道場生コラム(その3)  2006年10月01日 

栗田 東

 

 

清進塾と私



私が合気道を始めて丁度4年に成ります。

清進塾はたまたまインターネットで検索して見つけました。そもそも格闘技への興味は有りましたが、小学生のころ近所の警察で柔道を習い、高校生に成って部活で半年程度経験しただけでした。 まして合気道に関しては15〜6歳のころ先輩がやっていて『たまに腕試しで喧嘩をしていたらしい。』と、人が話しているのを聞いた程度で、どのような武道かは良く分からないでいました。元々興味のあった空手や太極拳のように日本以外の国がルーツではなく、日本で生まれた武道で有る事が合気道にとても興味を持った理由の一つだと思っています。

そう思いつつも中々勇気が無く武道を始めたいと云う想いのみで何十年もの月日を重ねて来てしまいました。近年自宅で仕事を始めるように成ったのを切っ掛けに運動不足を考え、スポーツジムに通いはじめて1年、どうせ運動をするならやはり武道の方がよいと思い、清進塾を見学してみようと思いたち武田先生に連絡して見ました。

その時の事は今でも忘れられません『年令は51歳ですが稽古が出来ますか。?』と質問したら先生は『歩けますか、?転んでも起きられますか。?』と言われました。 私は『はい。』と答えたら『それなら大丈夫です。』と言われ、勇気を振り絞って見学し、そのまま入門してしまいました。

そして、あっと云う間に1年が過ぎ3年目でようやく初段を戴き、それからさらに1年が経ってしまいました。

振り返って見ればとても短い4年間でしたが、これから4年先を考えると同じ時間でも長さが全く違う気がします。 丁度1年が過ぎたころ清進塾のホームページ内の掲示板にも書き込みをしたのですが、何もしない1年と、何かをした1年では全く意味合いが違うのでは無いかと強く感じました。 これからも毎年何かをした1年にして行こうと考えています。 やはり〈継続は力なり〉なのだと思います。

でも、とても残念な事なのですが折角入門しても途中で来なく成ってしまう人が何人かいます。 せめて3級位取らないと合気道がどんな物かも分からないし、やっと面白くなって来るころだと思います。(人によっても違うと思いますが。?)やはり本当は初段(初めての段)から色々な意味で始まるのかも知れませんが、遣れば遣る程、難しさを感じます。

私がそもそも武道を始めようと考えたのは、これからの時代、どんどん治安が悪くなって来て60歳過ぎても自分や家族を守る事が出来るように成っていたいと思ったからで、世界一強く成ろうと思っている訳ではないのです。 

そういう点、合気道はある程度の年令からでも始める事が可能です。そしてある程度の年令まででも続けることができる、それぞれの人に合った稽古が出来る素晴らしい武道だと思います。

それに私が生まれ育った下町から練馬区へ引越して来て8年に成りますが、人の出合いの中で利害に関わらない素晴らしい仲間に清進塾を通して出会えた事は何よりも大きな財産だと感じています。 そして、やっと最近練馬区に馴染んで来たように思います。 

何やら取り留めも無い事を書き綴って来ましたが、始めようと思って始める事に遅いと云う事は無いのだと思います。 大切な事は第一歩を踏み出す勇気を持つ事と長く続けて行く事です。 どうかこの取り留めも無い文章を読んで少しでも合気道、そして清進塾に興味を抱いて戴ける方がいれば幸いです。 



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