ネットワークスペシャリスト'98/08は,斎藤末広氏
http://www.mirai.ne.jp/~suehiro/ が出されている宿題を再編集したものです。
------------------------------------------------------------------------
980801
暗号化に関する記述のうち、正しいものはどれか。
ア DESは公開かぎ暗号方式、RSAは秘密かぎ暗号法式の代表例である。
イ 公開かぎ暗号方式では、必ず暗号化かぎを秘密にして、復号かぎを公開す
る。
ウ ディジタル署名に利用するには、公開かぎ暗号方式よりも秘密かぎ暗号方
式の方がよい。
エ 秘密かぎ暗号方式では、暗号化かぎと復号かぎは同じである。

------------------------------------------------------------------------
980802
通信文を公開かぎ暗号方式によって暗号化し、正規の受信者だけが内容を見る
ことができ、更に、送信者の認証も行えるようにしたい。この用件を実施する方
法として、正しいものはどれか。ここで、送信者をA、受信者をBとし、Aの公
開かぎ及び秘密かぎをそれぞれa1、a2、Bの公開かぎ及び秘密かぎをそれぞ
れb1、b2とする。
ア Aは、通信文、署名、及びa2で暗号化した署名をまとめてb1で暗号化
し、送信する。Bは、b2でまず全体を復号し、更に、暗号化された署名を
a1で復号し、通信文と署名が正しいことを検証する。
イ Aは、通信文、署名、及びb1で暗号化した署名をまとめてb1で、暗号
化し、送信する。Bは、b2でまず全体を復号し、更に、暗号化された署名
をb2で復号し、通信文と署名が正しいことを検証する。
ウ Aは、通信文と署名をまとめてa2で暗号化し、送信する。Bは、a1で
復号し、通信文と署名が正しいことを検証する。
エ Aは、通信文と署名をまとめてb1で暗号化し、送信する。Bは、b2で
復号し、通信文と署名が正しいことを検証する。

------------------------------------------------------------------------
980803
平均ビット誤り率が1×10-5の専用回線を用いて100,000バイトのデー
タを100バイトずつの電文に分けて送信する。送信電文に誤りが発生した場合
は、同じ電文を再送する。全データを送信し終わるまでに、再送は平均して約何
回発生するか。
なお、送信電文には誤りがランダムに発生し、再送電文には誤りは発生しない
ものとする。
ア 1
イ 8
ウ 10
エ 12
オ 16

------------------------------------------------------------------------
980804
交換方式に関する記述のうち、正しいものを二つ選べ。
ア 異機種端末間通信、同報通信、指定時刻配達などの各種サービスは、回線
交換方式でも電子交換機の導入によって可能となった。
イ 回線交換方式は、送信データをいったん交換機に記憶したのち送信先を選
択し、次の交換機又はデータ端末に転送する。
ウ 回線交換方式は、データの送信側と受信側の間に物理的な通信路を設定し、
これを占有してデータの送受信を行う。
エ 蓄積交換方式には、メッセージ単位で伝送する方法とメッセージをパケッ
ト単位に分割して伝送する方法がある。
オ 電話網は回線交換方式なので、これを利用してデータ端末とパケット交換
網を接続することはできない。
------------------------------------------------------------------------
980805
電気通信網の種類とその特徴に関して、正しい記述はどれか。
ア ISDNは、64kビット/秒の伝送速度を基本としたディジタル伝送網
であり、電話系、非電話系の電気通信網を統合するものである。
イ 高速ディジタル伝送網は、64kHzから6MHzの伝送帯域幅を自由に
周波数分割して利用できる。
ウ 専用回線は通信相手が固定されているもので音声伝送には利用できない。
エ 電話網は3kHz程度の帯域の人間の会話を伝送するために設計された電
気通信網であり、高速のデータ通信には不向きで、10kビット/秒以上の
データは伝送できない。
オ パケット交換網で通信速度の異なる端末間の通信はできない。

