詳細解説!陣営デッキ総当り戦


みなさん、「SHIPS & TACTICS」楽しんでいますか?「まだプレイしていない」という人や「各デッキの特徴や相性が知りたい」という方のために、スターターデッキの各陣営の特徴とキャンペーンゲームでの他陣営との相性等を解説しようというのがこのコーナーです。どうかプレイする際の参考にしてやってください・・

各デッキについて、A(優秀)、B(普通)、C(劣悪)の3段階にて評価しています。評価項目は・・
1,遠距離砲撃戦力(波動砲やグラビティブラスト等の遠距離攻撃兵器を有していて、その兵器が勝敗に影響を及ぼすかどうかを評価します)
2.中〜近距離砲撃戦力(中距離砲撃戦及び近距離砲撃戦時の戦闘力を評価します)
3.艦載機攻撃力(所有艦載機の対艦載機・対艦船の戦闘力と、艦載機の数・艦載機パイロットの人数と能力等を評価します)
4.生産性(艦船や艦載機をそのデッキで効率よく生産可能かどうかを評価します)
5.総合評価(上記1〜4と各陣営特有の特殊カード、キャラの特殊能力等を加味し、そのデッキの実力を評価します)

<スターターデッキ解説>
●地球防衛軍デッキ
●ジオン公国軍デッキ
●ジオン公国軍デッキ(拡張キット1導入後)
●ナデシコデッキ
●マクロスデッキ
●ガルマン・ガミラス帝国デッキ
●銀河帝国デッキ
●星界軍デッキ
●白色彗星帝国デッキ(工事中)
●地球連邦軍デッキ(工事中)
●自由惑星同盟デッキ(工事中)


地球防衛軍デッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:A 中〜近距離砲撃戦能力:B 艦載機攻撃力:C 生産性:A 総合評価:A

<デッキの概要>
 地球防衛軍デッキは、「波動砲」と「拡散波動砲」という2種類の遠距離兵器で敵を粉砕する、というスタイルのデッキです。一般的な戦術は、上記遠距離兵器で敵艦隊に甚大なダメージを与え、通常砲撃と艦載機でトドメをさすというのが一般的な戦術です。但し砲撃戦能力は平均的で特筆すべき物はなく、艦載機は対艦攻撃力は優れているものの枚数は少なく、かつ対艦載機戦では射撃戦能力が貧弱な為、迎撃されるとまず敵艦にたどりつけません。しかも上記遠距離兵器はいずれも特殊兵器カードでの使用となる為、もしそれらのカードがないと、大型艦船で構成された艦隊には歯が立たなくなります。
 しかしこのデッキはローコストで建造可能な小型艦船を多数収録しており、基本国力(6)だけでもそれなりの艦隊を短期間に編成可能という特徴を持っています。特にコストが高い艦船が多いデッキに対しては、序盤に間断なく攻め続け消耗戦に持ち込めば有利に戦いをリードできます。一見「不死身の戦艦」である宇宙戦艦ヤマトの引き次第と思われがちですが、ヤマトが不在時でも十分勝利がみこめる優秀なデッキといえるでしょう。尚、艦載機はヤマトと宇宙空母しか搭載できません。十分注意してください。

<他デッキとの相性>
[対ジオンデッキ] ・・・防衛軍不利
 ジオンデッキとの対戦は、お互いローコストで艦隊を編成可能な為、比較的早い段階で最初の艦隊決戦が発生しやすいでしょう。ヤマトが序盤から建造できた場合比較的ラクに戦える相手なのですが、ヤマトが終盤まで出てこないと一転して厳しい展開になります。艦載機戦での不利は否めず、通常砲撃を「ミノフスキー粒子」で無効化されると小型艦船中心の艦隊ですから敵MS部隊により甚大なダメージを喫する展開になりやすくなります。防衛軍デッキにとってまさに「天敵」ともいうべきデッキです。

[対ナデシコデッキ] ・・・互角
 ナデシコデッキとの対戦は、双方遠距離兵器の撃ち合いになる展開となります。ただナデシコ級戦艦は「ディストーションフィールド」という対ビームバリアを持っている為、波動砲等の威力はかなり落ちると考えてください。従って拡散波動砲を使用する際は、アンドロメダ等を使い複数枚同時に発射するようにして確実にナデシコ級戦艦を沈めるようにしましょう。幸い防衛軍の主砲はNタイプなので「ディストーションフィールド」の影響をあまり受けませんから、拡散波動砲等で大破した敵艦にトドメをさす事ができるでしょう。絶対にホシノ・ルリを成長させてはなりません。ハッキングされてヤマトを拿捕されるような事になるとまず負けが確定します。

[
対マクロスデッキ] ・・・防衛軍有利
 マクロスデッキとの対戦は、比較的有利に展開できるかと思います。マクロスデッキはマクロスやブリタイ艦をはじめとして、コストの高い艦船が多く、艦載機のバルキリーも同様です。従って、序盤にこちらの生産効率の有利な点を利用して、一気に速攻でサドンデス勝ち(敵本拠地占領)を狙いましょう。もし、序盤で手間取って相手に時間を与えてしまうと大型艦船や有力な艦載機群による艦隊を編成されてしまい、手が出せなくなってしまいます。

[
対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・互角
 「宿命の対決」であるガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、敵の「遊星爆弾コンボ」を完成させない事が勝敗のポイントとなります。すなわち、敵の要塞建設の意図を妨害する為早期に艦隊を要塞攻略に向かわせてください。敵に瞬間物質移送機を持つ船が建造されていない場合は、唯一艦載機戦で有利に立てるデッキですから同等の戦力があれば何とか艦隊戦で有利に立てるかと思います。敵の要塞を破壊し、敵が遊星爆弾をセットできない状況になれば勝利は目前です。

[
対銀河帝国デッキ] ・・・互角
 銀河帝国デッキとの対戦は、完全に「スピード勝負」になります。ブリュンヒルトをはじめとする各提督達の船が続々建造されてしまうような状況になると、かなり厳しい状況になります。しかも帝国側には対波動砲・拡散波動砲用特殊兵器「指向性ゼッフル粒子」があります。成功確率は1/2ですが、もし成功されてしまうと発射は無効化され、発射艦は5Dダメージを受けるというカウンターカードです。重要な艦隊決戦でゼッフル粒子が機能してしまうと、通常砲撃戦では最強といわれている帝国デッキですからひとたまりもなく撃滅させられてしまうでしょう。ただ帝国デッキには低コストで作れる要塞はありませんから、早いターンに敵本拠地を攻め続け、敵艦隊を全滅させる事ができれば勝利、それができない場合は敗北、という展開になる事が予想されます。

[
対星界軍デッキ] ・・・防衛軍有利
 星界軍との対戦は、防衛軍得意の「速攻」ができれば容易に勝利できるでしょう。現在全陣営中最高の攻撃力を持つといわれている星界軍デッキですが、大型艦船が多く生産スピードはどうしても遅くなります。防衛軍が主力艦隊の編成が完了するまでに、せいぜい巡察艦が1〜2隻揃えられればいい方でしょう。あとは波状攻撃を仕掛けていけば意外とあっさりサドンデス勝ちを狙う事ができるはずです。もちろん序盤の生産で手間取った場合(例:拡散波動砲カードによる手札圧迫等)、逆の立場になるのはいうまでもありませんが・・・

[対白色彗星帝国デッキ]・・・防衛軍不利
 白色彗星帝国デッキとの対戦は、史実通り厳しい戦いになるでしょう。中盤までに一気にサドンデス勝利を狙わないと、瞬間物質移送機や火炎直撃砲といった攻撃がヤマトやアンドロメダに降りかかってきます。また白色彗星自らが動いた場合、その護衛の艦隊が全BOXを固めてきたら、おそらく地球防衛艦隊に彗星の進撃を止める事は難しくそのまま彗星に呑み込まれ全滅する可能性が高くなります。

