道場生コラム(その7)
鈴木 敬哉

『ノイズリダクション』


合気道を始めて4年がたちました。

 小さい頃から私は体を動かすことが好きでいろいろなスポーツをやってきたのですが、武道という物にはつながりがなく柔道を学生の時に行った事だけでした。

 東京に引越して来たのを機会に何か新しい事をと考えていた時、昔テレビで多人数掛けなどを行っていた合気道を思い出しやってみようと思い清進塾の門をたたきました。

 道場という所はどんな様な所だろう?今まで武道をやった事がない自分を受け入れてもらえるだろうか?と心配を怖さがありましたが、見学に行き多くの先輩方に声をかけていただき心配も怖さも消えていきました。体験もさせていただき、今まで味わったことのない感覚、この感覚は何だろうという探究心と初めて合気道を経験した楽しさがあり入門する事を決めました。

 なぜ塾長は、受けの自分より早く動けるのだろう。殺気を感じ取れるのだろうと考えています。自分の中で一つの答えが出た気がしました。『人は体のまわりにノイズを張っている。』 本能的には感じていると思うのですが、通常の状態ではノイズが邪魔をして感じる感覚を弱めている。取り側の時は受けの攻める気持ちを感じ取り、受け側の時は取りがどこに投げたいのかを感じ取る。それではノイズを薄くする為にはどうしたらよいのか?その答えを探す為に『合気道』の一つ一つの『字』を改めて考えながら精進していかなければならないと思っています。

 この文書は、今の時点での考えであり、今後考えがどの様に変わって行くのか自分自身でも楽しみです。

 今、自分の中で思う事がある。五級の頃が一番上手かったのではないかと。

(2007年12月1日)

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