------------------------------------------------------------------------
980806
変調速度が200ボー(bauds)の4相式の位相変調で,1600文字を連続送信するの
に何秒必要か。
なお,情報交換符号としては8単位符号を使用する。
ア 4
イ 8
ウ 16
エ 32
オ 64

------------------------------------------------------------------------
980818
複数のアナログの専用回線を利用して、東京のホストと西日本に設置した複数
の端末を接続しているシステムがある。東京都大阪間はすべての回線に共通して
いる回線部分(幹線部分)なので、そこに時分割多重化装置を導入して、高速ディ
ジタル回線を使用したいと考えている。そのメリット、デメリットに関する説明
として正しいものはどれか。
ア 幹線部分が広帯域(高速)となるので、端末間のスループットが向上するメ
リットがある。
イ 幹線部分の帯域は従来の帯域の合計より広くなる場合があるが、高速回線
ほどビット当たりの料金は安くなるので、コストを削減できる場合がある。
ウ 障害の発生パターンが単純になり、障害の区別、障害の切分け手順が簡単
になるメリットがある。
エ 多重化しているために、高速ディジタル回線障害の対策として、他の網を
用いたう回路を設けることが不可能になるデメリットがある。
オ 一つの支線(端末〜多重化装置間)の回線障害によって、全端末間が障害と
なるデメリットがある。

------------------------------------------------------------------------
980819
通信回線上のデータをモニタし、16進数やキャラクタで表示し、論理レベル
の障害を解析する装置はどれか。
ア エミュレータ
イ シミュレータ
ウ シンクロスコープ
エ プロトコルアナライザ
オ ロジックアナライザ

------------------------------------------------------------------------
980820
次のオンラインシステムの障害に関する記述の中から,回線障害が原因である
可能性の高いものを二つ選べ。
ア 端末から入力したが,送信タイムアウトの表示が出た。
イ 端末から入力したら,入力内容に関するエラーの回答が送られてきた。
ウ 端末のモデムのCDランプが消えた。
エ 端末のモデムのDATAランプが点滅した。
オ 端末のモデムの電源を入れたが、電源ランプがつかなかった。
------------------------------------------------------------------------
980821
100台の電話機のトラフィックを調べたところ、電話機1台当たりの呼の発
生頻度(発着呼の合計)は5分に1回、平均回線保留時間は30秒であった。こ
のときの呼量は何アーランか。
ア 5
イ 10
ウ 15
エ 20
オ 25

------------------------------------------------------------------------
980822
ネットワーク設計における安全対策に関する記述のうち,誤っているものはど
れか。
ア オートコール方式では,利用者がホストシステムを呼び出した後,いった
ん回線を切り,ホスト側から改めて利用者側に電話をかける。
イ 通信センタ間を結ぶ基幹回線や交換機の障害に対応するため,迂回ルート
を設ける。
ウ 通信の機密保持のため,利用者の識別・確認を行う。十分な識別・確認が
行えないシステムにおいては,専用線を利用するなどによって利用者を限定
する。
エ 盗聴されては困る機密データを伝送する場合は,暗号化を行う。
オ 不特定多数の利用者がアクセスするネットワークでは,通信相手の履歴を
とったり,使用状況をモニタしたりすることによって,不当なアクセスを防
止する。

------------------------------------------------------------------------
980823
通信のセキュリティを確保する手段のうち、”接続を許可された端末のアドレ
スをあらかじめ電子交換機に登録しておいて、それらの端末相互だけを接続する
方法”はどれか。
ア 相手通知
イ 相手認証
ウ 発信者番号通知
エ 閉域接続
オ 予約接続

------------------------------------------------------------------------
980824
画像データを処理するJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式の説
明として、正しいものはどれか。
ア CD−ROMに1時間ほどのディジタル動画像を圧縮記録する方法である。
イ 映像カメラ、テレビなどのNTSC信号をディジタル画像に変換する方法
である。
ウ カラー静止画像の圧縮方式である。
エ ディジタル動画像を10Mビット/秒の符号化速度で圧縮する方式である。
オ データ量圧縮符号化方式として、ファクシミリ通信のG3規格の1次元符
号化に用いられている。