[対地球連邦軍デッキ]・・・防衛軍有利
 地球連邦軍との戦いは、防衛軍に有利に展開します。デッキスピードに関しては連邦軍も早い方なのですが、艦載機を集結させねばならない為その分防衛軍の方が艦隊編成のスピードで勝ります。また「拡散波動砲」や「波動砲」はミノフスキー粒子をいくら散布されても必ず命中するので、そこを突きたい所です。ただジオンと同様ヤマト不在時に「サラミス返し」をやられると、ミノフスキー粒子下のガンダム以下の攻撃を受けてアンドロメダやアリゾナ等を沈められてしまうので、注意が必要です。

[対自由惑星同盟デッキ]・・・防衛軍有利
 自由惑星同盟との対戦は、デッキスピードに勝る防衛軍有利ですが、序盤戦のうちにヤンが登場し、ヒューベリオン以下の艦隊旗艦級戦艦が相次いで登場する展開になると話は別です。同盟の艦隊旗艦級戦艦の攻撃力は非常に強力で、ヤン指揮下で命中補正をされると圧倒的な破壊力を生み出します。何とか敵の艦隊旗艦級戦艦が集結しないうちに決着をつけなければなりません。

 


ジオン公国軍デッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:−(使用不可) 中〜近距離砲撃戦能力:C 艦載機攻撃力:B 生産性:A 総合評価:C

<デッキの概要>
 ジオン公国軍デッキは、艦船による砲撃戦で雌雄を決するデッキではなく、艦載機であるモビルスーツ(MS)の攻撃で勝負する典型的な「艦載機デッキ」です。砲撃の命中値を下げる「ミノフスキー粒子」カードを使用して、砲撃を無効化し、艦載機であるMSの対艦攻撃でVPの高い船(敵旗艦等)を撃沈するというのが一般的な戦術です。「ミノフスキー粒子」カードは、ジオンが戦いを有利に進める為に必須のカードですが、自軍の砲撃戦力も無効化される諸刃の剣なので注意が必要です。
 ジオンデッキは地球防衛軍デッキと同様に小型艦船が中心のデッキです。従ってローコストで建造可能な小型艦船を多数収録しており、基本国力(6)だけでもそれなりの艦隊を短期間に編成可能という特徴を持っています。但し防衛軍ほど船の数は多くないため、消耗戦を仕掛けるとこちらも次第に船がなくなってしまう危険があります。またジオンデッキの特徴の一つが「すべての艦船に艦載機搭載能力がある」という事が挙げられます。この事により、MSが未帰還・除去という事態はあまりおきません。
 ジオンデッキは、MSの攻撃に頼らざるを得ないのですが、MSの攻撃力は他の陣営の艦載機と比較して特に優秀というわけでなく、現時点でパイロットの数が不足している為(拡張キットにて解消)、敵艦載機に迎撃されると思わぬ大損害を受ける事もしばしばです。現状で勝利するのはきわめて難しいデッキと言えるでしょう。

<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・ジオン軍有利
 地球防衛軍デッキとの対戦は、ジオン側が有利に戦いを展開できる数少ないデッキの1つです。お互いローコストで艦隊を編成可能な為、比較的早い段階で最初の艦隊決戦が発生しやすいでしょう。ヤマトが序盤から登場した場合は苦戦する事になりますが、それ以外は「拡散波動砲」による被害を最小限に抑える「必殺ムサイ返し(前衛3BOXをムサイ3隻でそれぞれ埋め、VP損失を最小限にする戦術)」を行った後、ミノフスキー粒子で砲撃を無効化し、MS部隊を敵旗艦(アンドロメダ・アリゾナ等)に突入させてこれを沈めれば艦隊戦で確実に勝利が得られます。最初の艦隊決戦で大戦果を挙げられれば、あとは一気に敵本拠地を突いてサドンデス勝利を狙いましょう!

[対ナデシコデッキ] ・・・ジオン軍不利
 ナデシコデッキとの対戦は、ナデシコ級戦艦が「ディストーションフィールド」という対ビームバリアを持っている為、主砲の大半がビーム兵器のジオンデッキはかなり厳しい状況です。しかも決戦用MSのゲルググやビグザム等もビーム兵器であり、ナデシコ級戦艦を沈めるには多大な損害を覚悟しなければなりません。但し敵主力遠距離兵器である「グラビティ・ブラスト」は命中判定がある為、ミノフスキー粒子でかなり無効化できます。従ってミノフスキー粒子カードが使える内はこちらの被害は最小限に抑える事ができます。敵艦載機のエステバリスは数は少ないのですが、パイロットの乗った状態ではMS隊の強敵となります。それから、敵ハッカーのハッキングについては、残念ながら対抗手段がありません。こちらのMS隊の損害が大きくなってほとんどVPを獲得できなかった場合にはほぼ負けが確定となります。

[
対マクロスデッキ] ・・・互角
 マクロスデッキとの対戦は、早期決戦を挑むしか勝機はありません。マクロスデッキはMSの攻撃のみでは沈めきれない大型艦船が多く、艦載機の性能等もこちらのMSを上回っています。ただそれゆえにコストの高い艦船・艦載機が多く、つけ入るスキは十分あります。序盤にこちらの生産効率の有利な点を利用して、一気に速攻でサドンデス勝ち(敵本拠地占領)を狙いましょう。もし、序盤で手間取って相手に時間を与えてしまうと大型艦船や有力な艦載機群による艦隊を編成されてしまい、その時点で敗北がほぼ確定してしまいます。

[
対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・互角
 ガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、ある意味互角になります。艦載機性能はこちらが上回る為、中型の艦船の多いガミラス艦隊なら、MSの攻撃で十分撃沈が可能だからです。敵艦隊壊滅を狙ってあえて砲撃戦を挑む手もあります。とはいえデスラー砲や瞬間物質移送機を擁するデッキですから、こちらもかなりの被害を被る事が予想されます。艦載機の搭載はよく考えて母艦を分散させるのも手です。また敵の「遊星爆弾コンボ」を完成させない事も重要です。もしコンボが完成してしまうと、敵要塞に手を出しづらい状況になり、ジリ貧の状態になります。早期に艦隊戦を仕掛けて、瞬間物質移送機及びデスラー砲搭載艦が十分な態勢を取れない状態で沈めておきたい所です。

[
対銀河帝国デッキ] ・・・ジオン軍不利
 銀河帝国デッキとの対戦は、かなり厳しい状態です。ブリュンヒルトをはじめとする各提督達の船が続々建造されてしまうような状況になると、まず勝つ事はできません。こちらの切り札であるミノフスキー粒子は限りがあり、帝国側には優秀な提督達が多くおり、これらの提督に艦隊の指揮を執られる状態になるともうダメです・・。このデッキに対しても早期決戦を挑むしかありません。序盤でのサドンデス勝利を得られない場合、ほぼ敗北は確定します。

[対星界軍デッキ]・・・ジオン軍不利
 星界軍デッキとの対戦は、かなり絶望的です。大型艦船中心の星界軍は展開スピードは遅く、一見ジオン軍のカモのように見えますが、艦載機デッキの弱点である「母艦と艦載機」を両方整備する為に意外と無為に時間を経過させてしまいがちです。拡張キットが導入されていないと敵大型艦船を沈める事はかなり困難な為、中盤までにこちらから仕掛けられない状況ならまず負けは確定するでしょう・・・

