・・・・・millennium・mille plateaux・・・・・

今回のミレニアムの頃は、
音楽ならミル・プラトーの時代になっていた
そう言えるかもしれない。


「千の高原」


それは強いポイントへ向かう音楽ではない。
ひとつの極へと集約される感動ではない。

そうではなくて
高峰を持たない、連なる丘陵のライン。
綾の響き。


・・・・・・nexus・surroundings・・・・・・

緩く、控えられた要素が、
微細な変化を伴い繰り返される。
ある瞬間を待つのではなく、ただ包まれる。
スタティックな高揚の連続体に。

要素の少なさゆえに、耳は能動の態を取る。
見つめることから見渡すアンビエンスへ。

音楽は、そんな響きの形を選ぶようになった。
私たちは、そんな聴き方に気付いている。


・・・・・・・continuous time・・・・・・・

ミレニアムが終息ではなく、
断絶のない更新であるように、

ミニマルに抑えられたものによる、
持続的に取り巻かれる響きを聴きながら

通過する2000年。


始まりも終わりもない音楽のようなものとして。





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