------------------------------------------------------------------------
980825
ある通信回線のビット誤り率は 1×10^-5で、誤りはランダムに発生する。7
ビットの情報に1ビットのパリティビットを付加して1文字として送信する場合、
2ビットの誤りが発生することによって誤りを検出できない現象は、約何文字に
1回の頻度で発生するか。
(斎藤注:2^3は,2の3乗を意味する)
ア 256
イ 512
ウ 3.6×10^8
エ 12.5×10^8
オ 50×10^8

------------------------------------------------------------------------
980826
2線式アナログ伝送路に関する記述のうち、正しいものはどれか。
ア 1本の線を送信に、他の1本を受信に用いて全二重伝送ができる。
イ 2線式では単向伝送だけが可能なので、全二重伝送のためには4線式にす
る必要がある。
ウ 音声通信(電話)はできるが、データ通信はできない。
エ 周波数分割によって全二重伝送ができる。
オ 半二重伝送はできるが、全二重伝送はできない。

------------------------------------------------------------------------
980827
アナログ回線に適用するモデムに関する記述のうち、正しいものはどれか。
ア データ伝送速度が増せば、キャリア周波数も高くなる。
イ データ伝送速度は最高で9.6kビット/秒程度である。
ウ モデムにおける変調方式の例として、周波数変調、位相変調がある。
エ モデムには、主に公衆回線向けの4線式回線と、専用線向けの2線式回線
用とがある。
オ モデムの変調速度は、データ伝送速度(回線速度)に一致する。

------------------------------------------------------------------------
980828
多重化装置に関する記述のうち、正しいものを二つ選べ。
ア ISDNサービスによってはじめて、音声、データ、画像など各種情報を
多重化して伝送するマルチメディア多重化装置が使われるようになった。
イ 拠点間の複数回線を、多重化装置の導入で単一回線にすることによって、
回線コストを低減することができる。
ウ 統計多重化装置を使って、高速側回線(多重化装置間の回線)の速度を、低
速側回線の合計速度以下にすることができる。
エ 物理的に1本の線路を周期的なタイムスロットに分割し,それぞれにチャ
ネルを割り当てる方式を,パケット多重という。
オ 物理的に1本の線路を複数の周波数帯に分割し,それぞれをチャネルとし
て用いて多重化する方式を,空間分割多重という。
------------------------------------------------------------------------
980829
伝送速度が4,800ビット/秒のHDLC手順で、8バイトのデータを1フ
レームで電送する場合の1フレームの伝送速度は約何ミリ秒か。
なお、フレームの構成はHDLCの情報転送形式(拡張はない)とし、FCSは
16ビット、”0”挿入はないものとする。
ア 13.3
イ 16.7
ウ 20
エ 21.7
オ 23.3

------------------------------------------------------------------------
980830
半二重の専用線を使用して1台の端末がホストと接続されている。1トランザ
クションは,上り電文長が300バイト,下り電文長が600バイトで構成され
る。トランザクションは,が500件/時間の割合で一様に発生し,回線利用率
を50%とした場合,最小限必要な回線速度は何ビット/秒か。ただし,ホスト
内の処理時間は無視できるものとする。
ア 1,200
イ 2,400
ウ 4,800
エ 9,600
オ 19,200

------------------------------------------------------------------------
980831
調歩同期方式に関する記述として、誤っているものはどれか。
ア あるキャラクタと次のキャラクタとの時間間隔は、1ビットの伝送時間の
整数倍でなくてもよい。
イ ストップビットのビット長として、2ビットの長さを取ることができる。
ウ 送信するデータがないときは、ストップビットの状態になっている。
エ 送信するデータにパリティビットを付けることができる。
オ 連続してデータを送信する場合、スタートビットは省略できる。