[対白色彗星デッキ]・・・ジオン軍不利
 白色彗星デッキとの対戦は、敵白色彗星を破壊できるかどうかがポイントになりますが・・・・かなり絶望的です。白色彗星を破壊するには迂闊にミノフスキー粒子を散布する事はできず、もし敵が火炎直撃砲や瞬間物質移送機を使用可能な状態なら艦載機を満載している母艦を当然集中攻撃してきますから、ヘタをすると遠距離砲撃戦の時点で艦隊が彗星の重力波に呑み込まれる事が確定してしまいます。

[対地球連邦デッキ]・・・ジオン軍不利
 地球連邦デッキとの対戦は、同一戦術同士のデッキ対決になる為激戦が予想されます。ただジオン側の方が艦載機Pが少ない事と、艦載機戦時に連邦側が数的優位を確保しやすい為、やや連邦の方が有利です。とはいえ、艦載機戦での戦闘結果により大きく勝敗の行方が左右されますから、ジオン側にも大いにチャンスはあります。

 [
対自由惑星同盟デッキ] ・・・ジオン軍不利
 自由惑星同盟デッキとの対戦も、やはり苦戦することは間違いありません。ミノフスキー粒子を散布したとしてもヤン率いる同盟艦隊の破壊力を止めるのはかなり難しいでしょう。特に銀河帝国と違い、同盟にはポプラン・コーネフというエースがいますから、艦載機戦で消耗を強いられる可能性が高くなります。もちろんミノフスキー粒子を散布できない状況下での艦隊戦はかなり絶望的な状況になるでしょう・・・。


ジオン公国軍デッキ(拡張キット1導入後)

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:−(使用不可) 中〜近距離砲撃戦能力:C 艦載機攻撃力:A 生産性:A 総合評価:B

<デッキの概要>
 拡張キット導入後のジオン公国軍デッキは、艦載機であるモビルスーツ(MS)の攻撃で勝負する典型的な「艦載機デッキ」としてより完成形に近い形となります。主な強化点として第一にMSの攻撃力不足を解消する為に試作MS・試作MAの大量投入があります。特にノイエ・ジール、GP02A、ヴァルヴァロといった機体は一撃で耐久力20クラスの中型戦艦を撃沈可能な有力な機体です。「ミノフスキー粒子」カードを併用する事によって生存率を上げておけば何回も使用可能なので、きわめてやっかいな存在となるでしょう。また強化点の第二としてエース級のパイロットの投入です。ニュータイプ補充要員のシャリア・ブルや、「ソロモンの悪夢」アナベル・ガトーといったエースパイロットが多数追加されており、「ジオンに兵なし!」と言わしめた深刻な人材不足は完全に解消されています。ミノフスキー粒子下でエースパイロットが搭乗する試作MS&MAの猛攻を防ぐには、強力な艦載機部隊が不可欠になるでしょう。更に拡張キットにはデッキに1枚制限の「ミノフスキー粒子最大散布(−2)」カードが追加されています。これで3回までは敵艦隊の攻撃を凌ぐ事ができるようになり、キャンペーンなら大規模な艦隊戦すべてにミノフスキー粒子が散布可能になったと言えます。

 
<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・ジオンデッキ有利
 拡張キット導入後の地球防衛軍デッキとの対戦は、ジオン側が圧倒的に優勢になる可能性が高くなります。ミノフスキー粒子下のジオン試作MSやMAを主力艦載機のコスモタイガーUでは迎撃が難しいからです。艦載機による迎撃が有効でない状態では、小型艦船が主体の防衛軍は次々とMS部隊の餌食になるでしょう。

[対ナデシコデッキ] ・・・ジオンデッキ不利
 ナデシコデッキとの対戦は、拡張キット導入後でも苦戦する事は必至です。ただ「ミノフスキー粒子 最大散布!」のカードが加わった為「グラビティ・ブラスト」は無効化できる確率は上がっています。「グラビティ・ブラスト」を無効化できれば、ナデシコデッキの攻撃力は大幅に低下するので、多少ビームが減殺されてもノイエ・ジール等で攻め立てればナデシコ級戦艦を沈める事が可能になりました。従って導入前よりは善戦する可能性は高くなっています。

[
対マクロスデッキ] ・・・互角
 拡張キット導入後のマクロスデッキとの対戦は、ジオン側の攻撃力が大幅に増した為早期決戦以外でも勝機が出てきました。但しジオン側の生産コストも高くなる為、速攻〜サドンデス勝ち(敵本拠地占領)という流れにはなりにくくなるでしょう。それから、パイロットの乗るバルキリー隊は、試作MS・MAにとっても天敵です。対艦攻撃用の機体をしっかり護衛する機体も揃えておかないと、あっという間に落とされてしまいます。

[
対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・ジオン不利
 ガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、拡張キットを導入してもおそらくそれほど変化しないと考えられます。もともと正攻法で攻めてくるデッキではなく、拡張キットの導入はジオン側の戦略・戦術を変えるものではないからです。とはいえ大型MAに頼りすぎる構成にしてしまうと、搭載できる母艦が限定されてしまい、瞬間物質移送機であっさり母艦を集中攻撃されて母艦もろとも・・・となる危険が高くなるので注意が必要です。

[
対銀河帝国デッキ] ・・・互角
 拡張キット導入後の銀河帝国デッキとの対戦は、ミノフスキー粒子下の艦隊戦でいかにブリュンヒルトをはじめとする各提督達の船を沈められるかにかかってくるでしょう。ミノフスキー粒子が使えない状況ではまず艦隊戦に勝つ事はできません。残念ながら拡張キット1では艦船の質的向上にはそれほど効果はありません(全く効果がないわけではないですが・・)。

[
対星界軍デッキ] ・・・互角
 拡張キット導入後の星界軍デッキとの対戦は、攻撃力の上がったMS部隊と艦隊戦では最強といわれる星界軍艦隊との対決になります。星界軍の編成スピードはかなり遅くなるはずなので、ミノフスキー粒子が手札に揃えば序盤から積極的に攻めたい所です。星界軍には縦方向に発射される特殊兵器はありませんから、後衛の空母が中距離砲撃戦までに沈められる危険は少ないのでミノフスキー粒子が散布できる状況ならかなり有利な展開になるでしょう・・・

[
対白色彗星デッキ] ・・・ジオンデッキ不利
 拡張キット導入後の白色彗星デッキとの対戦は、艦載機による対艦攻撃力が大幅にUPしていますから、ミノフスキー粒子下の艦載機攻撃で彗星を破壊できる可能性が出てきました。ただ試作MA等を満載した空母は火炎直撃砲や瞬間物質移送機の格好の標的になりますから、彗星迎撃戦はかなり厳しい状況になります。また白色彗星デッキも艦載機デッキですから、その艦載機部隊に襲われた場合、ジオン側の被害も甚大になります。できれば白色彗星が動き出す前に勝敗を決したい所です。

[
対地球連邦デッキ] ・・・互角
 拡張キット導入後の地球連邦デッキとの対戦は、完全に「物量の連邦」に対し、「質のジオン」という展開になります。艦船の強化により、連邦艦隊とほぼ互角の艦隊戦が行えるようになりました。また試作MAや高性能MS、艦載機Pの大幅追加により、艦載機戦の状況はほぼ互角になるはずです。ガンダム以下の敵MS隊の侵攻を食い止められれば、十分勝機が出てくるでしょう。

 


ナデシコデッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:A 中〜近距離砲撃戦能力:C 艦載機攻撃力:C 生産性:B 総合評価:B

