角度(基本単位:rad)(一般的に文字であらわす時:θ、φ)

1.radと度

日常生活で角度をあらわす時は360度で一周分の角度とみなす"度"という単位を使います。しかし、物理では、一周を2πrad(6.3くらい)とみなす"rad(ラジアンと読む)"という単位を使います。半円分の角度(180度)がπ、30度はπ/6です。

2.radの使い方

計算しやすい"度"からなんでわざわざ"rad"を使うようになったかというと、まず、円弧の長さの式が簡単になるからです。"度"だと、半径・2・π・角度/360と、定数が多かったのが、"rad"だと、半径・角度で円弧の長さが求まります。同様に、扇形の面積も、半径・角度/2と簡単になります。また、なによりも、"rad"で表すと、微分積分が行えるのです。これは、計算が大事な物理の世界ではすごく大事なことです。