先週水曜日、高校時代の友人から電話があった。
同じく高校時代の私の親友のお父様が入院していると教えてくれたのだ。
電話をくれた彼女は、自分のお父様をある病院へ連れて行ったところ、同じ病院で私の親友と偶然
会い、私の親友のお父様が入院していることを知ったそうな。
実はこの親友のお父様にはとてもかわいがっていただいた。高校時代、家族旅行にも一緒に
連れてってもらったし、当時中学の理科の先生で、川原での天体観測にも連れてってもらったし、
彼女とはお互いの家に寝泊りしたり..
友人からの電話を受け、即、彼女に電話をした。お父様の病状は芳しくないという。
私が「差し支えなければお見舞いに伺いたい」と申し出たところ「オッコ(私のニックネーム)は
かなりインパクトあるから覚えてるし喜ぶと思う」と言ってくれたので、この週末、ちょっと遠いけれど
その病院へお見舞いへ行く予定にしていた。
しかし、その電話をした翌日、彼女からメールが入った。
「容態が急変し、明日まで持つかどうかと医者から言われました。また連絡します」と。
前日の電話では、今日明日どうのという状況ではなかったようだったので、とてもショックを受けた。
その後のお父様の様子が気になったけど、緊張した時を過ごしてるだろうし、きっとバタバタして
るに違いないので、こちらからメールもできない...
いろいろ考えていたら、昔のいろんなことが思い出され、また、5年前に亡くなった母のことや昨年
亡くなった父のことも思い出し、あんな悲しいことを親友が体験しなければいけなくなるのかと思うと
涙が止まらなくなった。
自分のときは、気丈にしていたのに、彼女があのときの私の立場になるのかと思ったら、途端に
悲しくなった。あんな思いを彼女に味あわせたくない...と。
だけど、残念だけど、みんなが経験することなんだね。私は彼女になにもしてあげられない。
そういえば電話をした時、彼女が言っていた。
「私は初めての経験で今、大変だけど、オッコは随分と大変だったんだねぇ。その時はなんにも
してあげられなかったけど」と。
人はみな悲しい体験を通して、より他人に優しくなっていけるのかもしれない。
そして今朝、彼女からお父様の訃報のメールがあった。お元気なうちにお会いしたかった..
ご冥福を祈ります。(合掌)
By Toshiko