<デッキの概要>
 ナデシコデッキは、遠距離兵器である「グラビティブラスト」と対ビームバリアである「ディストーションフィールド」を持つナデシコ級戦艦(ナデシコA・ナデシコB・ナデシコC・コスモス・カキツバタ・シャクヤクと姉妹艦ユーチャリス)が中心のデッキです。グラビティブラストで敵に甚大なダメージを与え、艦載機であるエステバリスと中距離〜近距離の対艦ミサイルにて大破した艦船にトドメをさす、というのが一般的な戦術です。
 ナデシコデッキは耐久力30前後の中型戦艦が中心のデッキです。従って生産面では小型艦船中心の地球防衛軍やジオン軍に劣りますが、それほど問題にはなりません。ナデシコ級戦艦は燃料・資源変換を行えば1ターンで建造できるからです。またナデシコデッキは多くのキャラクターを収録している事も特徴です。中でも「ハッカー」と呼ばれるコンピュータを自在に操り敵艦船の機能を停止させるキャラクターを収録してます。このハッカーによるハッキングは非常に強力で、その効果は全ての陣営に対して有効であり、強力な抑止力になります。特にホシノ・ルリ[T]から成長させたホシノ・ルリ[U]は現在最強のハッカーであり、何とかゲーム中に成長させたい所です(ホシノ・ルリ[T]1戦闘を経験すると[U]に成長します)。ホシノ・ルリ[U]+マキビ・ハリ+ナデシコCのコンボは、YユニットナデシコA+ミスマル・ユリカ+相転移砲のコンボとともにナデシコデッキの「必勝コンボ」です。この2つのコンボが完成すると、敵陣営はまず「戦意喪失」するはずです・・

<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・互角
 地球防衛軍デッキとの対戦は、地球防衛軍のスピードとの戦いになります。早い段階でナデシコ級を揃えられれば地球防衛軍のスピードには十分対抗可能です。地球防衛軍艦船の主砲はNタイプなので、ディストーションフィールドの効果はあまり期待できませんが、向こうの切り札である拡散波動砲や波動砲にはディストーションフィールドの効果は十分期待できます。従ってナデシコデッキの特徴である「防御力の高さ」は防衛軍相手にも十分機能すると思います。ヤマトに対抗するには、「相転移砲」+「ミスマル・ユリカ」で一撃粉砕を狙うか、ハッカーを使ってヤマトを機能停止にして白兵戦にて自動勝利を狙うのが一番でしょう。

[対ジオン軍デッキ] ・・・ナデシコデッキ有利
 ジオン軍デッキとの対戦は、ディストーションフィールドの効果でかなりナデシコデッキが有利な展開になります。ジオン軍艦船は小艦船が主力の為、、グラビティブラストと中距離のミサイル攻撃でほとんど撃破可能です。但しジオン軍の切り札である「ミノフスキー粒子」を使われると、グラビティブラストは命中判定があるため、2枚使われるとほとんど当たらなくなります。そうなるとジオンの主力兵器であるMS部隊の攻撃を抑えられるかがポイントになります。ナデシコデッキの艦載機のエステバリスは数は少なく専用機仕様なのですが、専用パイロットが各機に乗った状態ならMS隊に対し十分対抗できます。敵のエース機に思い切りよくぶつけていきましょう。エステバリス隊がMS隊に多大な損害を与えられるようなら、まずナデシコデッキの勝利は確定的です。

[
対マクロスデッキ] ・・・ナデシコデッキ有利
 マクロスデッキとの対戦は、「ハッキングvs歌」「グラビティブラストvsマクロスキャノン」といった「似たもの同士の戦い」といえます。ただ生産コストの差でややナデシコデッキの方が有利な展開になるケースが多いようです。マクロスの特長ともいえる「歌」は、多くのキャラが艦船に乗っている時に絶大な効果を発揮します。両軍デッキはキャラの数が多く、歌の効果を最も発揮しやすい対戦となります。対するナデシコデッキの切り札の「ハッキング」は敵の強力な艦船を押さえ込む事ができますから、ここはマクロスかブリタイ艦あたりをハッキングして、バルキリー隊の発進も阻止しておきたい所です。終盤までもつれた展開になると双方の特殊兵器や特殊能力が飛び交う派手な展開になるでしょう・・・

[
対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・互角
 ガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、瞬間物質移送機搭載艦をハッキングで機能停止にできるかどうかが艦隊戦のポイントになります。ガミラス艦隊の主砲はビーム兵器なので、ディストーションフィールドで十分対処可能なはずです。ガミラスデッキは艦載機デッキですが、通常の艦載機戦ではエステバリス隊の敵ではありません。艦隊戦時はそのような理由により、かなりナデシコデッキが有利となりますが・・・最大のポイントはやはり「遊星爆弾」になります。ナデシコデッキは大量の燃料を消費するため、もし敵の遊星爆弾コンボが炸裂すると、まともに艦隊の出撃ができなくなる危険を伴います。何としても敵の遊星爆弾コンボ完成は阻止してください!

[
対銀河帝国デッキ] ・・・互角
 銀河帝国デッキとの対戦は、ハッカーが活躍しないとかなりの激戦になります。ミッターマイヤー、ロイエンタールをはじめとする各提督達の特殊能力は非常に強力で、主砲がビーム兵器ではありますが帝国軍の攻撃力は減殺されても十分ナデシコ級を沈められる力があるからです。また対ビーム兵器カードである「指向性ゼッフル粒子」もグラビティブラスト中心のナデシコデッキには脅威となります。

[
対星界軍デッキ] ・・・互角
 星界軍デッキとの対戦は、当然山の後半あたりに一大艦隊決戦になる展開が予想されます。星界軍の主力兵器はビーム兵器ではない為、ディストーションフィールドの効果はあまり期待できせん。終盤の一大艦隊決戦時に最低でもハッカーのラピス・ラズリが存在していて、相転移砲が発射可能な状況でないと、攻撃力で劣るナデシコデッキの苦戦は必至となります。

[
対白色彗星デッキ] ・・・互角
 白色彗星デッキとの対戦は、彗星迎撃戦時にハッカーが使える状況になっていないとかなり不利になります。またハッカーの乗っている艦船に火炎直撃砲・瞬間物質移送機による集中攻撃を受けると、先にこれらの兵器の結果が適用される為、ハッキングが機能しない内に撃沈されるケースも想定されます。ただこちらも相転移砲の準備が完了していれば、敵にかなりの被害は与えられるのでハッカーと相転移砲が使用可能な状況での艦隊決戦に持ち込めば逆にこちらが有利な状況になります。

[
対地球連邦デッキ] ・・・ナデシコデッキ有利
 地球連邦デッキとの対戦は、ディストーションフィールドの恩恵によりかなり有利に戦えます。敵MS部隊の大群が襲ってきたとしても、フィールドの減殺効果が有効に作用すると考えられるからです。こちらがエステバリス隊をきっちり編成できていれば、敵MS部隊へ痛撃を加える事が可能です。こちらのハッカーと相転移砲の準備が完了すれば敵艦隊を壊滅させることも可能になります。いかに中盤を持ちこたえられるかがポイントになるでしょう。

[
対自由惑星同盟デッキ] ・・・互角
 自由惑星同盟デッキとの対戦は、ディストーションフィールドの恩恵によりかなり有利に戦えます。しかし銀河帝国と同様「レーザー水爆ミサイル」の猛攻を受けるとかなりの被害を受ける事になります。またヤン指揮下の同盟艦隊の士気はかなり上がっているので、ヘタをするとフィールドの減殺効果が有効に作用しない可能性が高くなり危険な状況になる事が考えられます。やはりこちらのハッカーと相転移砲の準備が完了するかどうかがポイントになります。ば敵艦隊を壊滅させることも可能になります。いかに中盤を持ちこたえられるかがポイントになるでしょう。


マクロスデッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:B 中〜近距離砲撃戦能力:A 艦載機攻撃力:B 生産性:C 総合評価:B

<デッキの概要>
 マクロスデッキは、大型艦船による砲撃戦と艦載機による攻撃のバランスが取れたデッキです。元ゼントラーディー軍所属のブリタイ艦隊を中心とした艦船は耐久力・中距離及び近距離砲撃力に優れ、これにマクロスとマクロスキャノン級戦艦の「マクロスキャノン」といった固定の(特殊兵器カードを使わない)遠距離砲撃兵器を持つ艦船とによって強力な艦隊を編成できます。また艦載機のバルキリーは対艦載機戦・対艦攻撃を両方こなす万能機でありマックスやミリアといったエースパイロットもいる為艦載機戦闘でも非常に強力です。
 それからマクロスデッキといえば「ミンメイ・アタック」と呼ばれる「歌」による効果も見逃せません。歌はリン・メンメイやイシュタルといった歌能力を持つ「歌手」により、敵及び味方の艦隊士気の増減や特定のキャラ(艦載機P等)への能力向上などの効果を与えます(歌によってその効果は違います)。歌は歌カード及び各歌手カードに書かれた持ち歌という形になっており、各戦闘セグメント毎に歌を歌い分ける「メドレー」を行う事で歌の効果を累積させていく事も可能です。
 マクロスデッキの基本戦術としては、マクロスキャノン搭載艦からマクロスキャノンを発射して敵に大ダメージを与え、損傷した敵の艦船を砲撃と艦載機の波状攻撃で随時撃沈していき、最後はダイダロスアタック等白兵戦にて生き残りの艦船を沈めて敵艦隊を全滅させるという形になると思います。
 デッキ構成として非常に多彩な攻撃方法を持つマクロスデッキですが、大型艦中心のデッキのため艦船の生産スピードは遅く、主力艦載機のバルキリーも比較的高価な機体であり艦隊編成のスピードを更に悪化させる要因になっています。そしてもう1つの弱点として、各艦船が莫大な燃料を消費する事です。デッキ構成上やや燃料を供給する拠点カードの枚数が少ない事もありますが平均を遥かに超える消費量の為(マクロスの特殊兵器は特に多くの燃料を消費します)、プレイ中極端な燃料不足に陥るケースをよく見かけます。資源・燃料の供給不足の為、速攻型のデッキ相手にはまともな艦隊を編成する前にサドンデス負けとなるケースも目立ちます。それから歌カードが手札を圧迫して円滑なカードプレイを妨げるケースもよくあります。歌カードはその対象となる敵または味方に多くのキャラクターがいないとあまり効果は望めません。もし歌手がなかなか登場しない場合はこれらの歌カードは思い切って捨てるのも時として有効な手段となります。尚、2005年3月のエラッタにより、マクロスの燃料生産能力が大幅にUPした為、今までより積極的な艦隊運用が可能になりました。遅攻型のデッキに対しては互角以上の戦いが行なえる事が判明したので、総合評価を「B」に変更しました。

<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・マクロスデッキ不利
 地球防衛軍デッキとの対戦は、地球防衛軍のスピード編成についていけずにサドンデス負けを喫するケースが多く、かなり厳しい展開となります。序盤に潤沢に拠点カードが来るようなら、艦船・艦載機を揃えられますのでヤマト・アンドロメダクラスを揃えてきた場合でも十分対応可能でしょう。尚、防衛軍はキャラの数が少ないデッキなので、艦隊士気を下げる歌はあまり効果的でないでしょう。速攻型デッキに対抗するにはこちらもスピードを重視したい所なので、歌カードや歌へのアシストカード等による手札圧迫にはくれぐれも注意してください。

[対ジオンデッキ] ・・・マクロスデッキ有利
 ジオンデッキとの対戦は、艦載機戦の展開がカギとなるでしょう。ジオン側は艦載機での攻撃に活路を見出すしかなく、逆に有力なジオン艦載機を艦載機戦で撃破できればジオン側に勝利への望みを絶つ事ができます。マクロスデッキの艦船は耐久力のある艦船が多く、ビグザムやジオングといった機体を破壊されてしまうと、簡単には撃沈はできません。ジオンデッキもキャラは少なめですので歌の効果はあまり期待できません。正攻法の力押しがきわめて有効です。不要な歌関連のカードを捨てて何とか中盤戦あたりまでに生産基盤を整えるようにしましょう。

[対ジオンデッキ拡張] ・・・互角
 ジオン拡張済デッキとの対戦は、敵艦載機の攻撃力が大幅に向上する為、艦載機戦での消耗戦に巻き込まれるとかなり不利な状況になります。ジオン側は艦載機での数的優位により艦載機戦で優勢になる可能性は高く、こちらの艦載機が各個撃破されて全滅するような事態になるとミノフスキー粒子下での艦隊戦では勝ち目がなくなります。但しジオン側は大型MAを大量投入していた場合、特定の大型艦(ドロス・ドロワ)にそれらを載せていますから、その艦船を沈める事ができれば敵の大型MAは搭載できる母艦がなくなりそのパイロットともども除去できます。また当然多くの艦載機Pをデッキに入れてきますから、歌の効果を発揮できるチャンスは大いにあると思います。

[対ナデシコデッキ] ・・・マクロスデッキ不利
 ナデシコデッキとの対戦は、ナデシコ級戦艦が「ディストーションフィールド」という対ビームバリアを持っている為、主砲の大半がビーム兵器のマクロスデッキはかなり厳しい状況です。両陣営とも燃料消費量が多い艦船で艦隊を編成していますから、大規模な艦隊戦は1〜2回程度しかおきないと思われます。生産スピードはあまり速くないナデシコデッキですが、終盤戦まで艦隊決戦を行わないと確実に敵ハッカーが登場して、更に相転移砲も発射可能な状態になります。この状態で艦隊決戦を行うとほぼ敗北は必至になります。ハッカーと相転移砲のどちらが出てこない状態で何とか艦隊決戦に持ち込まないとなりません。尚、ナデシコデッキは多くのキャラが登場するデッキですから、歌の効果は大いに期待できます。状況によっては歌の方がハッキングより前に効果を発揮する局面はあると思いますから敵の艦隊士気を喪失させて命中値や威力を下げ、できれば敵キャラの「反乱」を起こさせたい所です。

[対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・マクロスデッキ不利
 ガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、おそらく苦戦する事になると思います。特に「遊星爆弾コンボ」が発動すると補給面に不安のあるマクロスデッキは完全に「補給切れによる行動不能」に陥る事になります。ガミラスデッキもキャラは少なめですから歌カードを捨てて序盤から艦隊を早期に編成できるようにし、遊星爆弾による被害を受けないように態勢を整えるようにしましょう。

[対銀河帝国軍デッキ]・・・マクロスデッキ不利
 銀河帝国軍デッキとの対戦は、帝国軍の対ビーム兵器「指向性ゼッフル粒子」の成功確率でかなり状況が変化する事になるでしょう。艦隊決戦時にマクロスキャノンを誤爆させられると砲撃戦時にかなり劣勢になります。中距離・近距離砲撃戦ではほぼ互角の戦いになると思われるので、遠距離砲撃と艦載機攻撃にて有利な形にしておきたい所です。しかし帝国軍の方がやや生産スピードで上回るので、不利な状況下での艦隊決戦を挑まれるケースは多いでしょう。尚、帝国軍デッキに収録されているキャラは多いわけではなく、全員艦隊司令官クラスなので最終決戦時以外で戦闘時に大量に投入される事はまずありません。従って歌の効果もかなり限定的になると予想されます。

