11月7日(日)カイゴホケン


ここのところ、毎日のように新聞・TVを賑わせている『介護保険』。
つい今年の夏までは、あまり実感のなっかったニュースでした。
しかし、一昨年脳硬塞で倒れた父の看病をしていた母が、この夏急に亡く
なってしまい、残された父、及び我々家族にとっては『介護保険』とは
とっても身近で重要な課題となっています。

実は先日、『介護保険』の申請を行い、父の面接が行われました。
『介護保険』の申請を行なうと、面接官(?)が自宅を訪問し、85項目
のヒアリングを行い、主治医の意見書などとあわせ、コンピューで介護
度合いの判定が行われます。
この判定結果が重要で、介護が不要な『自立』と、見守りが必要とされる
『支援』、さらにその度合によって『介護1〜5』までの段階があります。

なぜ重要かというと、この『介護保険』の判定結果によって、受けられる
サービスが変わってきてしまうのです。また、自治体によっても、そのサー
ビスが微妙に違うのでイマイチ分りにくい。
父が居住する自治体では、『支援』と判定された方でも、デイサービス他の
サービスを受けることができますが、一般的には『支援』はダメ。
デイサービスとは、平日、ある一定時間、お昼も含めて、施設で預かってく
れるサービスです。
父は現在、老人介護系のデイサービスを2日、身体障害者系のデイサービス
を1日、週3日、お世話になっています。
家の近くまで、送迎バスがあり、昼間お世話をしてくれるという、こうした
サービスは、家族にとっては大変有り難いものです。
こうした有り難いサービスが、『介護保険』導入後、その判定結果によって
は、受けられなくなってしまうんです。

家族としては『介護1』あたりの判定を希望しています。しかし、父もその
日の体調によっては元気なことも多く、ボケてるかと思えば、しっかりして
るし、立ち上がる時もよろけたり、杖ついてやっとヨタヨタ歩くかと思えば
杖なしでなんとかお散歩することもできたりします。
でも、着替えや日程管理は難しいようですが。。。

つい先日こんなことがありました。
父は早起き(4時頃)で、かつ、とっても食いしん坊で、朝は異様にお腹が
空くらしく、起きるとお菓子だのアンパンだのを食べて朝食までのつなぎに
しています。
ある晩、みんなで『おでん』を食べ、残った材料を翌朝の朝食のメニューに
しようと思っていました。電気なべで作ったのですが、なべをそのまま食卓
の上に置いておくと、父が早朝全部ひとりで食べてしまうかもしれないと思
い、コンセントをはずし、となりの台所へなべを移しておきました。
しかし翌朝、私が2Fから降りてきたら、プ〜ンとあの『おでん』の臭いが
するではありませんか。
なんと父は、台所でおでん鍋をみつけ、食卓へ持っていき、コンセントを
セットし、ひとりで温めて食べていたのです!!これには驚きました。
ダンナも一言。『お義父さん、こりゃ自立だね』
そうなんです。少なくとも『おでん』についてだけは自立しているようです。

注目の判定結果は12月初旬に出ます。


By Toshiko