11月23日(木)オールディーズ


先週、友人の誘いで、東京銀座にある『KENTO'S』というオールディー
ズのライブハウスへ足を運んだ。
私は上の兄弟が居ないので、昔の曲とかはよく知らない。オールディーズと
言われてもピンとくる曲がないのだが...
銀座の古いビルにあるその店は、建物そのものがオールディーズ。雰囲気が
ある。しかし、わかりにくい場所で、知る人ぞ知るという感じの店だった。
金曜日ということもあって、ライブの始まる前からかなり客の入りはよい。

オールディーズというから、ちょっとシルバーグレーのおじさまたちが出てき
たりするのかなあと思ったら..違った。
まず、ちょっとファンキーなお姉さんの歌で始まった。
バンドマンも、20代後半、いや30代から40代くらいのメンバー。
思ったより若い。
60年代、70年代の曲は知らない曲が多かったが、最近の映画音楽なども
オールディーズ風のアレンジで演奏していた。

数曲演奏した後、ボーカルのお姉さんが、
『今日は金曜日で混み合いますから、今のうちにダンス・スペースに出て
踊りましょう!』というような声をかけた。
すると、いっせいに老若男女、狭いスペースにドドっと出て来るではないか。
60代くらいのカップル、40〜50代のキャリアウーマン風のおばさま、
30代くらいのまじめそうな男性、30代と思われる地味な感じの女性グル
ープ....
いやぁ、ビックリしました。
『踊りましょう!』という掛け声で、なんのためらいもなく出てきて踊る姿。
また出てきたメンバーが、失礼だが『踊る』というイメージから、ちょっと
遠い感じの方々。
50代以上の方たちは、きっと曲が流行っていた当時、踊った経験があるの
かもしれない。古き良き時代を懐かしんで踊ってるのかなぁ..
また、それより若い世代の人たちは、『パラパラ』は踊れないけど、昔の曲
ならば踊れるということなのか。

いずれにしても、リストラだの不況だの、日頃のストレスをああいう形で発散
する秘密(?)の場所が、繁盛していることに驚いた。
今の時代だからこそ、こういう場所、10、20代の若者たちがいない『踊れ
る』場所が、必要とされているのかもしれないとも思った。

我々が店を出る時、店内は踊る人たちで溢れかえり、入口には入店の待ち行列
できていた。
カルチャーショックな一晩だった。

By Toshiko