[対星界軍デッキ] ・・・マクロスデッキ有利
 星界軍デッキとの対戦は、終盤にかなり激しい戦いになると想像できます。星界軍も生産スピードが遅めの大型艦中心のデッキなので、序盤戦に大規模な戦闘はまず発生しないと思われます。星界軍はナデシコやガミラスのような終盤戦に絶大な効果を及ぼす必殺コンボ等はありませんから、艦隊決戦時の戦力が互角なら艦載機戦力に勝るマクロス陣営が有利になる可能性は高くなります。星界軍はキャラの枚数は多い方なので、歌の効果は過度の期待はできませんがそれなりに期待できます。歌は自軍の士気を上げて攻撃力のUPに使うとより効果的です。

[対白色彗星デッキ] ・・・マクロスデッキ有利
 白色彗星デッキとの対戦は、マクロスデッキの攻撃力が高い事もあり、白色彗星迎撃戦ではマクロス側が有利に展開することが考えられます。マクロスの燃料生産能力が大幅に増加した為、マクロス側の艦隊行動の制約は少なくなりましたから、その破壊力のある艦隊にて敵主力艦隊を敵彗星が進撃してくる前に叩いておきたい所です。白色彗星はキャラの枚数は少なめなので、歌は自軍の士気を上げて攻撃力のUPに使う方がよいでしょう。

[対地球連邦デッキ] ・・・マクロスデッキ不利
 地球連邦デッキとの対戦は、地球連邦の三種の神器「ミノフスキー粒子・ビーム撹乱膜・南極条約」がすべて有効である事から、マクロスデッキ側にやや不利な状況が考えられます。これら3つがすべて機能した場合、マクロスデッキの勝機はほぼなくなります。


ガルマン・ガミラス帝国デッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:A 中〜近距離砲撃戦能力:B 艦載機攻撃力:B 生産性:B 総合評価:A

<デッキの概要>
 ガルマン・ガミラス帝国軍デッキは、その卑劣(笑)で多彩な特殊兵器にて敵を殲滅するデッキです。数々の特殊兵器の中で艦隊戦で特に威力を発揮するのが「瞬間物質移送機」で、遠距離砲撃戦時に艦載機または艦船をいきなり敵艦船のいるBOXにワープさせ、攻撃するという兵器です(敵は反撃不能)。他にも味方を巻き添えにしながら撃てるデスラー砲や、反転チェックのあるドリルミサイル等があり、これらを駆使して敵艦隊を殲滅していく、いうのが一般的な戦術です。
 そして現在SHIPSキャンペーンで唯一の戦略攻撃兵器である「遊星爆弾」と「反射衛星砲」「新反射衛星砲」を組み合わせたコンボこそ、ガミラスの必殺コンボ「遊星爆弾コンボ」です。このコンボが2つ完成すると敵軍の生産される資源・燃料を大幅に減らす事ができ、徐々に敵の継戦能力を奪っていきます。たまらず敵は遊星爆弾が発射される要塞を攻めると思いますが、反射衛星砲と新反射衛星砲が敵主力艦船への攻撃を行い出血を強要します。遊星爆弾により疲弊した敵は簡単に殲滅できるわけです。
ガミラスデッキはいろいろなギミック満載ではあるのですが、それらの仕込みにはそれなりの時間がかかります。艦隊砲撃戦・艦載機戦ともに強いデッキではないので、特殊兵器による必殺コンボが炸裂しないと、結構苦戦する事になります。 

<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・互角
 地球防衛軍デッキとの対戦は、地球防衛軍のスピード編成に対抗して、早目に必殺コンボを揃える必要があります。中盤あたりまでに瞬間物質移送機を稼動させられる状況に持っていけばいい勝負になりますが、防衛軍がヤマトを中盤までに投入した場合は苦しい展開になるでしょう。

[対ジオンデッキ] ・・・ガミラス有利
 ジオンデッキとの対戦は、ミノフスキー粒子散布は同じ艦載機デッキであるガミラスデッキには苦になりません。但し艦載機戦に弱いガミラス艦載機なので、もちろん瞬間物質移送機にて敵艦載機を満載している敵艦船を集中攻撃しましょう。艦載機毎その艦船を沈めてしまえば、ジオン艦隊は総崩れになります。

[対ジオンデッキ(拡張キット1導入後)] ・・・ガミラス有利
 拡張キット導入後のジオンデッキとの対戦でも、ガミラスデッキの優位は動きません。拡張キットの敵試作MA/MSは搭載コストが大きく、運用可能母艦がドロス級にほぼ限定されてしまうからです。こうなると瞬間物質移送機でドロス・ドロワをピンポイント集中攻撃を仕掛ければ、ヴァルヴァロやノイエジール等を発進前に潰す事が可能になります。

[対ナデシコデッキ] ・・・互角
 ナデシコデッキとの対戦は、両軍がフルスペックの艦隊をぶつけた場合、「ハッカー&相転移砲」のナデシコと、「瞬間物質移送機&デスラー砲」のガミラスデッキとの一大決戦になり、激しい消耗戦になる事が予想されます。ガミラス側としては一大艦隊決戦になった場合のリスクは大きい為、確実に勝つには「遊星爆弾コンボ」でできるだけ敵の生産基盤を減らしておきたい所です。

[
対マクロスデッキ] ・・・ガミラス有利
 マクロスデッキとの対戦は、かなり優勢に進める事ができると思われます。マクロスデッキの現バージョンは、資源・燃料等の拠点カードが少ないという致命的な弱点があり、「遊星爆弾コンボ」が完成した場合マクロスデッキの艦船の動きはほぼ止まる事になります。

[
対銀河帝国デッキ] ・・・互角
 銀河帝国デッキとの対戦は、中盤までに攻め切れれば帝国の勝利、ガミラスの必殺コンボが揃う終盤までもつれるとガミラスの勝利となる可能性が高くなります。特に遊星爆弾のコンボが完成してしまうと大型艦船中心の帝国軍を以降補給切れにする事ができるはずです。但し帝国軍は中盤あたりにそれなりの艦隊の編成が可能になると思うので、その時点で優勢爆弾を発射する要塞を守りきれるだけの艦隊を編成できている事が前提になりますが・・。

[
対星界軍デッキ] ・・・ガミラス有利
 星界軍デッキとの対戦は、中盤までに「遊星爆弾コンボ」を完成させておけば、ガミラスがかなり優勢になります。もし遊星爆弾コンボが完成していないと、終盤の一大艦隊決戦を覚悟する事になります。もし星界軍の備蓄資源が潤沢なら、大量の機動時空爆雷が降り注ぐ事になり、少々やっかいです。中小型艦中心のガミラス艦隊では、ドリルミサイル等の特殊兵器を総動員しないと強力な星界軍艦隊にはかなり不利な状況になるでしょう。それでも総合的にはガミラス有利な対戦といえるでしょう。

[
対白色彗星帝国デッキ] ・・・互角
 白色彗星帝国デッキとの対戦は、やはり敵の切り札である「白色彗星」による直接侵攻を防げるかどうかがポイントになります。ドリルミサイルや瞬間物質移送機を駆使できれば、十分に彗星を破壊する事は可能なのですが、敵にも火炎直撃砲や瞬間物質移送機があります。当然こちらの瞬間物質移送機搭載艦に集中攻撃してくるでしょう。激しい戦いが予想されます。
 尚、中盤までに「遊星爆弾コンボ」を完成させられれば、運用コストが意外とかかる白色彗星本体の建造及び侵攻を阻止できる可能性は高くなります。

