8月26日(火)ぶらり旅


ひと月ほど前、友人からエアメールが届いた。カルカッタの消印だっ
た。なんと彼女は、両親に内緒で(でもお姉さんには伝えってったら
しいが)インドへひとり旅に出ていたのだ。しかも、それなりの覚悟
をしていったらしく、生まれて初めて保険までかけて...。でも、
所持金たった6万円とエアチケットを持って行っちゃったらしい。
もともと彼女は旅行好き。自転車で九州一周とか、尾道ひとり旅とか
ぶらりとひとりで旅行..というより放浪の旅に近いけどね。決して
今流行の猿岩石の物マネではないと思うのですが...。

彼女は筆マメな子で、よく旅先からお手紙をくれます。
先日のインドからも、日記帳のコピー(どこでコピーしたんだろう)
を送ってくれたのでした。

物価は安いのね、インドって。ホテル代も1泊45円!!〜(でも、
こんなところに泊ったら危なそう..)シングルで高くても1泊800円
なんだそうな。インドの人の月給は公務員(高給)でひと月3000円〜
5000円というから、日本の100分の1位の物価なんだろうね。
しかし、日本人女性のひとり旅。いろいろ危ない目にも会っているよ
うです。タクシーにはボラれそうになったり、以下手紙の一部を紹介。

「安宿を探して道に迷う。1時間以上スラム街をさまよい歩く。老人
や子供、手足の不自由な人たちが、私を見つけるや否や、お金くれ〜
だの、おまんまくれ〜だの、しまいにはリュックを開けられ、懐中電
灯や中のものをとられて大変だった。立ち止まると、みんな私の荷物
にすがりつくので、スタコラサッサと歩くしかない...」

道を歩いても、電車にのっても、こうした物乞いの人たちが多いよう
です。でも、彼女、インドに来てよかったと書いてます。

「ここにいる人とかは、夢とか希望とかそんなのないんだ。食べてい
くことが精一杯で。お母さん、お父さんごめんさいって感じです。」

日本での我々の物が溢れる生活。どこか感謝の心を忘れてしまってる
んだよね、私たち、きっと。

そして彼女からの2通目の手紙が昨日届いた。(ヨカッタ,生きてた!)
でも、また、ちょっと恐いことが書いてあります。
「ガンジス河渡ったよ、舟で。金持ち以外の人は火葬してもらえず、
そのまま河に流しちゃうんだね。河にはいろんなものが浮いてた。
子供の腹も。河の流れの関係で死体とかが、向こう岸に集まるらしく
人間の味を知ったイヌがたくさんいた。(中略)
金目当てに殺されたり、日本人の行方不明者も、めちゃ多いんだって。
たぶん、ガンジス河にもきっと何人か流されてるんだぁ。」

ウ〜ン、強烈すぎる。また、銀行を探している時に、殺し屋グループ
の1人に連れていかれそうになったところを、現地でホテルをやって
る日本人に助けられたとか..。
今はタダ、ただ彼女が無事に帰ってくることを祈るばかりです。


そういえば、一昨日から、また別の友人(男性ですが..)が、
ヴェトナムへ、ぶらりとひとり旅に出ました。
大丈夫なんだろうか...。

By Toshiko