公式30:右ねじの法則

1.直線電流の作る磁界

電流は、その周囲に磁界を発生します。直線電流の場合には、その周囲に作る磁界の大きさは、H=I/2・π・r(H:作られる磁界、I:磁界を作る電流、r:電流までの距離)です。また、磁界の向きは、普通のねじを想像して、電流をその進む向きとしたときにねじの回る方向です。と一般的な教科書には書いてありますが、おいらのイメージとしては、ドアノブを回して押し開けるときに、手の進む方向が電流で、手の回る方向が磁界といった風に考えています。

2.円形電流の作る磁界

円形電流については、その中心に作る磁界のみ公式があります。H=I/2・r(H:作られる磁界、I:磁界を作る電流、r:電流までの距離)です。なんとなく、円だから、上の式に円周率をかければよさそうな感じがします。方向は、直線電流と同じように考えてください。

3.コイルを流れる電流の作る磁界

コイルを流れる電流については、そのコイルの内部なら全て同じ強さの磁界が流れます。H=n・I(H:作られる磁界、I:コイルを流れる電流、n:コイルの1mあたりの巻き数)です。コイルの場合は、コイルの中心だけでなく、コイルの内部なら全て同じ磁界です。