[
対地球連邦軍デッキ] ・・・ガミラス有利
 地球連邦軍デッキとの対戦は、連邦の「三種の神器」である「ミノフスキー粒子・ビーム撹乱膜・南極条約」の内、影響を及ぼすのは「ビーム撹乱膜」だけです。ガミラス側は当然瞬間物質移送機やデスラー砲での攻撃をWBに集中してくるでしょう。WBがそれらの攻撃で沈むような事態になればおそらく連邦艦隊は総崩れになるでしょう。

[
対自由惑星同盟デッキ] ・・・互角
 自由惑星同盟デッキとの対戦は、ヤンの登場時期にも左右されますが、同盟の艦隊は攻撃力のある大型艦船中心の艦隊ですから、艦隊戦での不利は否めないでしょう。また遊星爆弾コンボ発動時にヤンの策略等を駆使されるとたちまちコンボは崩されてしまうため、少々やっかいな相手です。とはいえ、瞬間物質移送機がフル稼働状態ならば、同盟はヤンを戦場に出すのを控えるはずです。両軍の集結状況により大きく勝敗の行方が左右される対戦となるでしょう。

 


銀河帝国軍デッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:−(要塞砲のみ) 中〜近距離砲撃戦能力:A 艦載機攻撃力:C 生産性:B 総合評価:B

<デッキの概要>
 銀河帝国軍デッキは、まさに艦船による砲撃戦で雌雄を決するデッキです。標準型戦艦はそれほど高コストの大型艦というわけではないですが中距離・近距離砲撃力に優れ、これに提督達の艦隊旗艦級戦艦を加えた艦隊によって艦隊決戦を挑んで敵艦隊を殲滅していく、いうのが一般的な戦術です。
 帝国の艦船は長距離射撃兵器を持っていないのが最大の弱点なのですが、1/2の確率で長距離ビーム兵器をキャセルして発射した艦を誤爆させる「指向性ゼッフル粒子」カードを持っています。このカードが機能するかどうかで、戦闘の勝敗が決まる場合も少なくありません。また帝国デッキの特徴の1つに、優秀な艦隊司令官キャラが多数いる事が挙げられます。ミッターマイヤーやロイエンタールといったキャラはアシストカードを1枚使用した時のような特殊能力を持っており、彼らが艦隊を指揮する事で大幅に戦力がUPします。それからこのデッキで注意しなければならない点として「トールハンマー」と「ガイエスハーケン」というそれぞれイゼルローン要塞・ガイエスブルグ要塞専用の特殊兵器カードの扱いです。発射されると絶大な威力を発揮する要塞砲ですが、一般的に言って敵地側に上記要塞を建設しない限り両要塞へ敵が侵攻してくる事はまず考えられません。それぞれ2枚ずつある要塞砲のカードは手札圧迫の一要因になりかねません。さっさと捨ててしまう事をオススメします。

<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・互角
 地球防衛軍デッキとの対戦は、地球防衛軍のスピード編成にどれだけついていけるかがポイントになります。序盤にヤマト・アンドロメダクラスを揃えてきた場合、こちらも艦隊旗艦級戦艦を同数用意できればまず負ける事はないでしょう。

[対ジオンデッキ] ・・・帝国軍有利
 ジオンデッキとの対戦は、ミノフスキー粒子により不利な戦いを強いられる可能性は高いのですがジオン側の攻撃力不足で帝国艦隊がトドメをさされる可能性は低く、艦船の補給に気をつけて進軍すれば逆転勝ちとなるケースも多いようです。「指向性ゼッフル粒子」が機能すれば、脆弱なジオン艦隊は総崩れになる可能性は高いです。

[対ジオンデッキ(拡張キット1導入後)] ・・・互角
 拡張キット導入後のジオンデッキとの対戦は、敵MSの攻撃力が大幅にUPすると予想されミノフスキー粒子と合わせ不利な戦いを強いられる可能性は高いです。ただジオン側の生産スピードが導入前より落ちる事が予想されるのでこちらが戦闘の主導権を握る可能性は高くなります。敵軍の集結前に攻め込みたい所です。

[対ナデシコデッキ] ・・・互角
 ナデシコデッキとの対戦は、ナデシコ級戦艦が「ディストーションフィールド」という対ビームバリアを持っている為、戦艦の主砲がビーム兵器の帝国軍デッキはかなり厳しい状況です。但しこちらも「指向性ゼッフル粒子」という切り札がありますから、かなりの接戦になる可能性は高いです。尚戦艦や巡航艦が装備している「レーザー水爆ミサイル」の攻撃はフィールドの効果が弱いのでかなり期待できます。敵ハッカーのハッキングについては、他陣営同様残念ながら対抗手段がありません。終盤戦での艦隊決戦はできるだけ避け、相転移砲やハッカーのコンボが揃わないうちにサドンデス勝ちを狙いたい所です。

[
対マクロスデッキ] ・・・帝国軍有利
 マクロスデッキとの対戦は、かなり優勢に進める事ができると思われます。マクロスデッキの現バージョンは、資源・燃料等の拠点カードが少ないという致命的な弱点があり、大型艦船中心ながら比較的資源・燃料の拠点カードが多い帝国とは勝負にならないケースが考えられます。更に敵主力遠距離兵器「マクロスキャノン」を「指向性ゼッフル粒子」でブロックできれば、より有利な展開に持ち込めるでしょう・・・。

[
対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・互角
 ガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、中盤までに攻め切れれば帝国の勝利、ガミラスの必殺コンボが揃う終盤までもつれるとガミラスの勝利となる可能性が高くなります。特に遊星爆弾のコンボが完成してしまうと大型艦船中心の帝国軍は以降補給切れになりかねないので、遊星爆弾コンボの阻止は勝利の必須条件になるでしょう。

[
対星界軍デッキ] ・・・互角
 星界軍デッキとの対戦は、終盤までもつれると大型艦船同士の激しい戦いになると想像できます。星界軍に対しては「指向性ゼッフル粒子」はあまり効果的ではなく(突撃艦の主砲がビーム兵器)、正攻法での殴り合いとなります。帝国側の方が若干生産スピードが速いので、中盤戦あたりまでは有利に戦えるはずです。星界軍はナデシコやガミラスのような終盤戦に炸裂する必勝コンボなどはありませんから、終盤までもつれても絶対に不利というわけではないですが、有利に戦える中盤戦あたりで何とか一気に勝負をつけておきたい所です。

[
対白色彗星帝国デッキ] ・・・互角
 白色彗星帝国デッキとの対戦は、終盤までもつれると敵の切り札である「白色彗星」による直接侵攻を防げるかどうかがポイントになります。特に遠距離砲撃兵器がなく、艦載機攻撃では優秀なパイロットがいない帝国軍では、ガッチリと防御を固めた白色彗星帝国の護衛艦隊を突破できない可能性が高くなります。彗星を迎撃するには最低でも「帝国の双璧」であるミッターマイヤーかロイエンタールを艦隊最高司令官にする必要があるでしょう。
 彗星の直接侵攻がない場合は、やや帝国軍が有利に艦隊戦を戦う事が可能でしょう。白色彗星は「艦載機デッキ」であり、各艦船は砲撃戦能力が高いわけではありません。とはいえ終盤になると有力な艦載機による「瞬間物質移送機」や「指向性ゼッフル粒子」の効かないゴーランドミサイル艦による「艦首大型ミサイル」やメダルーサの「火炎直撃砲」等の波状攻撃を仕掛けてくるので、できれば十分に戦力が整っていない中盤あたりで敵艦隊に艦隊戦を強要させ、何とか一気に勝負をつけておきたい所です。

