9月10日(水)ソフトなヤクザたっち


『ソフトなヤクザたっち』・・会社で一緒に仕事をしていたH課長が、私
を称してこう呼んだ。
その課長と一緒に客先に出向いたり、部長を交えてミーティングをした
り..そういう中で、どうやら私の交渉ぶりを見て、そう感じたらしい。
『栗田さんの、そのソフトなヤクザたっちがイイねぇ』と言われてしまっ
た! この話をすると、周囲の人たちは、一様にうなずく。(^^;)
私の場合、相手がお客さんだろうと、上司だろうと、言うべきことはちゃ
んと言う性格。相手に媚びたり、持ち上げたりというのはダメだね、才能
ないヨ。ただ、その分、物の言い方には、それなりに気を使ってるかな。
例えば、お客さんや上司が無理難題をふっかけてきた時、目を三角にして
『それはできません!』と言ったのでは、角が立つ。笑顔で、ニコニコし
ながらソフトに『イヤ〜それはちょっと無理ですよ〜』と応える。(文書
だとニュアンスが伝わらないなぁ)しかし、相手に絶対ダメだということ
は伝える言い方なのよ。私はもともと口数が多いから、『ほら、これは、
こうだから、こうでしょ』というようなフォローもしっかり入れる。これ
も、もちろん、にこやかに...
あるユーザーに、こんなことを言われた。『栗田さんだと、しっかり仕切
られてしまうんだけど、あんまりそう感じないんだよね』...ムフフ、
これも『ソフトなヤクザたっち』の為せる技か。
このワザ、使い道いろいろです。怒りんぼのユーザーとか、いじわるな先
輩とか..ま、相手の反応をちゃんと見分けるのがポイントかな。こうい
う時に役者をやってることが役に立つ??(相手のリアクションは重要)
ちょっと話がそれるけど、なにかモメごとがあった時、真っ正面からぶつ
かったのでは、相手に勝てない(何でも勝ち負けに置き換えてしまうのが
悪いクセですが)。こちらが階段をひとつ上に昇ると、相手がよく見えて
くるのよ。ぶつかるような相手に対しても、にこやかに『この間はすみま
せんでしたねぇ...』なんて言えるようになると、もうこっちの勝ちよ
ね。
こう考えると、私って日常生活でも演技をしているってことなんでしょう
かねぇ。でも、この『ソフトなヤクザたっち』、お薦めですよ。


By Toshiko