感じたことを。
今、中国の重慶というところで、サッカー日本代表が『アジアカップ』を戦っています。
1試合目は20日のオマーン戦。オマーンは中東(アラビア海に面し、サウディアラビアやイエメンの隣)
の国。中国重慶へは遠いはずなのに、オマーンへの応援がスゴイ。
どう考えてもオマーンから重慶に大応援団が来ているとは思えない...
そう実は中国の方がオマーンの応援をしていたのです。
日本がボールを奪うとブーイング、オマーンが責めるとものスゴイ盛り上がり。
アナウンサーも、見ている我々も『??なんで?』
きっと日本が強いから、判官びいきなのかしら?
それにしても一致団結してオマーンの応援だなぁ...結果は1-0で日本の勝ち。
そして24日のタイ戦。オマーン戦のときよりはるかにタイへの応援が激しい。
日本がボールを奪うと大ブーイング、タイが責めるとものスゴイ声援。
試合は日本がちょっと気を抜いた時点で、タイが先制点。鬼の首でも取ったかのような盛り上がりだった。
その後は日本が追い上げ、結果は順当に4-1で日本の勝ち。
その応援ぶりは判官びいきという生優しいもんじゃなかった。明らかに『反日感情』。
実は試合直後から見たので知らなかったのだが、試合前、日本の国歌斉唱中でも大ブーイングだった
そうだ。どこの国でも、セレモニーでの国歌演奏では自国、他国を問わず静粛に、敬意を表するのが
最低限のマナーのはずだけど。
しかも、試合中、日本選手と日本サポーターに、観客席から中身の入ったペットボトルが数多く投げつけ
られたそうだ。
さらに試合後も日本選手の乗るバスが、中国人サポーターに取り囲まれ、俊輔や遠藤がまだ乗って
いないのにバスが発車するというトラブルもあったそうだ。
とにかく会場は異様な雰囲気で、日本人記者も多く居たけれど、『JAPAN』と書かれたIDカードを
見られないようにしたほどだったという。
その後ネットで調べたら、事情がわかった。
会場の重慶は第二次世界大戦中、『重慶大爆撃』といわれる旧日本軍の度重なる空襲により多数の
犠牲者を出した町。反日感情が根強く残っている土地柄なんだそうだ。
さらに尖閣諸島の領有権問題をめぐり、地元市民が抗議活動を計画しているそうだ。また日本の企業
の集団買春事件なども取り上げ、反日感情が煽られているらしい。
ネットの掲示板や、街中の垂れ幕でも、『当時の写真を奴らに見せて教えてやれ』とか『日本をやっつ
けろ』といった、日本攻撃の内容が溢れているようだ。
う〜ん...我々日本人はそうした歴史についての認識が薄いからなぁ。(平和ボケ)
サッカーというスポーツを通して、こうした歴史を知ることになるのも悲しい。
お隣り、韓国が反日感情を持っていることは知っていたけど、W杯の共同開催や冬ソナブームなどで、
かなりよい関係になってきている気がする。
でも、中国との間で、こんなに激しい反日感情があるなんて知らなかった。
戦争はいろんな不幸を引き起こす。
過去のそうした悲しい歴史を忘れてはいけないのだろうけど、我々にできることは、そうした歴史を
引きずることではない。そうした悲しい歴史を二度と起こさないように、平和にお互いに仲良くすること。
スポーツを通したこうした祭典も、そのひとつだと思う。
でも、重慶の地元の人たちの感情に対しては、どうすればいんだ?
我々は彼らになにができるんだろう?
このアジアカップでは、日本チームがフェアに堂々と戦う姿を見せることしかできないと思うけど。
明日は、イラン戦。勝ってD組1位で準々決勝に進むぞぉ!!!
By Toshiko