この日記でも度々書きましたが、昨年末、脳梗塞で倒れた父が7月
下旬、お蔭様で無事退院いたしました。
ご心配いただきメールをいただいた皆様、ありがとうございました。
一時は、痴呆もかなりヒドく、食事やトイレなども自分でできず、
どうなることかと思いましたが、半年経って大分元気になったので
本当によかったです。
退院祝いに帽子をプレゼントしたのですが、それを被って、リハビ
リがてら、近くのスーパーまで母とお散歩しているようです。
なんと杖なしで歩けるんです。(ヨタヨタしてますが)
これには驚き!です。
以前の日記にも書きましたが、リハビリ病院を探している時、父は
ある病院で面接を受け、「リハビリしてもよくなる見込みがない」と
入院を断られ、ガッカリしたことがあります。その頃は、杖なしで
歩けるようになるなんて思ってもみませんでした。
もし、この日記を読んで下さった方で、父と同じような状態のご家
族をお持ちの方がいらしたら、決して諦めないでくださいね。
父は倒れるまで、毎日車を運転して通勤していました。仕事が趣味
というような人だったので、退院したらしたで、また問題が...
まず、入院中に車は処分してしまいました。お医者さまも、退院し
ても運転は無理とおっしゃっていました。父としては、やはり運転
したい気持はあるんですよ。どこへ行くのも、不便ですからね。
そして、退院する直前くらいに、会社を正式に退職することになっ
ったんです。退院しても復帰できるまでの状態ではないし、仕方の
ないことなのですが、父としては、仕事がしたいんです。
結局、退院しても車も仕事も取り上げられた父は、スーパーへ散歩
する以外は、TVを見るか、ゴロゴロ寝ているくらいしかない。
先日「どうやって死のうか」なんてことを口走り、母を悲しませてい
ます。母は一生懸命、看病し世話してますから。
父が興味を持てる事、生きがいに思えること・・あれこれ提案した
りしてますが、もともと無趣味な人なので、どうもダメみたい。
なにかないですかねぇ...これから提案しようと思っているのは
まず、囲碁。本人、囲碁は昔やっていたらしい。(かなり昔だが)
そこで、碁会所へ行くよう薦めてみる。ただし、ちょっとボケがあ
るので、他の方にご迷惑をかけなければいいですが。
もうひとつ、陶芸を薦めてみる。
絵を描くとか、楽器をやるとかはダメそうですが、例えば湯飲みを
作ったり、お皿を作ったりくらいなら、やってくれないかなぁ。
きっと出来上がって、自分で使ったりできれば、うれしいのではな
いかと思うのですが。
入院している時は、歩くことや退院することが目標でしたが、それ
らは、専門のお医者さんがいて、本人がそれなりに頑張ることでク
リアできました。
しかし、退院した後どう生きていくかは、入院している時以上に難
しい問題だと感じています。
By Toshiko