[
対地球連邦軍デッキ] ・・・互角
 地球連邦軍デッキとの対戦は、一見すると帝国軍の圧倒的優勢の様に思われますが、実は連邦軍のいくつかのコンボが決まると連邦軍が「逃げ切り勝利」となるケースが多く見られます。すなわち
(1)「南極条約」が締結される。(核兵器使用不能)
(2)艦隊戦にて「ミノフスキー粒子」+「パブリク」による「ビーム撹乱膜」が展開される。
 上記2つの状況になると、帝国艦隊は連邦艦隊に有効なダメージを与えられず、WB隊により旗艦クラスの艦船が撃沈されて艦隊戦で敗北を重ねる結果になります。条約破棄した場合の80VPのペナルティも、VPの低い連邦の各艦船ではかなりの負担になります。とはいえ、ミノフスキー粒子が展開できないような状態なら、連邦軍は帝国の敵ではありません。


星界軍デッキ

<デッキの評価>
遠距離砲撃戦能力:B 中〜近距離砲撃戦能力:A 艦載機攻撃力:C 生産性:C 総合評価:B

<デッキの概要>
 星界軍デッキは、銀河帝国デッキと同様に艦船による砲撃戦で雌雄を決するデッキです。強力な艦隊旗艦級戦艦と優秀な艦隊司令官達というデッキ構成は驚くほど銀河帝国デッキに酷似しています。「機動時空爆雷(通称:機雷)」という強力な遠距離ミサイルに相当する兵器を多数搭載している戦列艦が遠距離にて敵に大打撃を与え、戦艦クラスに相当する巡察艦と駆逐艦クラスに相当する突撃艦が中距離〜近距離にて敵を粉砕する、というのが一般的な戦術です。星界軍デッキの特徴は、量産型戦艦クラスの攻撃力が全デッキ中最強であり、それに伴うコストも最も高く設定されている事です。すなわち、全デッキ中で最も「手の遅いデッキ」でもあるわけです。終盤戦まで経過すると非常に強力な艦隊が編成可能になりますが、戦局を左右する強力な切り札がない為、同じ遅攻型デッキのナデシコ(ハッカー&相転移砲)、ガミラス(遊星爆弾&瞬間物質移送機)、白色彗星(白色彗星の突撃&火炎直撃砲)といったあたりには苦戦は否めないでしょう。

<他デッキとの相性>
[対地球防衛軍デッキ] ・・・星界軍不利
 地球防衛軍デッキとの対戦は、やはり生産スピードのスピード勝負で押し切られる可能性が高く、苦戦を強いられる事になります。もし防衛軍側が拡散波動砲カード2枚を早期に入手しているか、ヤマトを早期に建造するようならまず負けは確定するでしょう。もし防衛軍側が上記の条件を満たせない状況に陥り攻撃を躊躇するようならようやく勝機が見えてくるでしょう。

[対ジオンデッキ] ・・・星界軍デッキ有利
 ジオンデッキとの対戦は、ミノフスキー粒子が大量散布される状況下では序盤〜中盤にかけて苦戦を強いられる可能性が高いですが、敵MS部隊の火力不足から艦隊が全滅を免れる可能性は高く、終盤戦での星界軍の大反攻にて決着がつく展開が予想されます。但し中盤までの艦隊の被害状況と燃料の備蓄状況により、反攻作戦が開始される時期が遅れてしまうとそのままVP判定で逃げ切られる可能性もあります。

[対ナデシコデッキ]・・・星界軍デッキ不利
 ナデシコデッキとの対戦は、終盤に必殺コンボを持つナデシコデッキが俄然有利な展開が予想されます。ナデシコ側のハッカーによるハッキングと相転移砲による攻撃はさしもの大型艦で編成された星界軍艦隊にも致命的なダメージを与える事はほぼ確実だからです。ただ星界軍巡察艦の主砲の電磁投射砲は「ディストーション・フィールド」の影響は少ない為(1減殺のみ)、中盤あたりで一大艦隊戦を展開できる状況になれば中〜近距離砲撃戦に弱いナデシコ級戦艦に壊滅的ダメージを与える事が可能です。ナデシコデッキの必殺コンボが揃う前に攻撃を仕掛けていきたい所です。

[
対マクロスデッキ] ・・・互角
 マクロスデッキとの対戦は、中盤〜終盤にかけて一大艦隊戦が発生する可能性が高く、その艦隊決戦に勝利した方が勝利となる展開が予想されます。遠距離砲撃で互角、中距離〜近距離砲撃は星界軍有利、艦載機攻撃と白兵戦はマクロスデッキ有利というのが終盤の艦隊決戦時の状況です。ただマクロスデッキは生産・補給面で問題が多いデッキなので、必ずしも艦隊決戦時に互角の戦力を投入できるかどうかはかなり疑問ではあります。ただ終盤での決着となると『歌』の影響は無視できません。星界軍デッキはかなりの枚数のキャラが収録されているので、それらのほとんどを艦隊決戦に参加させてしまうと「愛・覚えていますか」あたりでかなりマズい状況にならないとは言い切れません。十分な注意が必要です。

[
対ガルマン・ガミラスデッキ] ・・・星界軍不利
 ガルマン・ガミラスデッキとの対戦は、中盤〜終盤にかけて「遊星爆弾コンボ」と「瞬間物質移送機コンボ」という必殺コンボを持つガミラス陣営の方が、終盤あたりに艦隊の編成が完了する星界軍デッキに対して有利な展開になる可能性が高くなります。もし中盤あたりに「遊星爆弾コンボ」が2つ完成してしまうと、大型艦船中心の星界軍は資源&燃料不足に悩まされる事になります。特殊兵器が揃わない段階で艦隊戦を仕掛ければ、通常艦隊戦ではガミラス艦隊は星界軍艦隊の敵ではありません。

[
対銀河帝国デッキ] ・・・互角
 銀河帝国デッキとの対戦は、艦隊戦力としては互角ですが、生産スピードの差でやや銀河帝国が有利な状態になるでしょう。しかし銀河帝国側が拠点事故や艦船事故により艦船の建造スピードに問題が出た場合、帝国有利な状況は覆る事になります。双方とも艦隊戦にて決定的な状況を得られるカードはなく、帝国の「指向性ゼッフル粒子」はあまり効果的ではない為、艦隊決戦時により強力な艦隊を指揮できる側が勝者となるでしょう。

[
対白色彗星帝国デッキ]・・・白色彗星有利
 白色彗星帝国デッキとの対戦は、遅攻型の星界軍デッキとしては戦いづらい相手となります。白色彗星側も遅攻型の為、序盤で戦端が開かれる事は少なく、中盤戦以降に艦隊戦が行われる可能性が高くなります。白色彗星突撃時、白色彗星側がフルスペックの艦隊を彗星の護衛につけた場合、火炎直撃砲や瞬間物質移送機による奇襲攻撃を覚悟しなければなりません。艦載機デッキである白色彗星デッキの制空権確保は疑いようはなく、艦載機攻撃終了までに艦隊が半分に減らされているようなら、彗星に呑み込まれる可能性大です。

[
対地球連邦軍デッキ]・・・互角
 地球連邦軍デッキとの対戦は、一見星界軍デッキ有利に見えますが、実は連邦軍にも勝機がかなりあります。地球連邦軍側に「南極条約」を締結させられてしまうとVPで逃げ切られる可能性が高いのです。南極条約を締結させられると星界軍主力兵器の「電磁投射砲」の威力が−2させられてしまいます。これを破棄すると−80VPなので、VPで届かないという展開です。また「ミノフスキー粒子」で艦隊戦を透かされ、WB隊のピンポイント攻撃で艦隊旗艦級巡察艦が撃沈されると厳しくなります。当然ながらミノフスキー粒子が散布されない状況なら地球連邦軍に勝ち目はなくなるのですが・・・。